「ポセイドンの涙」読破

IMAG8077安東能明氏の著書「ポセイドンの涙」を読破。これは純警察小説というよりも、人間ドラマに近いものがありました。しかし、警察ドラマとしても成立しており、非常にバランスの取れた作品だったと思います。

物語は、青函トンネルの工事が背景にあります。青函トンネルが着工したのは1960年代初め。北海道の吉岡というところからスタートしたようです。日本各地から青函トンネル事業に携わるために大勢の労働者が移住してきて、当時は凄く活気のある町が形成されたようですね。その青函トンネルの中から、コンクリートで埋められた遺体が発見され、物語は始まっていきます。死後25年ほどたった死体を埋めた犯人を特定するのは不可能。でも、その当時パリでデザイナーとして活躍していた男が容疑者として浮上。彼には日本での空白の時間があったことから、時効は完了していないことになります。そこで様々な人間模様が交錯し、北海道警の警官たちも犯人割り出しに躍起になります。

私は物語の最後が読めなかったので、興味を引かれました。正直、青函トンネルの歴史を振り返るなんてどうでもいいことだと最初は思っていましたが、ここに日本史の一部を見出したような気がして、結果的に大変勉強になったように思います。

エピローグも、私たちに問いかけるようにして終わっているというか、犯人がちゃんと判明していないんです。それでも、後味の悪いものではありませんでした。これはかなりの秀作だったと思います。

 

さて、次に私が読もうと思うのは、コチラです。

IMAG8078姉小路祐氏の著書「時効廃止 署長刑事

この間取り寄せたばかりです。最初に手に取ったのが「1対100」というタイトルのものだったのですが、それも安東氏の作品だと気付いたので、違う作家さんの本に切り替えたのです。このシリーズの1作目はとても面白かった。2作目の「時効廃止」は、前にも書いたとおり、殺人事件関連のものだと思います。このキーワードが物語にどうからんでくるのか、今から楽しみです。早速今晩から読もうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください