佐伯泰英氏の著書「ダブルシティ」を読み終えました。
佐伯氏が描く犯罪モノの中で、国際犯罪ではないものは珍しいですね。その珍しさにひかれて今回購入しました。物語の「ダブルシティ」は、日本の首都・東京と、その地下に、極秘で作られた都市「TOKIO」の2都市を指します。地下都市を取り仕切る集団が痴地上でゴミ収拾所を次々に爆破するテロを起こし、都に対して100億円の身代金を要求。タレント出身の都知事である花島がそれに応じるか否かというところで、花島は地下組織の人間に誘拐されます。この2都市とゴミ収集問題が複雑に絡み合った物語で、地下都市もリアルに描かれていました。
ただね、ちょいと難しいというか・・・ややこしい(^^;) 地上と地下を行ったりきたりして人々が地上と地下で入り乱れ、結局誰が何をしたかったのか、はっきりとわからなかったんです。ゴミ収拾問題を取り上げたことはわかるんですけど、地下都市ねぇ・・・確かに描写は素晴らしかったけど、発想がぶっ飛んでいるような気がして。佐伯氏はやはり、国際犯罪モノなんかが一番いいような気がしました。
だから、次回はこちらを読むことにしたんです。
「神々の銃弾 警視庁国際捜査班」です。こちらはまだ読み始めて数ページですが、一応国際捜査班が出動するからには、外国も絡んだ壮大なスケールの物語であるはず・・・期待して読んでいきます。