「沈黙の檻」読破

IMAG9358今回はは随分時間がかかりましたが、ようやく堂場瞬一氏の小説「沈黙の檻」を読み終えました。

この小説は、面白みが出てくるまで私の中ではだいぶ時間がかかりました。事件が全く動かなくて・・・時効を迎えた殺人事件の被疑者の証言がずっと引き出せず、被疑者の「ノーコメント」のセリフがずっと続く。じれったくもありましたが、この手の小説はラストスパートが意外に面白いものだと直感的にわかっていたので、最後まで読みとおせたのです。推理小説を読んできたキャリア、とでもいいましょうか・・・途中で読むのをやめて投げ出す本もあるのですが、これは投げ出すと勿体ない作品だと思いました。そして例によって最後のほうで急にスピード感が増し、一気に読んでしまった感じです。

推理小説の中では、ごくありふれた事件です。世の中に殺人事件が多く発生していると思いたくはありませんし、実際にどのようなストーリーを持つ殺人があるのかは知りません。しかし小説を読んできた中では、わりと動機が単純な事件でした。それでも、人の心に何かを問いかけて終わるタイプのものは、後々まで心に残ります。決して円満解決ではなく、最後は「沈黙の檻」に入れられた登場人物たち。このハッピーエンドではないあたりが、味があってよかったです。

IMAG9360さて、今晩から私が読もうとしているのは、今野敏さんの著書「ペドロ」です。これは、ロシア人が関係する小説だったっけな?今野さんの小説で最も衝撃的かつ面白かったのは、旧KGB職員が登場する「凍土の密約」です。それ以降、「ST」シリーズなど今野さんの作品の多くに魅了されてきました。今回の作品にも期待しています。

 

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