佐々木譲氏の著書「回廊封鎖」を読み終えました。特に個性的なストーリーという感じではありませんでしたが、面白かったです。佐々木さんの本に間違いはないと、最近は確信しています。
バブルの時代、とある金融機関がヤクザまがいの取立てで多くの人を追い詰めていました。その企業の息子を、復讐のために狙う、というストーリーです。その企業のせいで破産し、死ぬ思いで生きてきた彼らは清掃会社を設立。社員同士、みな元被害者で、その企業にいた幹部連中たちを次々に殺していました。最後の獲物が、香港に移住していた社長の息子で当時専務だった男。その男の人相などはっきりしたものが手に入らず、ターゲットをどう狙うかなかなか作戦の立案は難航しましたが、最後は決死の思いで作戦を遂行。一方、そんな彼らの動きに気づいた刑事二人組は、個人的に被害者たちをマークし、最後には追い詰めますが、銃弾に倒れました。最後はみんな殺し合いの末に亡くなってしまった。最後、どう決着するんだろうと思っていましたが、まさか全員死んでしまうだなんて、想像もできませんでした。そういう意味では、いい感じで裏切られ、後味も悪くなかったです。
今日から読み始めたのが、松浪和夫氏の著書「警官魂」です。松波氏の著書を読むのは初めてだと思うのですが、最初の2,3ページを読んだ感じだと、なかなか面白そうでした。今晩も引き続き読んでいきます。