「第II捜査官」読破

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安東能明氏の著書「第II捜査官」を読み終えました。

高校の化学の教師だった刑事・神村が何故か警察官に転身し、抜群の推理力で事件を解決していくという物語で、元教え子の女性とコンビを組んでいます。このお話は、とある事件の被疑者の女性と刑事が取調べ中揃って抜け出して、その後二人とも遺体となって発見されることが発端になった事件の話です。その事件を、元教師の刑事が解決していくのですが、何かちょっと違和感がありました。事件には危険ドラッグが絡んでおり、その背景には暴力団組織がいて潜入捜査するのですが、何しろ神村という刑事がヤクザの懐に簡単に入っていくという筋書きが、そもそも現実離れしすぎている気がするんです。教師としての頭脳と刑事としての頭脳は全く違うはずなんですが、その違った頭脳を一人の人間が持ち合わせ、使い分けている感じなのでしょうが、それがうまく使い分けているようでいて、そうでない。元教師という部分と、現刑事という部分が解離しすぎていて、同じ人物を描いているようには思えないんです。それが不自然きわまりなかった。それに、元教え子の刑事も、本当に先生のキャラを理解できているのかな?という感じでした。私だったらこういう人間といると、違和感がありすぎて、ついていけないんですけどね。

とにかく、どんな事情で教師から刑事に転身したのかわかりませんが、いきなりこの「第II捜査官」から読むと、全体的に不自然な感じしかなくて、残念でした。

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さあ、気を取り直して、次に選んだ本です。

富樫倫太郎氏の著書「ファイヤーボール」 生活安全課0係シリーズの第一作です。私は富樫さんの「SRO」シリーズが大好きですが、冒頭にさらったお「SRO」シリーズの女性サイコパスの話が出てくるあたり、なんか感心しました。これは楽しめそうで、今晩も引き続き読んでいきたいと思います。

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