「刑事の骨」読破

IMAG8045_BURST001永瀬準介さんの著書「刑事の骨」を読破しました。

この小説、途中から凄く面白くなって、持ち歩くようになっていました。私は紙ベースの本は重たいから持ち歩かない。外で本を読む時にはKindleにダウンロードしてあるものを読むんです。けど、この本は、とにかく早く続きが読みたかった。

ノンキャリアの星といわれ、警視にまで上り詰めた警察官、不破孝作が主人公。幼児連続殺人事件の容疑者から入電があった際の電話対応があまりにずさんで問題になり、警視から所轄に飛ばされてキャリアを棒に振った刑事・不破が、17年前のその連続殺人事件に再び向かい合うというストーリーです。そこには複雑な人間関係が絡み合い、不破の動悸で冴えない巡査だった田村はその事件絡みの個人的再捜査の中、命を落とします。

私には最後まで犯人がわからなかった。そして、スピード感あふれる展開の中に、どんどん引き込まれていきました。最後、ああいうことになったんだ、という意外性もあったし、ダークヒーローの描かれ方としては最高によかったです。永瀬さんの著書って面白いんですね。真に迫るものがあるし、人間的側面もしっかり描かれている。また今度彼の別の作品を読みたいと思いました。

そして、私が次に選んだ本はこちらです。

IMAG8047安東能明氏の著書「ポセイドンの涙

これ、随分前に買ったまま読んでいませんでした。単行本サイズのもので次に何か読もうと思っていましたが、もう全部読み終わっていることに気付きました。「ポセイドンの涙」を何故ずっと読み逃していたかというと、単に単行本サイズではなかったため、自分が買ったことをいつしか忘れてしまっていたから。ハードカバーの本を買うときは、たいてい専門書を買う時です。

安東氏の著書でいえば、最近「殺人予告」を読みました。あれは警察主体ではなく、新聞社が事件を追う姿が描かれていましたが、正直その手の本は苦手だと気付かされ、あまり面白いという印象は持たなかったです。「ポセイドンの涙」はそれよりずっと前に買ったものです。あらすじが書かれた帯は元々ついていなかったので、どんな本なのかは忘れました。ミステリーである、ということしか頭になく、ひょっとしたらこちらも警察とはあまり関係のないミステリーなのかもしれません。けど、今はほかに本の在庫がないので、これを読むことにしました。案外面白いのかもしれません。

先入観抜きで、楽しんで読んでいこうと思います。

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