途中ちょっとだけかったるくなったものの、最後は一気に読みました。
この作品には、人身売買や子どもの人権という深い問題が随所にちりばめられています。だから、純粋にミステリーを楽しもうとする人にとっては、重たいかも。実際に私が毎晩読書でミステリーを読む時、どれだけ謎が多いのか、最後はどういう結末なのかだけを純粋に考えて、人間関係の重たい部分はあんまり興味を持たないことが多いです。複雑なストーリーでいて、すっきり感があるようなものが好きなんで。だから、この著者の本はそういう人間には脳が疲れるかもしれない。確かにストーリーはよく練られています。武本という愚直な刑事にも共感できるし、その相棒、潮崎という人物の描かれ方も面白い。けど、それ以外の人間関係がいまいちすっきりしていないのがね、私としてはやっかいなところかもしれません。日明恩作品は、暫く読まないと思います。
そして、私が次にチョイスしたのは、こちらの作品です。
堂場瞬一さんの「交錯」 この本、私が買った一番新しい本みたいですね。本の在庫が結構あって、次は全然違う系統の警察小説を読みたいと思って自然に選んだのが、この本だったんですけど。本当は笹本稜平氏の著書を読みたいと思ったのですが、大好きな作家さんんだけに、すぐに読んでしまうのが勿体ない気がして(^^;)後回しにすることにしました。堂場さんの作品は、多分過去に数冊読んでいますが、どれを読んだのか、思い出せません。amazonの履歴を読んだらすぐにわかることでしょうけどね、ただ日明さんほどヘビーな感じじゃなかったことだけは覚えています。暫くは、スピーディーな小説を読みたい気がして、この小説もそんな一冊であれば、と思います。