「蟻の階段」読破、そして・・・

IMAG7704 麻見和史氏の著書「蟻の階段 警視庁殺人分析班」を読み終えました。

これは面白かった!元から読んだことのあるシリーズだったから、登場人物も知っていたし、どういう流れかというのもすんなり理解できたので、入り込みやすかったです。強いていえば、犯人の動機が弱かった気がする。ある殺人事件の犯人として服役していた男が22年ぶりに出所、すぐに二人の男を殺し、そこに「ヴァニタス画」の装飾を施しているのですが、このヴァニタス画が事件の手掛かりになります。犯人が何故ヴァニタス画を模した事件現場を演出したのか、その説得力にじゃっかん欠けていたという印象です。それに、犯人の素姓を見ても、そこまで現場を演出するようなキャラクターには見えませんでした。結果的に、ヴァニタス画をひも解くことで事件は解決の方向に向かったわけですが・・・特殊な殺人犯にしては、キャラが弱いような気がしました。それはちょっと私の中では減点対象にはなるけど、あとは捜査班の人物像が強すぎず薄すぎず適度に描かれており、全体的には読んで満足できる作品でした。

それで、次に私が選んだ本は、笹本稜平氏の本なんです。けど・・・

IMAG7703「駐在刑事」 この本は、読んだことがないと記憶していました。それに、あらすじを読んでみると、長編小説に見えたし、短編嫌いな私だから、長編小説でOKでしょう、と思って購入することにしました。それで最初から読んでいたのですが・・・最初の事件がすぐに解決してしまった・・・・んです。あれ!?と思いました。しかし、どうやら、警視庁捜査一課の刑事が奥多摩の駐在所に左遷になり、警視庁時代の失態からどう彼が人生を克服していくのかが描かれている、という点で1つの物語にはなっているのですが、その中で複数の事件が起きているみたいなんです。関連性のない複数の事件がね。ならばそれは、私が考えるところの「短編小説」なのです。

以前、東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」で、似たようなことがありました。もっとも、あの当時はさほど短編に抵抗がなかったので、全部読んだのですが。

主人公は、あくまで加賀恭一郎という人物で、彼が複数の事件を解決していく、という内容のものでした。完全に、短編小説です。それと同じような構成が、ちょっと気に入らなかった。勿論難しくて読めない本ではないのですが、私は読むのをやめることにしたんです。

それで、改めて選んだ1冊が、こちらです。

IMAG7707今野敏さんの「殺人ライセンス」

これは大丈夫でしょう。私は滅多なことで、読む本をミスったりはしません。これは最後の1ページまでストーリーが変わらない、長編小説のはずです。

ただ、これを読み始めた時、もうかなり睡魔が回ってきていたので、4ページくらいしか読めなかったんです。今晩から本格的に読むことになりますが、こちらはかなり期待しています。今野さんの本、そういえば今キンドルで読んでいるのもそうだ。

楽しみにしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください