昨日まで読んでいた本は、安東能明氏の著書「復讐捜査線 通訳官エリザ」で、安東氏の著書はわりと好きなので期待をもって読んでいました。けど、期待はずれだったんだなぁ。いや、内容としては、多分安東さんらしい秀作なんです。ただ、日本のブラジル社会に焦点を当てたところまではよかったけど、元々の事件がブラジルで起きた大虐殺事件で、どちらかというとブラジルでのエピソードが重視されている。それはそれでいいんです。ただ、私は日本の純粋な警察小説が好きなので、読んでいて疲れるんです。ブラジル関連のものを読むなら、がっつりブラジルの小説を読んだほうがいい。
前に今野敏さんの「凍土の密約」という本を読んだことがあるんです。それは、旧KGBの兵士、ヴィクトルと日本の公安警察官の交流がメインになっているんですけど、きっちり日本の社会が描かれていたので、読んでいて躍動感があって凄くよかった。あの作品は、ロシアという土地が絡んでいて、むしろよかった作品です。しかし今回のブラジル絡みのテイストは、あまり好きにはなれません。
ということで、全く違う本に切り替えることにしました。堂場瞬一さんの著書「歪 捜査一課・澤村慶司」-です。これはシリーズもので、前回読んでなかなかおもしろかったので続編を買うことにしました。これなら読みやすさは確実でしょう。今晩から読み始めますが、楽しみにしています。