「獄の棘」読破

大門剛明氏の著書「獄の棘」を読み終えました。私が久々に本屋さんで買った本のうちの一つですが、今度窪田正孝クン主演でドラマ化されるものらしい。ちなみにコレ、「獄の棘」と書いて、「ヒトヤのトゲ」と読むらしい。それはさておき、この小説は、社会派長編ミステリという触れ込みだったから刑務所内で相当難儀な事件が起きたのかと思いきや、そうではありませんでした。あくまで一刑務官である武島良太の、刑務官としての成長の物語です。新人で入った頃から上司の犬となって仲間内で起こった様々な事柄を上司に報告していました。いつしかそれが刑務官仲間にバレるのですが、それまでの間に受刑者と刑務官の中で様々な事件が起こります。そして、一つの事件が解決したら次の事件が起きるわけですが、短編のように一つ一つでブツブツ話が切れるわけではなく、あくまで良太のその後という感じで物語は続いていきます。ですから、最後は良太の上司が去り、新しい上司が登場したり、自分がセンパイ刑務官として後輩を指導するようになったりするのですが、正直この手の作品とは思っていなかったので、がっかりはしました。

私はフツーに事件が起きて、それを解決するような、まぁ言い方は悪いですが、単純な事件性のある物語が好きなんです。誰かの成長を読書をもって見守るようなことはしない。だから、思ったものと内容が全く違ったから残念だったのですが、この手の作品が好きな人は確かにいそうです。

さて、次に私が読もうと思うのは、堂場瞬一氏の著書「共犯捜査」です。まだ最初の2,3ページしか読んでいませんが、これは「獄の棘」よりはずっと私の感覚に沿った内容であるのは間違いないので、これを選びました。タイトルに「捜査」ってつくんだから、捜査するわけです(苦笑) そういうのが私は好きだから、ちょっと気持ちをリセットする意味でもこれを選びました。これならかなり熟読できそうです。

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