「欠落」読破

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今野敏さんの著書「欠落」を読み終えました。最近にしてはなかなかスピーディーに読み終わった気がします。

これは、「同期」というシリーズ第一作の続編で、同期の警察官、宇田川と蘇我を中心に広がる物語でした。警察学校で共に学んだ同士の二人。その後、宇田川は捜査一課に配属、そして、蘇我は公安に配属されました。今回の「欠落」では、警察学校同期に新たに大石という女性が加わります。物語の始まりで、大石はSITに配属されたばかりなのに、いきなり人質立てこもり事件で人質の身代わりになるという大役を任されます。そして、不幸にもそのまま誘拐されてしまうのですが、立てこもり犯が用意周到に逃走車を用意していたり、ただの立てこもりにしては非常に用意周到であったことから、大きな疑念が生じます。物語は公安も交えた壮大な事件へと発展してくのですが、最後は呆気なく事件が解決しすぎた感じがして、それが残念でした。そもそも、若手警察官を、勤続数年で公安に配置するものか、という感じで、リアリティがないような・・・公安警察官って、結構若手もいたりするんですかね?私の中で、公安警察官の顔つきになるまで、何年もかかる気がします。しかし、蘇我という人物は、重要事件のキーマンとして存在するのです。

色々詳細については不満はあるものの、いつもの今野さんらしく、テンポのよい、面白い作品には仕上がっていたと思います。

20160829_003715そして、私が次に選んだのが、嶋中潤氏の著書「代理処罰」です。この著者の本を読むのは初めてで、まず私がすんなり入っていけるような本なのかが気になります。今晩から読んでいきますが、まぁ、一応楽しみにしています。

ようやく「冬の狙撃手」読破

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ようやく、鳴海章さんの著書「冬の狙撃手」を読み終えました。

長かった~~!というか、毎晩数ページずつしか進まず、結局寝落ちしてしまう有様。それに、たまに栞を挟み忘れて、どこから読んでいいのかわからなくなることもありました。だから、正直、内容がところどころ頭の中から抜けていて、つじつまが合わなくなっていたんです。だからといって読み直すのではなく、一応読み進むと、それなりに読める・・・。そして、最後のほうはテロリストと公安の狙撃手との間の激しい駆け引きになり、一気に緊迫した空気になり、引き込まれていきました。

面白かった、というのが、正直な感想です。詳細を忘れたくせに何なのですが、面白かったのには間違いありません。この著書を紹介する文章によると、「子守唄」と呼ばれる伝説のテロリストがいて、確かにその人物は物語の中で存在するのですが、根っからの悪党ではない。組織に完全に洗脳され、人格が二分化されているのです。だから、途中でいつ人格が交代し、今どっちの人格なのか、わからなくなったりもしましたが、スピード感があって、読み応えがあるのは事実です。

あとは、恐らくこれは、一気に読んだほうが面白いはずです。そうしなかった、というか、できなかったのは、非常に残念でした。次の本からは、なるべく毎晩、より多くのページを読みたいですね。

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というわけで、次に私が選んだのは、私の中でお馴染みの今野敏さん。彼の著書「欠落」です。これは、前作「同期」の続編ということですが、一体どうなることやら、楽しみです。私は「同期」を読みましたし、あれはあれでよかったと思っています。しかし、まさか続編ができるとは思ってもみませんでした。警視庁捜査一課の刑事と、公安の同期刑事の因縁めいたものを描いたのが前作でした。二人は全く正反対の気質を持ち、時には完全にすれ違ってしまう。しかし、友を想う気持ちは同じで、助け合っていい刑事になろうとしていました。それが、どのような展開になっているのか、興味があります。

因みに、前作「同期」は、ドラマ化されていました。松田龍平君と、新井浩文さんが同期の刑事を演じていました。一部で酷評されていましたが、私はドラマ版もけっこうよかった気がします。

さて、今晩から、この続編「欠落」を読みます。きちんとストーリーを覚えていられますように・・・(^^;

「最後の証人」など購入

13880283_1203380529685347_510405635743156274_n本を2冊購入しました!まだ今読んでいるのが読み終わらないのに、本だけが増え続けていく・・・でも、今はひたすら本のストックを増やす時期なんです、個人的には・・・・。

まず一冊目、柚月裕子氏の著書「最後の証人

この著者の本、読んだことがないようでいて、実は読んだことがありました。「臨床真理」という医療系サスペンスです。それが柚月氏のデビュー作だったんじゃないかな??強烈な印象でした。文庫本で上下巻になっていたのですが、最後までわからないスリリングな展開は、とても新人作家さんの本には思えなかった。

それから暫く、彼女の本を探していたのですが、なかなか次のが出なかったんです。それで、久々に彼女の名前で検索して出てきた本が、これです。いわゆる「ヤメ検」の弁護士が法廷で繰り広げるサスペンスドラマなのですが、これは人の深層心理に迫った作品とは違うのではないかと思います。また新しいフィールドにチャレンジされたのですかね?とにかく、面白そうだと思って購入してみました。

20160811_205435そして、もう一冊購入した本がコレ、嶋中潤氏の著書「代理処罰」です。この作家さんの本を読むのは、恐らく初めてだと思います。

これは、国際派サスペンスです。ある少女が誘拐され、身代金を母親が運搬しろ、と犯人から指示されます。しかし母親は日系ブラジル人で、日本で事件を起こした末に祖国ブラジルに逃亡、行方不明になっていました。父親は単身ブラジルに渡り、妻を捜すのですが、果たして無事に見つかり、そして果たして娘は無事に帰ってくるのか、これもまた面白そうです。ただ娘を誘拐された両親が登場するのではなく、そこでブラジルという国が絡んでくる。物語の舞台が日本からブラジルに飛ぶけれど、結局日本人目線で描かれているのでしょう。日本に住む日系ブラジル人社会を知らないと、こういう作品は書けないでしょう。それを著者が本当にきちんと理解して執筆したかが、私にとってのみどころです。

いずれにしても、今回私の中ではかなり新しい選択をしたように思います。どっちもすぐに読みたい衝動にかられています!!