「ヘッドゲーム」読破

20161128_152356富樫倫太郎氏の著書「ヘッドゲーム」を読み終えました。これはとてもよかったです。やっぱり富樫さんはスゴイ作家さんだと思います。

空気が読めず、明らかに発達障害を抱える主人公・冬彦が次々に事件を解決していく物語の第二弾。ここでは、同じ高校の女子生徒が次々に自殺する謎に迫ります。誰が見ても明らかに自殺だし、自ら彼女たちが飛び降りるところを見た人も多い。しかし、何故同じ学校でばかり自殺が起きるのか?冬彦とその相棒は疑問を持ち、学校に乗り込んで捜査を開始します。そこに危険ドラッグの臭いがしてくるのですが、それだけで自殺と断定し、ドラッグ提供者を摘発することはできない。彼女たちをマインドコントロールして自殺させたとしても、それは立件しにくいことです。ですから、結局最後まで犯人を逮捕できないんです。

それでは、エンディングはどうなっているのか?このような状況で、富樫さんはエンディングを見事に書き上げています。結局同じ高校の女子生徒に瞬間催眠術をかける能力があることを突き止めるのですが、それでは自殺教唆すら立件できません。それでも、その女性生徒に恨みを抱いた元同級生が顔面に塩酸をかけ、犯人の女子生徒の顔を奪ってしまい、目も失明するらしい、ということでした。なるほど、これ以上事件を起こさせないようなエンディングで見事にまとめたわけですね。強引に殺人教唆を立件するとか、そういうのだと違和感が間違いなく残るので、物語の着地点を全く違ったものにしたわけです。なんとも見事!終わりよければ全て良し、ですから、この本を読めて満足しています。

20161128_152442さて、次に私が選んだ本は、横山秀夫氏の著書「陰の季節」です。横山氏の著書を読むのは本当に久々ですが、この文庫本は薄いので、すぐに読み終わるでしょう。今晩から読みますが、楽しみにしています。

「所轄魂」購入

20161124_202421また1冊本を手に入れました。笹本稜平氏の著書「所轄魂」です。

以前に似たようなタイトルの本を読破しました。私が今月旅行している時にハマって読んでいた上下巻モノの本で、松浪和夫氏の「警官魂」の激震篇・反撃篇です。一瞬この「所轄魂」を見つけたとき、読んだことがあるという錯覚に陥りましたが・・・著者からして全然違う。しかし、笹本氏の著書はもとから読みなれているし、似たタイトル同士の本を見つけたのはたまたまのご縁ということで、購入してみることにしました。

笹本氏と松波氏は、思うに根本的に小説のスタイルが違います。松浪氏に関してはまだ「警官魂」しか読んでいないのでなんともいえないのですが・・・警察官の苦悩をより濃く描き出し、人間のネガティブな要素を取り入れた作風という気がしました。一方、笹本氏は、ポジティブさとネガティブさのバランスを保ちつつ、淡々と物語が進む印象です。ただし、笹本氏の場合、結構冒険小説も書いていて、その辺りもとても楽しく読んでいたので、そもそも人生で経験してきたことが二人の著者の間でかなりかけ離れているのではないかと思われます。そういうのが、作風に出るのでしょうね。

いずれにしても、「所轄魂」もまた面白そうな1作です。読むのを楽しみにしています。

 

「マインド」など購入。

20161122_221039本を2冊同時購入しました。今回は、一人が大好きな作家さん、そしてもう一人がまだ私が読んだことのない作家さんの本です。

まず、今野敏さんの著書「マインド」 以前からシリーズで読んでいる、碓氷警部補シリーズです。これは、1回だけハズレの物語があったな( ̄∇ ̄;)=З でも、あとはOKでした。特に「熱波」はオススメです。今野さんの本は、9割がた大当たりで、私はこの作家さんが大好きです。

もう一つの本は。、中山七里氏の著書「贖罪の奏鳴曲」 中山さんの本を読むのは初めてなんだと思うのですが、読んだこともあるような気がする・・・。それでも、アマゾンの注文履歴で中山氏の本は1冊もヒットしなかった、つまり、アマゾンでしか本を買わない私は、中山氏の本を買ったことも読んだこともない、ということになります。ただ、あらすじを読むと、何かワクワクしてきちゃったんですよね。今はまだ富樫倫太郎氏の著書を読んでいるので、これらの本に行き着くまでには暫く時間がかかると思いますが、いずれにしても読むのが楽しみです。

「警官魂」など読破

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最近2冊の本を読み終えました。

旅行に行っていて、旅行先で読破したのがこちら、松浪和夫氏の著書「警官魂 激震篇」です。これは、あるきっかけで捜査一課から警察学校に左遷された刑事が、刑事部長の娘誘拐事件のために一時的に現場に復帰し、娘さん奪還のために孤独に奮闘する物語です。これは厳密に言うと上・下巻になっていて、「激震篇」を読んだだけでは事件は解決しませんでした。それで、慌ててその続編「警官魂 反撃篇」をキンドルで購入しました。「激震篇 反撃篇」が上下巻になっているとは気づきませんでした。

でも、一気に読んでしまいたいと思ったくらい、スピード感溢れる面白い作品でした。身代金受け渡しの場所が二転三転しているうちに状況が変わり、最後には全く予想できなかった結末が待っていました。これは、かなりオススメです。

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続いて、読み始めたのがこちら、姉小路祐氏の著書「監察特任刑事」です。監察部を監察するという架空の部署に、元税理士という変わった職歴を持つ男が配属され、その時と同じくして起こったある事件に監察の身でありながらいち刑事として捜査していきます。最終的にはキャリアたちの壁に阻まれ、孤立無援状態。それでも、査問委員会にまで話を持っていき、何とかキャリアがもみ消そうとしていた殺人事件の実態を暴きます。

姉小路さんは私にとってはお馴染みの作家さんで、読んでいて安心感がありました。出だしで漠然と物語に入っていけないことがあっても、必ずどこかですんなり入っていけるところがある。ですから、この小説はハズレではない、という確信がありました。例によって、架空の部署で起こり得るキャリアとノンキャリとの確執など、リアルに描かれていて、凄くよかったです。この本は、今朝読み終わりました。

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さて、今晩から読もうと思っているのが、富樫倫太郎さんの著書「ヘッドゲーム」です。これは、「ファイヤーボール」の続編ですね。富樫さんのシリーズも、今のところ、ハズレなしできていますね。この本も楽しめると確信しています。もう寝る時間、早速読みます。

「回廊封鎖」読破

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佐々木譲氏の著書「回廊封鎖」を読み終えました。特に個性的なストーリーという感じではありませんでしたが、面白かったです。佐々木さんの本に間違いはないと、最近は確信しています。

バブルの時代、とある金融機関がヤクザまがいの取立てで多くの人を追い詰めていました。その企業の息子を、復讐のために狙う、というストーリーです。その企業のせいで破産し、死ぬ思いで生きてきた彼らは清掃会社を設立。社員同士、みな元被害者で、その企業にいた幹部連中たちを次々に殺していました。最後の獲物が、香港に移住していた社長の息子で当時専務だった男。その男の人相などはっきりしたものが手に入らず、ターゲットをどう狙うかなかなか作戦の立案は難航しましたが、最後は決死の思いで作戦を遂行。一方、そんな彼らの動きに気づいた刑事二人組は、個人的に被害者たちをマークし、最後には追い詰めますが、銃弾に倒れました。最後はみんな殺し合いの末に亡くなってしまった。最後、どう決着するんだろうと思っていましたが、まさか全員死んでしまうだなんて、想像もできませんでした。そういう意味では、いい感じで裏切られ、後味も悪くなかったです。

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今日から読み始めたのが、松浪和夫氏の著書「警官魂」です。松波氏の著書を読むのは初めてだと思うのですが、最初の2,3ページを読んだ感じだと、なかなか面白そうでした。今晩も引き続き読んでいきます。

「陰の季節」購入

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久々に横山秀夫氏の著書を購入しました。タイトルは「陰の季節」。横山氏の本、考えてみれば滅多に購入していませんでしたが、この作家さんのことは実は好きなんです。

私の中で完璧だと思った作品の一つが、横山氏の著書「半落ち」でした。警察官が妻を嘱託殺人で殺したところまではわかったのですが、その動機がいまいちはっきりしない。殺人を告白しているから「落ちて」はいるのですが、動機がはっきりしない以上事件は解決したとはいえない。だから、「半落ち」の状態だったのです。それを捜査員が一生懸命捜査して、ようやく真実にたどり着いたのですが、その行程が圧巻でした。私はこの「半落ち」と、雫井修介氏の著書「犯人に告ぐ」は最高傑作だと思っていますが、逆にいうと、それ以外のものをなかなか読む気持ちにはなれなかったんです。

まぁ、これを機に少しまた横山氏の本も読んでみたくなったし、ついでに最近続編が出た「犯人に告ぐ」の著者雫井氏の著書も読んでみたいと思いました。今から読むのにワクワクします!