SROシリーズ2冊購入

IMAG7293富樫倫太郎氏の傑作「SRO」シリーズを2冊購入しました。このシリーズ、既に第1弾と第2弾は読んでいて、非常によくできた作品だと思いました。

富樫さんは、警察小説専門に書いているというわけではないようで、時代劇なども手掛けているようです。しかし、私はその分野には疎い。あくまでSROシリーズのファンなんです。

SROシリーズは、警視庁に設置された架空の部署「広域捜査専任特別調査室」、略して「SRO」のメンバーが活躍するお話です。第1弾では、何年も経った白骨死体から女性の猟奇殺人犯を探し当てるという無理難題に見えるストーリーでしたが、それがなかなか不自然じゃなくて、自然な流れで事件が解決しました。女性の猟奇殺人犯は、世界的に見ていまだかつていないでしょう。だからそういう人物を描くのは難しいはずなんです。しかし、富樫さんはその難題を自然にこなしている感じがしました。これはシリーズで読む価値があるとずっと思っていたんです。だから、購入して今からワクワクしています。

第3弾では、第1弾で逮捕された女性猟奇殺人犯に再びスポットがあたるようです。果たしてどんな事件が待っているのか!?非常に楽しみにしています。

白銀を踏み荒らせ -雫井 脩介- 読破

IMAG7251 雫井修介氏の著書「白銀を踏み荒らせ」を読破しました。

雫井氏の作品の中で私が初めて読んだのは「犯人に告ぐ」でした。あれは面白かった!強烈なインパクトがあり、読むのが止まらなくなっていました。あれは私が読んだ警察小説の中でもベスト3に入るものだった。それに比べると、これはグレードが下がる気がします。アルペンスキー選手たちの物語。ある黒人系のスキーヤーが死亡した事件をきっかけに、背後にある巨大な白人至上主義組織の陰がちらほら見えるようになります。それに切り込んでいくのが、チームのメンタルトレーナーの女性。死亡したスキーヤーの弟が今度は命を狙われますが、間一髪のところで犯人が判明し、兄を奪われた弟は見事優勝します。

ウィンタースポーツをテーマにしたミステリーって意外に多いですよね。真保裕一さんの「ホワイトアウト」や、あと東野圭吾作品でも幾つか見かけたことがあります。私は100%東京の人間なので、ウィンタースポーツには詳しくない。けど、そういう読者のためにわかりやすく書いてあるのがどの本にも見られる共通点です。それにしても、私はスポーツが関わるミステリはあまり得意ではないなぁと思いました。この作品は意外に楽しかった。けど、主人公の友達のキャラが強すぎたり、物語の流れで「はぁ、こう来るか、凄い展開だ」と思わせるようなところがなかったんです。そういう意味で、残念な作品でした。とはいえ、雫井作品は私は基本的に好きです。これからも機会があれば読みたいと思っています。

 

そして、私が次に選んだ本はコチラです。

IMAG7252 笹本稜平氏の「白日夢

素行調査官シリーズの第二弾です。やはり私には警察モノが合います。巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長などが出てくるものが好きなんです。だからこれはいいかな、と。それと今日頼んだのは、富樫倫太郎氏の「SRO」シリーズです。これは警察が舞台なので、面白いんです。今晩から笹本氏の本を読みますが、とても楽しみにしています。

素行調査官 -笹本稜平- 読破

IMAG7084笹本稜平氏の「素行調査官」を読破しました。

元探偵で警察官僚である友人の口利きで警察官に転職した本郷という男を中心に物語は展開。「素行調査官」とは言葉どおりの意味で、いわゆる監察官。警察内部で起きた不祥事などを暴きだし、表ざたになる前に然るべき処罰をするという感じの部署です。警察内部では粗捜し専門家のようで嫌われものですが、本郷の場合は元探偵という嗅覚が事件解明に非常に役立っています。あまりほかの警察官との絡み、所轄刑事や警視庁のお偉いさんとの絡みなどはないのですが、今回のターゲットはまさに警察官僚で、私からすると、警察官になるなり、いきなりヤバい山を踏まされた感じです。それでも、物語は不自然なく進みました。事件の背景に中国マフィア「蛇頭」が出てきたから、かなり壮大で難しい話なんだろうと思いながら読みました。けど、私は笹本作品を多く読んできたから、問題なく読みこなせました。

おもしろかったです。物語の中盤過ぎまで、なかなか事件の核心に迫らなかった。だから「本当にこれ1冊でストーリーが完結するのだろうか?」と思ったこともありました。でも、最後は不自然に巻いたのではなく、わりとすっきり終わった気がします。本郷という調査官と、その相方に選ばれた北本巡査部長の人間臭さがとてもよかったです。

 

さて、次に私が選んだ本は、コチラです。

IMAG7089 雫井修介氏の「白銀を踏み荒らせ」

白銀というからには、雪山が出てくるんだろうなぁとすぐにわかりました。ウィンタースポーツが絡んだミステリーのようです。雫井さんは、私がお気に入りの作家さんの一人です。私が初めて読んだ雫井作品は「犯人に告ぐ」でした。あれは本当によかった!スリル満点!かなりの長編小説でしたが、物語にどんどん吸い込まれて、あっという間に読み終わったと記憶しています。小説において、スピード感はとても大切です。この小説も、そんな一冊であればいいなぁと思っています。