「代理処罰」読破

20160907_234347嶋中潤氏の著書「代理処罰」を読み終えました。

この推理小説は、私にとっては全く新しいものでした。主人公の妻は日系ブラジル人で、夫婦には娘と息子がいます。ある日、妻はひき逃げ事件を起こし、ブラジルに逃走。その後1年の月日が流れるのですが、1年後、娘の誘拐事件が発生、犯人は身代金を母親に持ってこさせるように指示します。主人公は妻のケータイに何度も電話しましたが、電話に出ることはなく、行方知れずです。仕方なく、主人公はブラジルに渡り、妻を捜します。そこでまた次々と事件が起こる・・・とまあこんな感じです。

一つの誘拐事件で国をまたいだストーリーが繰り広げられ、けどあまりその点を強調しすぎず、話がコンパクトにまとまっていてよかったと思います。最後は一気に読破しました。意外な結末を迎えるのですが、ハッピーエンドで何より。ただ、最後はちょっとバタバタしていたかな・・・。

ちょっとあり得ない設定ではあります。身代金目的の誘拐で、ブラジルにいる人間をわざわざ指名してお金を運ばせようとする。そして、主人公は現地滞在時間ほぼ24時間というタイトなスケジュールで妻を探し出すのですが、そこでまた様々な事件が起こる。ちょっと様々な要素がてんこ盛り過ぎた感じもあります。

ただ、スピード感があり、読み手を楽しませるような作品ではありました。読んでよかったと思いますし、暫く嶋中氏の本も読んでみようかな、と思いました。

20160907_234321さて、次に私が選んだのは、堂場瞬一氏の著書「雪虫」です。

この「刑事・鳴沢了シリーズ」は、以前にも読んだことがあるようなのですが、この刑事のキャラの詳細を全く覚えていません。でも多分、楽しんで読んでいたような気がします。

今晩から読み始めます。ページを開くのが楽しみです。

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