ようやく、鳴海章さんの著書「冬の狙撃手」を読み終えました。
長かった~~!というか、毎晩数ページずつしか進まず、結局寝落ちしてしまう有様。それに、たまに栞を挟み忘れて、どこから読んでいいのかわからなくなることもありました。だから、正直、内容がところどころ頭の中から抜けていて、つじつまが合わなくなっていたんです。だからといって読み直すのではなく、一応読み進むと、それなりに読める・・・。そして、最後のほうはテロリストと公安の狙撃手との間の激しい駆け引きになり、一気に緊迫した空気になり、引き込まれていきました。
面白かった、というのが、正直な感想です。詳細を忘れたくせに何なのですが、面白かったのには間違いありません。この著書を紹介する文章によると、「子守唄」と呼ばれる伝説のテロリストがいて、確かにその人物は物語の中で存在するのですが、根っからの悪党ではない。組織に完全に洗脳され、人格が二分化されているのです。だから、途中でいつ人格が交代し、今どっちの人格なのか、わからなくなったりもしましたが、スピード感があって、読み応えがあるのは事実です。
あとは、恐らくこれは、一気に読んだほうが面白いはずです。そうしなかった、というか、できなかったのは、非常に残念でした。次の本からは、なるべく毎晩、より多くのページを読みたいですね。
というわけで、次に私が選んだのは、私の中でお馴染みの今野敏さん。彼の著書「欠落」です。これは、前作「同期」の続編ということですが、一体どうなることやら、楽しみです。私は「同期」を読みましたし、あれはあれでよかったと思っています。しかし、まさか続編ができるとは思ってもみませんでした。警視庁捜査一課の刑事と、公安の同期刑事の因縁めいたものを描いたのが前作でした。二人は全く正反対の気質を持ち、時には完全にすれ違ってしまう。しかし、友を想う気持ちは同じで、助け合っていい刑事になろうとしていました。それが、どのような展開になっているのか、興味があります。
因みに、前作「同期」は、ドラマ化されていました。松田龍平君と、新井浩文さんが同期の刑事を演じていました。一部で酷評されていましたが、私はドラマ版もけっこうよかった気がします。
さて、今晩から、この続編「欠落」を読みます。きちんとストーリーを覚えていられますように・・・(^^;