「ダブルシティ」読破

20150720_230655

佐伯泰英氏の著書「ダブルシティ」を読み終えました。

佐伯氏が描く犯罪モノの中で、国際犯罪ではないものは珍しいですね。その珍しさにひかれて今回購入しました。物語の「ダブルシティ」は、日本の首都・東京と、その地下に、極秘で作られた都市「TOKIO」の2都市を指します。地下都市を取り仕切る集団が痴地上でゴミ収拾所を次々に爆破するテロを起こし、都に対して100億円の身代金を要求。タレント出身の都知事である花島がそれに応じるか否かというところで、花島は地下組織の人間に誘拐されます。この2都市とゴミ収集問題が複雑に絡み合った物語で、地下都市もリアルに描かれていました。

ただね、ちょいと難しいというか・・・ややこしい(^^;) 地上と地下を行ったりきたりして人々が地上と地下で入り乱れ、結局誰が何をしたかったのか、はっきりとわからなかったんです。ゴミ収拾問題を取り上げたことはわかるんですけど、地下都市ねぇ・・・確かに描写は素晴らしかったけど、発想がぶっ飛んでいるような気がして。佐伯氏はやはり、国際犯罪モノなんかが一番いいような気がしました。

だから、次回はこちらを読むことにしたんです。

20150720_233149

神々の銃弾 警視庁国際捜査班」です。こちらはまだ読み始めて数ページですが、一応国際捜査班が出動するからには、外国も絡んだ壮大なスケールの物語であるはず・・・期待して読んでいきます。

新たに2冊購入

20150717_190901

久々に本を購入。最近は仕事が忙しすぎて本を読むスピードがすっかり衰えています。でも、趣味なので細々と読書を続けていて、ついに本の在庫が切れそうになりました。

左側は、佐伯泰英氏の著書「神々の銃弾」 私が大好きな、国際捜査班シリーズの続編です。通訳官のアンナ・ヨシムラ・スタインベルクと、「クゲマロ」の異名を持つ一匹狼の刑事、根本のコンビが活躍するのですが、今回は一体どんな物語が待っているのでしょうか?かなりワクワクします。

そして、もう一冊の本は、笹本稜平氏の著書「マングースの尻尾」です。これは、「国際謀略小説」というキャッチコピーに惹かれて買ったようなもんかな(笑) やっぱり前に読んだ笹本氏の著書「極点飛行」のインパクトが大きいんですよね。だから、笹本氏の国際小説にはついつい期待してしまう。あれ以来、どの国際犯罪小説を読んでも、極点飛行ほど素晴らしいものに出会えていませんから。そんな出会いが、この著書にあるといいんですけどね。いずれにしても、読むのはずっと先のことになるでしょう。今は佐伯氏の別の本を読んでいますから、それを読み終えてから、読む順番を改めて考えたいと思います。

そういえば、お笑い芸人、「ピース」の又吉さんが、芥川賞を受賞しましたね!私は昔お笑いが大好きで、よく吉本の劇場に通っていました。ピースは最もよくイベントに参加していた芸人さんで、まだ彼らがブレイクする前でしたが、間違いなく彼らはテレビに出るようになると思っていました。

それにしても、芸人さんが芥川賞ねぇ・・・これは話題狙いじゃなくて、ガチで獲った快挙だと思います。いずれ彼の著書も読んでみたいですね。

 

「ダブルトリック」読破

20150704_072853姉小路祐氏の著書「ダブル・トリック」を読み終えました。今回も、通称「出口の裁判官」である岬剣一郎が大活躍。2つの事件を同時に解決しました。

物語での人々の描かれ方は、きわめて古風だなぁと思います。岬の元婚約者前原美佳は、元上司・前原の娘ですが、岬の弟が殺人事件を起こしたことをきっかけに岬は美佳との結婚を諦めました。元々岬は警察キャリア出身、しかし弟が事件を起こしたのなら、組織では生き残れない。早々に警察に見切りをつけ、保護更生委員の職についたのです。美佳とのやり取りは、全て女性が丁寧語ですから、本当に「3歩後を歩いて夫を立てる妻」のような人なんですよね。そういう恋愛の仕方が今の時代にもあるんだか、それとも時代遅れなのか、私にはわからないですけど、少なくとも今は警察官もお見合いで結婚したり夫婦で遠慮しあうことはないだろうと思います。そこらへんが古風なのがちょっと印象的です。

物語は複雑極まりなく、この場で説明するのも困難です。しかし、次々と明らかになる事実を見ているのが楽しかったです。最後まで意外な展開続きでしたが、そこそこに楽しめたような気がします。

さて、次に読む本を決めました。

20150704_072831佐伯泰英氏の著書「ダブル・シティ」です。偶然にも「ダブル・・・」というタイトルのものが2冊続いていますが、単なる偶然です(^^;) 今回の佐伯氏の著書は、特にスペイン語圏のお話ではなさそうで、私にとっては新しい作風になると思います。読むのを楽しみにしています。