姉小路祐氏の著書「指名手配 署長刑事」を読み終えました。
物語は、セレブ御用達の高級ヘアサロンを経営する夫妻の一人娘が殺されるところから始まります。容疑者になったのは、同じ高校の定時制に通う少年。彼がその少女に思いを寄せていて、それが叶わなかったために衝動的に殺した、という筋書きで少年の行方を追います。どこからどう見てもその少年が犯人で、実際に自供する電話をどこかからかけてきてもいる。しかし、実際に彼は犯人ではありませんでした。犯人だったのは、意外な人物。私も「そうなるんだ」とちょっとびっくりしました。最後に近づくにつれて、物語のスピードが上がっていくような感じで、読んでいる側としては非常に面白かった。読むのやめられなくなる本ってスゴイです。途中で投げ出したくなるものとか、物語のテンポが単調なものとかも多いんですけどね。最後、たたみかけるようにして一気に事件が解決するのですが、それが不自然じゃないのがよかったです。読んでいてとても満足できました。
なもんだから、「署長刑事」シリーズを続けて読むことにしました。これが完結編なのかな?今度は金融絡みの私にはちょっと難しそうな「徹底抗戦」です。既に昨晩から読み始めていますが、こちらもなかなかワクワクしそうな感じです。
ついでに、先日キンドルで読んでいた本も読み終わりました。今野敏さんの著書「38口径の告発」です。私はどうも本は紙ベースで読むものという固定観念があり、キンドルの本をさっさと読もうとしないのですが、それでもこれもラストに向けて目が離せなくなる、スリリングなストーリーでした。流石は今野さん、と思いました。キンドルでは今、超久々に内田康夫氏の本を読んでいます。