「探偵の探偵」後半戦へ

20151023_201950

「探偵の探偵」を、寝る前の時間を少しずつ使って読んでいます。そして、第二巻を読み終えました。読むスピードが決して速いほうではない私が、寝るまえのほんのわずかな時間でかなり読み進んでいます。

ここまで読んで、やっぱりドラマ化された「探偵の探偵」とほぼ流れが一緒なので驚いています。ストーカー被害やDV被害にあった女性たちのシェルターに、暴力男たちが探偵を使って居場所を突き止めて乗り込む。その下りはドラマのままです。全く同じ台詞をコピーしてドラマでも使っていたんだと改めてわかりましたが、これだとドラマの3/4くらい読み進んだことになってしまう。私が今思っているのは、ドラマでは最後の展開があんなに早くなく、もっと段階を踏んで「死神」にたどり着くことになるのではないかと思います。じゃないと、あと2冊分話がもたない(^^;) さぁどうなっていくのか楽しみです。

ところで、先日会社の先輩が東野圭吾の著書を読んだ時の話をしていました。「あたし東野圭吾の話読み始めたんだけど、いきなり最後から読んじゃったからもう犯人わかっちゃった~」と( ̄∇ ̄;)=З

この人、いつもこうなんです。推理小説を読むとまず犯人が知りたくなって、最後から読むんですって。だったら何のためにそのほかのページがあるんだか。私は「読み方へたくそすぎるんで、何とかしてください」って言いましたよ。けど、推理小説にのめりこめない人が推理小説を読もうとすると、こうなっちゃうんでしょうね。サスペンスドラマでも、ネタバレを検索してみちゃうとか。私なら絶対にそんなことしないし、そんなの本を読む楽しみからあまりに逸脱していて、もはや趣味ではなくなってしまいます。

まぁ私は絶対にそんなことはしませんよ。推理小説のプロセスは私の人生に役立っているんです。そこで出てきた何気ない一言が効果的だったり、警察の考え方を学んだり、世の中にはこんな理由で犯罪を犯す人がいるんだ、と思ったり・・・まさに学びの場で、それらのことが実生活でも役立っています。

私はこれからもミステリー小説を愛し続けるでしょう。そこから沢山のことを学んでいきたいと思っています。

「探偵の探偵」を読み続ける

20151014_065938

最近読み始めた「探偵の探偵」は、第二巻に入っています。

最近は夜気づけばめがねをかけたまま寝てしまっていて、それくらい寝落ちが早いのですが、それでいてこれだけのスピードで読んでいるのは私としては驚異的なことです。というか、読みやすいんですよね。話の大筋は知っているわけですから、次々にページが進んでしまう。そして不思議なのは、ドラマ「探偵の探偵」のストーリーと殆ど同じで、違うところを探すほうが難しいということです。

普通、原作があってそれをドラマ化すると、どこかで抜け落ちてしまうストーリーがあります。濃密な小説の内容をドラマ化するのには限度があり、途中を省いてしまっていることが多い。けど、今のところ、物語がドラマ通りに進んでいるので、これだと第4巻にたどり着く頃には一体どうなってしまうんだろう?と思ってしまいます。だって、今読んでいる箇所は、ドラマの中の中盤以降の話に入っていますからね。これなら2巻でドラマ化された部分の再現が全て終わってしまい、3巻からは全く別のストーリーが始まってしまうという計算になります。一体どうなっているのかな?と。ドラマでは1巻、2巻に出てくるところのみを再現して、3,4巻での物語を完全に省いてしまっているのでしょうか?まぁそれは読んでいればわかるからいいのですが。

それにしても、この小説は単なる探偵小説でないところがいいです。私は現実に密着したストーリーというか、現実的な説得力がある物語が好きなので、本来の探偵業をうまく再現していると評判のこの本にはリアリティが再現されているからいいんです。架空の名探偵は、たいてい正義感が強かったり、頭脳明晰なところだけが取り柄だったりします。しかしここでは、実際には探偵業は違法な手段も厭わないところや、実際の探偵業務で使われるテクニックなどが詳細に再現されています。だから面白い。例えば、事務用のりが軟膏代わりになるっていうのは本当でしょうし。ドラマで脇にモノを挟んでおくと脈が止まるというのがありましたが、あれも事実でしょう。死んだふりができるというわけです。気になってきたから、一応調べておこう(^^;

とにかく、実に興味深い本だと思います。今晩も第二巻読破に向けて、楽しみな時間が待っています。

「テロルの季節」到着

20151009_161527

1日違いで本が到着。最近、Amazonのクレジットカードを作ったので、そこでポイントが貯まってそのままAmazonで買い物できるようになったから、楽ですね。今回、前回紹介した「野望の王国」と2冊同時購入したけど、金額はたったの380円にしかなりませんでした。

さて、こちらの小説ですが、佐伯泰英氏お得意のスペイン舞台の小説「テロルの季節」です。「ユダの季節」の続編らしいですね。前に読んだ「ユダの季節」は、スペインで日本人テロリストが日本人カメラマンと対決する、みたいな物語だったと思います。面白かったですよ。ですから、この続編に当たる「テロルの季節」も期待できるんじゃないですかね。楽しみにしています。

佐伯氏の著書で外国が舞台になっているものは、大抵読み終わりました。こういう感じで、日本と外国をまたいだ国際サスペンスみたいなので何かいい小説はないかしら?と思っています。時間のある時に探してみようと思いますが、初めて読む著者の本だとためらってしまうんですよね。慎重に、紹介文などを読み合わせながら選びたいと思いますが、差し当たりはこの本を読めるのを楽しみにしています。

「銀幕の女」読破

20151006_093052

非常にここに書くのがご無沙汰な気がします。

別に本を読んでいなかったわけではないんです。ただ、旅行に行ったり仕事がめちゃくちゃ忙しかったりして、普通に紙の文庫本を飲むペースが遅かったのは事実かな。寝る前には必ず読書をするのが今でも習慣ですが、最近はホントに1ページ読んだら寝落ちしてしまう日が殆どでした。

さて、佐伯泰英氏の著書「銀幕の女」を読み終えました。国際捜査班クゲマロシリーズの最後なんでしょうか。前作品では、ひとまず根本が上司の指示でアルゼンチンに1年ほど潜んでいたところまででした。今回は秘密裏に帰国し、事件を解決します。

ここまでくると、国際捜査班シリーズが始まった当初と最後の作品では、何か全体が変わってきちゃっているんですよね。このシリーズは、日本人の警察官とドイツ系アルゼンチン人の通訳・アンナが事件を解決していくというのが軸になっていたはずですが、いつの間にかアンナの存在は消えていました。「銀幕の女」で出てきたのは、クゲマロこと根本だけです。シリーズのコンセプトが変わってしまったのは腑に落ちないところですが、それでもこれはこれで読み応えがあったような気がします。実際にありえない話のような気がしますが・・・コカインに溺れたある女性が、ある政治家一家を壊滅させていくというのが物語の大筋です。その政治家一家の事件を解決すべく任命されたのが、クゲマロ。事件はまぁ無事に解決したといえますが、被疑者は死亡です。

結局、この作品で描きたかったのは何だったのだろうか?とふと思いました。まとまりのない、面白くない小説、というわけではないんです。ただ、何分コンセプトがずれたという違和感がありながら読んでいたので、事件が発生し、一応の収束を見たときに、「あ、終わっちゃったんだ」と何かあっけないものを感じました。それでも、私はこの作家さんが好きです。

20151006_093035

次に読むことにしたのは、シリーズで購入した「探偵の探偵」です。これは、TVドラマでもうわかっちゃってるところが多いのですが、流石に4冊にもなっているからには、省かれたところも多いはず。その点を読みこなしていければと思います。

20151007_234029

さらに、久々に新しい本を購入しました。懲りずに佐伯泰英氏の著書なんですよね(^^;) 今回は「野望の王国」です。最近日本史にスポットを当てた作品が多い佐伯氏ですが、スペインや南米を舞台にした本はまだまだあるようで、私としても、是非読破したいと思っています。この本を読むのも楽しみにしています。