白銀を踏み荒らせ -雫井 脩介- 読破

IMAG7251 雫井修介氏の著書「白銀を踏み荒らせ」を読破しました。

雫井氏の作品の中で私が初めて読んだのは「犯人に告ぐ」でした。あれは面白かった!強烈なインパクトがあり、読むのが止まらなくなっていました。あれは私が読んだ警察小説の中でもベスト3に入るものだった。それに比べると、これはグレードが下がる気がします。アルペンスキー選手たちの物語。ある黒人系のスキーヤーが死亡した事件をきっかけに、背後にある巨大な白人至上主義組織の陰がちらほら見えるようになります。それに切り込んでいくのが、チームのメンタルトレーナーの女性。死亡したスキーヤーの弟が今度は命を狙われますが、間一髪のところで犯人が判明し、兄を奪われた弟は見事優勝します。

ウィンタースポーツをテーマにしたミステリーって意外に多いですよね。真保裕一さんの「ホワイトアウト」や、あと東野圭吾作品でも幾つか見かけたことがあります。私は100%東京の人間なので、ウィンタースポーツには詳しくない。けど、そういう読者のためにわかりやすく書いてあるのがどの本にも見られる共通点です。それにしても、私はスポーツが関わるミステリはあまり得意ではないなぁと思いました。この作品は意外に楽しかった。けど、主人公の友達のキャラが強すぎたり、物語の流れで「はぁ、こう来るか、凄い展開だ」と思わせるようなところがなかったんです。そういう意味で、残念な作品でした。とはいえ、雫井作品は私は基本的に好きです。これからも機会があれば読みたいと思っています。

 

そして、私が次に選んだ本はコチラです。

IMAG7252 笹本稜平氏の「白日夢

素行調査官シリーズの第二弾です。やはり私には警察モノが合います。巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長などが出てくるものが好きなんです。だからこれはいいかな、と。それと今日頼んだのは、富樫倫太郎氏の「SRO」シリーズです。これは警察が舞台なので、面白いんです。今晩から笹本氏の本を読みますが、とても楽しみにしています。

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