「時効廃止」読破

IMAG8169姉小路祐氏の著書「時効廃止 署長刑事」を読み終えました。

このシリーズは、やっぱ面白かったですよ。途中まで時効のこととかあんまり関係なくて、思わずタイトルの「時効廃止」というのを忘れてしまいました。そこに重きが置かれていないんですよ。最後に、この事件には時効が大いに絡んでいるな、と。事件そのものは、17年前に起こったことを発端に、17年後、次の事件が起こるといった感じです。誰もが自殺と思われていた事件が、ある刑事の勘で、他殺である可能性が出てきた。キャリア組で署長である古今堂は、現場を経験してこそ警察組織を率いることができるという真面目で正義感の強い男で、部下の嗅覚を信じ、一緒に事件を調べていきます。古今堂自身が決して有能な刑事というわけではないんです。彼はあくまで新人警察官。でも、リアルに実直に事件に向かっていくサマがいいのだと思います。これは、

2011年以降に書かれたもので、東日本大震災のことが触れられていました。そして、続きはあと1冊出ています。恐らくこれもほかのシリーズもののように、暫く続いていくシリーズになっていくと思うので、これから先も楽しみです。

次に私が読もうと思っているのは、コチラです。

IMAG8172堂場瞬一さんの著書「検証捜査」です。これも純警察小説みたいで、大変興味深い。早速今晩から読んでいこうと思います。

「ポセイドンの涙」読破

IMAG8077安東能明氏の著書「ポセイドンの涙」を読破。これは純警察小説というよりも、人間ドラマに近いものがありました。しかし、警察ドラマとしても成立しており、非常にバランスの取れた作品だったと思います。

物語は、青函トンネルの工事が背景にあります。青函トンネルが着工したのは1960年代初め。北海道の吉岡というところからスタートしたようです。日本各地から青函トンネル事業に携わるために大勢の労働者が移住してきて、当時は凄く活気のある町が形成されたようですね。その青函トンネルの中から、コンクリートで埋められた遺体が発見され、物語は始まっていきます。死後25年ほどたった死体を埋めた犯人を特定するのは不可能。でも、その当時パリでデザイナーとして活躍していた男が容疑者として浮上。彼には日本での空白の時間があったことから、時効は完了していないことになります。そこで様々な人間模様が交錯し、北海道警の警官たちも犯人割り出しに躍起になります。

私は物語の最後が読めなかったので、興味を引かれました。正直、青函トンネルの歴史を振り返るなんてどうでもいいことだと最初は思っていましたが、ここに日本史の一部を見出したような気がして、結果的に大変勉強になったように思います。

エピローグも、私たちに問いかけるようにして終わっているというか、犯人がちゃんと判明していないんです。それでも、後味の悪いものではありませんでした。これはかなりの秀作だったと思います。

 

さて、次に私が読もうと思うのは、コチラです。

IMAG8078姉小路祐氏の著書「時効廃止 署長刑事

この間取り寄せたばかりです。最初に手に取ったのが「1対100」というタイトルのものだったのですが、それも安東氏の作品だと気付いたので、違う作家さんの本に切り替えたのです。このシリーズの1作目はとても面白かった。2作目の「時効廃止」は、前にも書いたとおり、殺人事件関連のものだと思います。このキーワードが物語にどうからんでくるのか、今から楽しみです。早速今晩から読もうと思います。

「色の心理学」ほか計3冊購入

IMAG8069 色々と本を取り寄せました。今回は警察小説だけじゃなく、趣味の心理学の本も入っています。

「色の心理学」

実は私、脳科学研究所の被験者として3年ほど前から実験に参加していて、脳科学や心理学の世界が本当に大好き。20歳の頃に親書で精神分析学創始者、ジークムント・フロイトの本を読みました。その時のセンセーショナルな気持ちは忘れない!こんな世界があるんだって驚いたり、逆に妙に納得したり。自分も精神を患っていましたから、精神疾患関連の書籍も多く読んできたし、プロファイリングなんかも結構興味があって、そういう関連の書籍も多く読んできました。

今回のテーマは「色」。最近私は改めて思ったのですが、色って人の心を象徴したり、気分を表すものですよね。喪服って必ず黒で、結婚式は必ず白いドレス、という風に宗教的にも色の使い分けがされているし。それに、地味なものを着ているとテンションは上がらないし、逆に明るい色やマルチカラーのものを着ると元気が湧いてくる。絵画も色彩が豊かなものを見ているほうが絶対にプラス思考になります。

実際に色と心理が密接に関わり合っていると生活の中で実感していたので、ちょっと踏みこんでみようと思うようになりました。

 

そして、勿論警察小説も仕入れましたよ!

IMAG8070まず、安東能明氏の著書「潜行捜査 1対100

堂場瞬一さんの著書「歪 捜査一課・澤村慶司

私の中で、どの作家さんの本を読めば確実なのかっていうのができつつあります。新しい著者のものを読んでみたいという気持ちがないわけではない。けれど、差しあたりの本を購入する際には、私がよく知る作家さんのものに限ります。最近ドラマではもっぱら科学捜査モノを見ていますが、そういうのを小説として読んでみたい気がします。今野敏さんの「色シリーズ」は、まさにそんな感じ。化学や医療の知識が絡む警察小説を探していますが、まだいいものは見つけていません。でも、とりあえず安東さんと堂場さんの本で満足です。間違いなく面白く、後悔しないから。つい先日も新しい本を買ったばかりで、3冊の在庫ができました。さて、どの順番で読もうかな?と今からワクワクしています。

時効廃止 -署長刑事- 購入

IMAG8057 最近本をまとめ買いしたのですが、第一弾としてこの本が届きました。

姉小路祐さんの著書 時効廃止 -署長刑事-

このシリーズの最初のやつ「署長刑事」を前に読んだことがあって面白かったんです。それをすっかり忘れていて、署長刑事のシリーズ続編がないかどうかを調べ、即購入を決意しました。

これは、若手キャリアの警官が大阪中央署署長としてお飾りで就任、それでも署長みずから捜査をして事件を解決するっていう話です。主人公の署長は、古今堂航平という名の、29歳のキャリア官僚。エリートの道まっしぐらだけど、背がちっさいのが特徴でみんなからちょっと意外に思われています。周りの警察署員は、本庁から預かった大事なキャリアさんに余計な仕事をさせたくないので捜査などに参加しなくていい、と言うのですが、古今堂は署長自ら捜査すべきだ、という考えのもと、力強い所内の協力者たちと共に事件を解決していきます。キャリアなのに等身大っていうキャラがいいです。不器用な新米警察官ながらも事件を着実に解決の方向に導く、そういうリアルさが凄くよかったのを覚えています。

今回の「時効廃止」は、ちょっと意味深ですよね。時効廃止というからには、恐らく殺人事件が絡んでいるのでしょうけど・・・果たしていかなることになるのか!?

これから読むのがとても楽しみです。

 

 

「刑事の骨」読破

IMAG8045_BURST001永瀬準介さんの著書「刑事の骨」を読破しました。

この小説、途中から凄く面白くなって、持ち歩くようになっていました。私は紙ベースの本は重たいから持ち歩かない。外で本を読む時にはKindleにダウンロードしてあるものを読むんです。けど、この本は、とにかく早く続きが読みたかった。

ノンキャリアの星といわれ、警視にまで上り詰めた警察官、不破孝作が主人公。幼児連続殺人事件の容疑者から入電があった際の電話対応があまりにずさんで問題になり、警視から所轄に飛ばされてキャリアを棒に振った刑事・不破が、17年前のその連続殺人事件に再び向かい合うというストーリーです。そこには複雑な人間関係が絡み合い、不破の動悸で冴えない巡査だった田村はその事件絡みの個人的再捜査の中、命を落とします。

私には最後まで犯人がわからなかった。そして、スピード感あふれる展開の中に、どんどん引き込まれていきました。最後、ああいうことになったんだ、という意外性もあったし、ダークヒーローの描かれ方としては最高によかったです。永瀬さんの著書って面白いんですね。真に迫るものがあるし、人間的側面もしっかり描かれている。また今度彼の別の作品を読みたいと思いました。

そして、私が次に選んだ本はこちらです。

IMAG8047安東能明氏の著書「ポセイドンの涙

これ、随分前に買ったまま読んでいませんでした。単行本サイズのもので次に何か読もうと思っていましたが、もう全部読み終わっていることに気付きました。「ポセイドンの涙」を何故ずっと読み逃していたかというと、単に単行本サイズではなかったため、自分が買ったことをいつしか忘れてしまっていたから。ハードカバーの本を買うときは、たいてい専門書を買う時です。

安東氏の著書でいえば、最近「殺人予告」を読みました。あれは警察主体ではなく、新聞社が事件を追う姿が描かれていましたが、正直その手の本は苦手だと気付かされ、あまり面白いという印象は持たなかったです。「ポセイドンの涙」はそれよりずっと前に買ったものです。あらすじが書かれた帯は元々ついていなかったので、どんな本なのかは忘れました。ミステリーである、ということしか頭になく、ひょっとしたらこちらも警察とはあまり関係のないミステリーなのかもしれません。けど、今はほかに本の在庫がないので、これを読むことにしました。案外面白いのかもしれません。

先入観抜きで、楽しんで読んでいこうと思います。

「逸脱」読破

IMAG7991堂場瞬一さんの著書「逸脱 捜査一課・澤村慶司」が読み終わりました。

捜査一課の一匹狼的存在の刑事、澤村慶司が、連続殺人犯を相手に走り続けるハードボイルド小説です。犯人は連続殺人を、それぞれ絞殺や銃殺など、違った殺害方法で成し遂げ、最後に首にナイフを突き刺す、という特徴を残していました。ハタから見れば別々の殺人事件、だけど、犯人はわざと連続殺人だという痕跡を残している・・・。そう、確かにシリアルキラーには一定の法則があり、自分のこだわった殺害方法を選ぶわけですが、この殺人犯の場合、全て違う殺害方法というのが究極のこだわりだったようです。そんなことが、プロファイリング的にはあり得るのか!?快楽殺人犯なら、それはないでしょう。だから少なくとも、この殺害には明確なが感じられます。

そして犯人は捕まるのですが、エンディングがいまいちって印象でした。意外にあっけなく捕まったように思うし、その後の取り調べも単純なエピローグになっていて、最後まで詰め切っていないような感じが残念でした。全体としては、かなり澤村という刑事の感情面が表に出過ぎていて、そこもあんまり好きではなかったですけど、エンタメ作品としてはかなりいいのではないかと思います。このシリーズは、また読んでもいいかなと思います。

そして、次に私が選んだのは、こちらです。

 

 

IMAG7990永瀬準介氏の著書「刑事の骨」

以前永瀬氏の作品では、昭和最大のミステリーとされている3億円強奪事件をオマージュした作品を読んだことがあります。恐らく永瀬作品は、それ以来かな?こちらも強烈なメッセージ性がありそうな感じですが、まずは読んでみようと思います。

 

全然関係ないのですが、私はドラマでも刑事モノばかり見ます。

一番最近観たのから遡っていくと、

トクボウ 警察庁特殊防犯課 伊原剛志 主演

ダブル・ミーニング Yes or No? 北野きい 主演

ビター・ブラッド 渡部篤郎 佐藤健 主演

S -最後の警官- 向井理 綾野剛 主演

戦力外捜査官 武井咲 主演

緊急取調室 天海祐希 主演

隠蔽捜査 杉本哲太 古田新太 主演

 

まぁ今年だけでこの倍のドラマは見ています。その中で、わりと気に入ったのが「緊急取調室」「トクボウ」「S-最後の警官-」などです。「S」に関しては、主役の向井君の正義感ぶった役柄は大嫌いですが、対局にいた主役、綾野剛演じる曽我伊織という役にはハマりました。真のスナイパーは彼!って感じで、暫く綾野君の作品を追いかけたくらいです。

大コケしたのは、「戦力外捜査官」でした。あれは、作りが全部ザツ!!主演の子も頼りないし、構成も最悪だし、予告もいい加減。あれでよくドラマとして成立したもんだと呆れるばかりでした。

ビター・ブラッドは一番最近観たドラマで、コミカルな渡部さんは最高にキュートです。私は大人の男性・女性が好きなので、やっぱ「緊急取調室」「隠ぺい捜査」なんかが好きですね~~~、これからも、警察小説同様に、刑事ドラマも追いかけ続けたいと思います。

以上♪