「ドルチェ」–>「翳りゆく夏」

IMAG9454読む本をチェンジしました。

誉田哲也さんの著書「ドルチェ」を楽しみにして読んだのですが、ちょっと読み進んで気付いてしまったんです。これは、短編小説集である、と。概説を読んだ時、この本が短編には見えなくて、途中まで全然気付きませんでした。現に全てのストーリーで同じ女性警官が主役です。けど、次々に事件が解決し、そのたびに新しい章が始まる。あれれ?と。

私は短編小説が嫌いなんです。短編だと、事件がすぐに解決してしまい、物語に深みがない気がするんです。同じことは、映画でも言えますね。短編映画なんて大嫌い。私は一つの物語を掘り下げて読みたいと思っていますから、短編なんかを読んでいると、物事が淡々と進んでいくようで、がっかりしてしてしまいます。これまで一度も短編を面白いと思ったことがありませんね。

だから、読む本をチェンジすることにしたんです。パっと本棚を見てみると、本のストックがもうあまりないことに気付きました。けど、あるにはあったし・・・こちらです。

赤井三尋氏の著書「翳りゆく夏」です。これは長編小説でしょう。IMAG9451

アマゾンの履歴をずっと見ていたのですが、いつ買った本なのか、さっぱりわかりません。多分10月に入ってからだったと思いますけど・・・それにしても、何故履歴がない!?アマゾン以外で普段は買い物をしませんが。まいっか。この本は、警察小説ではなく、新聞社が舞台のようです。確かに面白そうだと思って買ったんです。それだけは覚えています。まだ読み始めたばかりで何とも言えませんが、誘拐犯の娘が新聞社に入社した所から物語が始まります。楽しみです。

それと、今日は珍しく新品の本を買いました。

電車に乗っていつもKindleで本を読むのですが、今日はキンドルがうまく作動しなくて・・・これで2回目です。キンドルが電源を入れてもうまく起動しないのは。前回そうなった時は、散々いじって結局復活しなくて、けどIMAG94502,3日経ったら何事もなかったかのように使えるようになりました。色んなデバイスでよくこういうこと、起こりますよね。今回もいつ復活するかはわかりませんが、いずれまた使えるようになるまで繋ぎの本として、普通に小説を読むことにしたんです。その時、ふと本屋さんに入って、選んだのが東野圭吾氏の著書「マスカレード・ホテル」です。東野さんといえば、日本のミステリーの鉄板ですよね。私は昔から東野さんの長編小説は全て読んできました。彼の小説がドラマ化されるようになって、小説を読まない人でも東野さんの名前を知るようになりましたね。だから逆に私は読まなくなっていった。俗モノみたいに思えてきたんでね。でも、確かに東野さんの小説はいつも天才的な出来です。明らかに、ほかのミステリー作家とは違います。この本はいずれ読んでみようと思っていたし、この際思いきって読んでみることにしました。

この本を買ってから電車に乗ったのですが、電車の中では居眠りしてしまったのでまだ読んでいません。明日から読むことにします。

「ペトロ」読破

IMAG9393 今野敏氏の著書「ペトロ」を読み終えました。

今回のは、ちょっと私には難しかったかもしれない。暗号などがよく出てくる小説、アレに似ていました。警視庁捜査一課の刑事・碓氷のシリーズは結構読んできています。何の変哲もない普通の刑事で、事件のたびに風変わりな相方と一緒に行動するというもの。今回は、古代文字などを専門的に研究しているアメリカ人研究家・アルトマンが何故か捜査に加わり、相棒として一緒に行動します。

二つの殺人事件には、それぞれ犯行現場に謎のペトロクリフ、彫刻文字が刻まれていました。その謎を解くために碓氷は奔走し、アルトマン教授と知り合うのですが、別にこれ、アメリカ人の学者でなくても良かったような気がするんです。外国人で日本で教鞭を取る人物っていう設定がさほど大切なわけじゃない。事件は勿論最終的に解決しますが、難しいペトロクリフの話の後だけに、もっと興味深いラストが待っていてもよかったのではないかと思います。

ちょっと残念な作品だったかな・・・今野さんとしては、ペトロクリフについて徹底的に調べ上げて書いた、渾身の作品だったとは思うんですけどね。

そして、次に私が読むと決めたのは、こちらの本です。

IMAG9394誉田哲也氏の著書「ドルチェ」です。

誉田さんの作品は、わりと読んできています。シリーズものというを特に読んできたわけじゃないけど単発で読む感じですかね。テレビでは竹内結子さんが主演していたドラマ&映画「ストロベリーナイト」が有名ですね。

こちらも純警察小説です。昨日数ページ読んで挫折して寝てしまいました。今晩から本格的に読みますが、楽しみにしています。

姉小路氏の著書購入

IMAG9354 新しく本が届きました。姉小路祐氏の著書「緊急発砲」です。

これは、あらすじを読んでかなり面白そうだと思いました。公園で二人の男が乱闘騒ぎを起こしていて、やむを得ず緊急発砲。被疑者は死亡し、被疑者に刺された男はその後失踪・・・しかも、被疑者の妻から「職権の乱用」として発砲した警察官は訴えられます。その後事件は一体どのように展開していくのでしょうか?

いかにも警察小説にありがちな題材ですが、それが逆に私に安心感を与える。小説はいつも娯楽のためにあるもので、私にとっては慣れ親しんだ感じのものを読むのが最も心が安らかになります。姉小路氏の著書は毎回どれを読んでも面白いし、今回も期待できそうだと思いました。

今は新しく読み始めた今野敏氏の著書「ペトロ」に集中しますが、その後はこの本をまず読みたいと今は思っています。なかなか楽しみです。

「沈黙の檻」読破

IMAG9358今回はは随分時間がかかりましたが、ようやく堂場瞬一氏の小説「沈黙の檻」を読み終えました。

この小説は、面白みが出てくるまで私の中ではだいぶ時間がかかりました。事件が全く動かなくて・・・時効を迎えた殺人事件の被疑者の証言がずっと引き出せず、被疑者の「ノーコメント」のセリフがずっと続く。じれったくもありましたが、この手の小説はラストスパートが意外に面白いものだと直感的にわかっていたので、最後まで読みとおせたのです。推理小説を読んできたキャリア、とでもいいましょうか・・・途中で読むのをやめて投げ出す本もあるのですが、これは投げ出すと勿体ない作品だと思いました。そして例によって最後のほうで急にスピード感が増し、一気に読んでしまった感じです。

推理小説の中では、ごくありふれた事件です。世の中に殺人事件が多く発生していると思いたくはありませんし、実際にどのようなストーリーを持つ殺人があるのかは知りません。しかし小説を読んできた中では、わりと動機が単純な事件でした。それでも、人の心に何かを問いかけて終わるタイプのものは、後々まで心に残ります。決して円満解決ではなく、最後は「沈黙の檻」に入れられた登場人物たち。このハッピーエンドではないあたりが、味があってよかったです。

IMAG9360さて、今晩から私が読もうとしているのは、今野敏さんの著書「ペドロ」です。これは、ロシア人が関係する小説だったっけな?今野さんの小説で最も衝撃的かつ面白かったのは、旧KGB職員が登場する「凍土の密約」です。それ以降、「ST」シリーズなど今野さんの作品の多くに魅了されてきました。今回の作品にも期待しています。

 

「虚貌」–>「沈黙の檻」

IMAG9126 雫井修介氏の著書「虚貌」。この本、私が読んだことのある本だと確認が取れました。

途中までホント、うっすら「読んだことがあるんじゃないか」という思いで読んでいましたが、犯人である精神科医が登場したところで、思い出しました。確か複数の事件が絡み合っていたんですよ。ん?違うな・・・物語になっている事件を解決するために動いた刑事が通っていた精神科の医師、それが、犯人だった、のかな?いずれにしても、この本は読んだことがあると確信しました。だったら、あとはストーリーを思い出すだけで、新しい小説を読んでいるわけではないと思い、読むのをやめにしたんです。

IMAG9129残念ですね、雫井さんの作品は本当に好きですから、今まで見つけていなかった長編小説を見つけたんだと思って、喜んでいたのにね。

それで、次に何を読もうか考えました。その結果選んだのが、堂場瞬一氏の「沈黙の檻」です。別にどれから読んでもいいや、というのはありました。たまたま購入したての3冊の中で手に取ったのが「沈黙の檻」だっただけで、久々に誉田哲也さんの本を読んでもよかったんです。まだ読み始めたばかりで、どんな内容になっていくのか検討がつきません。けど、新しい本ならとりあえず安心できるものがあります。引き続き今晩読みたいと思います。

 

「偽装捜査官」読破・本購入

IMAG9086姉小路祐氏の著書「偽装捜査官 警視庁都民相談室 七曲風馬」を読み終えました。これは、今までの姉小路作品とはちょっと違った味を持った作品だと思いました。老人を狙った詐欺グループを追う、元劇団員にして現職警察官の七曲風馬。その設定からして、最初は滑稽に思えました。そしてエンディングでも彼が所属していた劇団員がひと芝居打って事件の真相を再現させるなんていう場面もあったりして、なかなか個性的な作品。詐欺グループに関する話は今まであまり読んでこなかったです。私の場合、ストレートに殺人事件に絡んだ作品が多かったように思います。ですから、詐欺グループの摘発というシナリオには味気なさを感じ、この小説は自分にとってあまり面白くないのかも、と思ったんです。まぁ、最後は別の事件も誘発し、かなり面白い展開になっていったのですが。それに、姉小路作品は私にとっては読みやすいんです。七曲風馬というキャラ設定では、この本が第一弾です。この続きを読んでもいいかな、と思っています。

IMAG9091そして、私が次に読むことにしたのは、雫井修介氏の作品「虚貌」です。

雫井修介氏の作品は本当に面白いのですが、最近はあまり読んでいませんでした。久々の雫井作品にして、上下巻から構成されており、かなりの圧巻です。今までも長編小説が好きでしたが、上下巻にまでなっているものはあまり読んだことがありませんでした。幾つかの作品は読んできているんですけどね。ですから、今回はどんな事件が起きても長丁場になりそうです。が、最後まで見届けたいと思います。

それで少し読み進めたのですが、もしかして・・・読んだことのある本!?はっきりと思い出せないんです。アマゾンで本のあらすじを読んだ時には、読んだことがあるとは全く思いませんでした。しかし、登場人物を見てみると、何となく知っている感じがしてきて・・・それでも、物語の詳細はまだはっきりと思い出せないので、もしかしたら似たような顔ぶれの違う著者の作品を読んだだけかもしれません。もう暫く読んでみて様子を見ようと思います。

ただ、気になってしまったので、もう一度あらすじを読んでみることにしました。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

今改めてこの箇所を読んでみると、読んだことがあるような気がするし、けど確信も持てない・・・いや知っている!?さっぱりわからない(^^;)私はたま~にこういうことを起こすので、困りものです。

IMAG9079ところで、新しい本を3冊取り寄せました。

まず一冊名は、今野敏氏の著書「ペドロ」。今野氏の作品は、その多くがドラマ化されるほど大人気です。私は東野圭吾作品がドラマ化・映画化されるのをよく見ますが、実際には今野作品のほうが好きです。東野さんには、ある種のカリスマ性があります。彼の本は一流の手品のように、本当によくできている。しかし、今野氏は、本当に警察組織の内部の内部まで知っているような気がしてくるくらい、リアリティのある作品を多く書く人です。今回の物語は、考古学や言語学などが絡んだ複雑な話になっていそうですが、こちらも早く読んでみたいです。

今回は私の好きな著者の本を1冊ずつ取り寄せてみました。最初は2冊だけ取り寄せるつもりだったのですが、アマゾンからクーポIMAG9082ンがもらえていたので、もう1冊追加することに。そして取り寄せたのが、堂場瞬一氏の「沈黙の檻」と、誉田哲也氏の「ドルチェ」です。今野氏、堂場氏の作品は最近の私の中では定番ですが、誉田哲也氏の作品は本当に久々です。「ストロベリーナイト」のシリーズでこの方もとても有名ですよね。今はとにかく「虚貌」が読んだことのある本なのかどうかを見極めるために読み進むことにしますが、その後どれから読もうか、今から考えるのが楽しみです。