SRO もう読破!

IMAG7563 いや~~~スゴイですね~~~♪ 私はもう、「SRO最終章」を読み終えましたよ!!

本を読むにはちょっとラッキーな時間に恵まれたかも♪ 昨日帰りの電車が止まってしまって・・・結局1時間近く電車の中に閉じ込められていたのですが、私は昨日に限ってはSROを持ち歩いていました。いつもキンドルを持ち歩いているから、紙ベースの本は持ち歩かないです。ただ、この本に関しては、続きが楽しみで楽しみで、結局持ち歩いてしまっていました。それが吉と出て、昨日は電車の中でいい読書時間が確保できたというわけです。ほかの乗客は、振り替え輸送のほうに行ってしまったり、タクシーに乗り換えたりしていました。しかし、日本の電車は、どんな時での早く復旧するものです。私は焦らず、じっと電車の中で本に読みふけっていました。

結論からすると、やっぱ面白い!それと、これは多分、最終章ではないんですよね。「SROⅤ」の初版が出たのは2013年のこと。つまり、これから続編をリリースする可能性があるということです。それに、今回は猟奇殺人犯・近藤房子が最終的には捕まりましたが、確保であり、射殺されたわけではありません。つまり、これからもSROvs房子、という夢の戦いが繰り広げる可能性が大きいのです。それと、SROメンバーはそれぞれに様々な事情を抱えています。房子によって乱暴をされ、PTSDを発症した副室長の芝原麗子はまだPTSDを克服していません。同じく房子によって拷問を受けて入院中の事務員、木戸沙織も退院していない。家庭に問題があった尾形は息子に刺されるし、針谷は今までに犯人を何人も射殺して問題になっています。彼らが今後自分たちそれぞれが抱える問題にどう立ち向かっていくのか、それが今後も描かれていくのではないかと思われます。だから、きっとこの物語には続きがあり、著者の富樫倫太郎氏は、警察小説家としての自分をこのSROシリーズに注ぎ込んでいるという印象です。

さ、次に読む本は、もう決まっています。

 

IMAG7564 世紀の女猟奇殺人犯、近藤房子がどのようにして誕生したのかが描かれているであろう、「房子という女」です。ここにSROメンバーが出てくるのかどうかはわかりませんし、そもそも警察組織そのものが出てこないかもしれない。私は房子の歴史が淡々と書かれているだけなら、すぐに放り出す気がします・・・いや、きっと全部読むのかな、SROファンとして、房子の人格をきちんと把握しておかないといけません。

今晩から読むのですが、一体どういう作品なのか、まだわかりません。とりあえず、楽しみにしておきましょう。

昨日はSROを最後まで読むと決めていたので、寝不足になりました。10時に起きるなんて、よほどの夜更かしです。私は今も眠い。昼寝をしっかりして、夜の読書に備えようと思います。

まぁ、このスタンスが果たしていいのかどうかは知りませんけどね( ̄∇ ̄;)=З

読む本チェンジ

IMAG7547高林さわ氏の小説「バイリンガル」は、まぁストーリーは難しくないけど、あまりにつまらないのでリタイアすることにしました。寝る時間は私にとってはもっと楽しいものでなければならない。何かこの本は評判がいいみたいですけど・・・

まず、設定がアメリカっていうのがちょっとね。アメリカで事件に巻き込まれた日本人女性や日米ハーフの少女などのことが描かれています。それだけならいいけど、いわゆる古典的な洋風ミステリーなわけです。はっきり言って、シャーロックホームズや名探偵ポワロ、ジェシカおばさんの事件簿みたいなテイストになっている。ホームズやポワロは、探偵という職業の人が事件を解決していきます。ジェシカおばさんもそれに近い感じ。この「バイリンガル」という作品では民間人が主人公になっていて、警察はあくまでわき役です。それが、ちょっとじれったいのかも。次々に事件が起こり、混乱している様子が延々と続いていて、半分読んだ時点で結局事件がどういう方向に向かっているのか、さっぱりわからない。ミステリー小説に必要なスピード感、躍動感がないんです。

私は小説に感情移入はしません。あんまりありきたりの日常を描かれすぎても困るし、SFみたいに現実を超越しているものも読みづらい。本で感動する必要はなく、「あ~楽しかった~~♪」ってなりたいタイプなんです。でも、この小説は全てがのろのろ進んでいる感じがします。

というわけで、気持ちを切り替えて、大好きなジャンルのものに戻ってみようかと思いました。

選んだ作品は、「SRO」です!

 

IMAG7546 アメリカの田舎で起きた事件よりも、猟奇殺人犯の事件のほうが好き。そういうのってちょっと怖い印象を持たれてしまうのですが(^^;) 私みたいにフツーの顔をしてフツーの生活をしている人間が、実は殺人事件の話が大好きだと知ると、みんな引いていきます( ̄∇ ̄;)=З それでも、好きなものは好きなんです。特にSROに関しては、女性猟奇殺人犯という違和感のある設定が違和感なく描かれている。これは本当にスゴイことなんです。富樫倫太郎氏の着眼点も凄いし、本当によく計算された物語だな、といつも感心しながら読んでいます。でも、SROシリーズは、これがラストです。悲しい!もっともっと続きが読みたいし、近藤房子と対決することで完結するのではなく、もっともっと色んな事件に取り組んでいく姿を見続けたいと思ってしまいます。

別冊で、近藤房子の生い立ちについて書かれた小説が出ているみたいですね。それもなかなか面白そう。

とにかく、今晩から「SRO」を楽しんで読もうと思います。

「SRO 黒い羊」読破

IMAG7522富樫倫太郎氏の傑作「SROⅣ 黒い羊」を読破しました。昨日は大学病院で診察の順番待ちをしていたので、その間に読破してしまったんです。

今回の話は、未成年の時家族4人を殺害した猟奇殺人犯の話。「蛾」がキーワードになっていました。いつも思うのですが、富樫さんのこのシリーズは、中盤までなかなか捜査の進展がないんです。それでもそこには沢山のことが盛り込まれていて、読んでいて全然飽きない。そしてラストに向かって一気に事件が解決します。

SROには、すぐ銃で被疑者を射殺してしまう針谷という刑事がいます。そして、今回も針谷が犯人を射殺してしまいました。何故すぐにそのような安直な行動に出るのか?針谷の生まれ育ちについてはある程度詳しく書かれているのですが、それが銃の頻繁な使用にどう関わっているのか、読んでいる私にはまだよくわかっていません。それと、前回女性猟奇殺人犯の房子にトラウマを植え付けられた麗子というSROの副室長。彼女がPTSD的症状に惑わされながらも何とか仕事を続けているのも、ちょっと疑問。精神医学的に、人が目の前で殺されて切り刻まれて行くのを見て、それでもその後仕事を続けることは可能なのでしょうか?多分、そんなことをすれば、精神が破綻します。それでもまぁ、麗子という女性は、悩み苦しみながらも仕事を続けていました。

こんな感じで、精神医学全般に精通する私でもちょっとした違和感をたびたび覚えたのですが、それでも全体の流れはとてもよかった。相変わらず読み応えがあり、私にとっては間違いなく傑作の一つになりました。

 

IMAG7518さて、私が次に選んだ本はこちら。高林さわ氏の著書「バイリンガル」」です。もう昨晩から読み始めました。何故これかというと、先日近所で借りてからひと月以上が経っており、いい加減に読んで返さなきゃならないと思ったから(^^;) 読んでみて、今まで読んできたミステリー小説とタッチが少し違うと感じています。正直、少し読みにくい。しかし、ストーリーの先には何が待ち構えているか、わかりません。こちらも引き続き楽しんで読もうと思います。

白銀を踏み荒らせ -雫井 脩介- 読破

IMAG7251 雫井修介氏の著書「白銀を踏み荒らせ」を読破しました。

雫井氏の作品の中で私が初めて読んだのは「犯人に告ぐ」でした。あれは面白かった!強烈なインパクトがあり、読むのが止まらなくなっていました。あれは私が読んだ警察小説の中でもベスト3に入るものだった。それに比べると、これはグレードが下がる気がします。アルペンスキー選手たちの物語。ある黒人系のスキーヤーが死亡した事件をきっかけに、背後にある巨大な白人至上主義組織の陰がちらほら見えるようになります。それに切り込んでいくのが、チームのメンタルトレーナーの女性。死亡したスキーヤーの弟が今度は命を狙われますが、間一髪のところで犯人が判明し、兄を奪われた弟は見事優勝します。

ウィンタースポーツをテーマにしたミステリーって意外に多いですよね。真保裕一さんの「ホワイトアウト」や、あと東野圭吾作品でも幾つか見かけたことがあります。私は100%東京の人間なので、ウィンタースポーツには詳しくない。けど、そういう読者のためにわかりやすく書いてあるのがどの本にも見られる共通点です。それにしても、私はスポーツが関わるミステリはあまり得意ではないなぁと思いました。この作品は意外に楽しかった。けど、主人公の友達のキャラが強すぎたり、物語の流れで「はぁ、こう来るか、凄い展開だ」と思わせるようなところがなかったんです。そういう意味で、残念な作品でした。とはいえ、雫井作品は私は基本的に好きです。これからも機会があれば読みたいと思っています。

 

そして、私が次に選んだ本はコチラです。

IMAG7252 笹本稜平氏の「白日夢

素行調査官シリーズの第二弾です。やはり私には警察モノが合います。巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長などが出てくるものが好きなんです。だからこれはいいかな、と。それと今日頼んだのは、富樫倫太郎氏の「SRO」シリーズです。これは警察が舞台なので、面白いんです。今晩から笹本氏の本を読みますが、とても楽しみにしています。

素行調査官 -笹本稜平- 読破

IMAG7084笹本稜平氏の「素行調査官」を読破しました。

元探偵で警察官僚である友人の口利きで警察官に転職した本郷という男を中心に物語は展開。「素行調査官」とは言葉どおりの意味で、いわゆる監察官。警察内部で起きた不祥事などを暴きだし、表ざたになる前に然るべき処罰をするという感じの部署です。警察内部では粗捜し専門家のようで嫌われものですが、本郷の場合は元探偵という嗅覚が事件解明に非常に役立っています。あまりほかの警察官との絡み、所轄刑事や警視庁のお偉いさんとの絡みなどはないのですが、今回のターゲットはまさに警察官僚で、私からすると、警察官になるなり、いきなりヤバい山を踏まされた感じです。それでも、物語は不自然なく進みました。事件の背景に中国マフィア「蛇頭」が出てきたから、かなり壮大で難しい話なんだろうと思いながら読みました。けど、私は笹本作品を多く読んできたから、問題なく読みこなせました。

おもしろかったです。物語の中盤過ぎまで、なかなか事件の核心に迫らなかった。だから「本当にこれ1冊でストーリーが完結するのだろうか?」と思ったこともありました。でも、最後は不自然に巻いたのではなく、わりとすっきり終わった気がします。本郷という調査官と、その相方に選ばれた北本巡査部長の人間臭さがとてもよかったです。

 

さて、次に私が選んだ本は、コチラです。

IMAG7089 雫井修介氏の「白銀を踏み荒らせ」

白銀というからには、雪山が出てくるんだろうなぁとすぐにわかりました。ウィンタースポーツが絡んだミステリーのようです。雫井さんは、私がお気に入りの作家さんの一人です。私が初めて読んだ雫井作品は「犯人に告ぐ」でした。あれは本当によかった!スリル満点!かなりの長編小説でしたが、物語にどんどん吸い込まれて、あっという間に読み終わったと記憶しています。小説において、スピード感はとても大切です。この小説も、そんな一冊であればいいなぁと思っています。

偽りの血 -笹本稜平- 読破

IMAG6068 やっと読み終わりました、笹本稜平氏の「偽りの血」

この本にはあまり警察官が出てきません。主人公のフリーライターとその周りの人たちが、不可解な死を遂げた人物について調べていき、事件の核心に迫っていくタイプのストーリー。そういう意味では、内田康夫氏の「浅見光彦シリーズ」に共通しているところはあります。でも、こちらのほうが、もっとハードボイルドな感じ。主人公は幸せな過去を持っておらず、最後も自ら人殺しになってしまうという、逆にリアリティのある物語です。それぞれが天才的な探偵になりきって物事が進んでいくわけではないし、だけどそこに妙に血の通ったところがある。この小説は、兄弟のきずなというものも考えさせられるのですが、読んでいて不快感がなく、重いテーマなのにすっと引きこまれていくものを感じました。まさに娯楽作品、私の好きなタイプの話です。

だから、読んでいて楽しかった。毎晩、寝る前近くになると「早くベッドに入って続きを読みたい」って思わせるような内容なんです。さすが笹本氏の小説だな、と感心しました。こういう作家さんのものはもっと読みたいと思いつつ、私は基本は警察小説が好き。刑事さんが事件を解決するという王道派の物語が読みたいのであり、素人探偵が主役になるものは、実はあんまり好きじゃありません。これくら質の高いものならいいけれど、暫くは純粋な警察小説に戻りたい、とも思いました。

次に選んだ本は、警察官と新聞記者が事件を解決するようなタイプのものみたいです。

 

IMAG6070 大村友貴美氏の「霧の塔の殺人」 この著者は、恐らく私には初めてなんじゃないかと思います。私の未読の本在庫に、もうあまり本が残っていないことに気付きました。2冊残っているうちの一冊が、コレでした。読みたいと思ったから買ったのでしょうが、何分知らない作家さんの本なので、どこまで楽しめるかが疑問です。それでも、もし面白ければ、きっとまた次に同じ人の本を買いたくなるはず。そういう作家さんであることを期待しています。スーパーマンが事件を解決するんじゃなく、もっとリアルに、かつ複雑にストーリーが展開していくような小説であることを期待しています。