「5人目の標的」読破

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佐伯泰英氏の著書「五人目の標的」を読み終えました。

なかなか面白かったです。警察に通訳として非常勤で勤務する日系女性のアンナと、はぐれ者刑事・根本のコンビが、あるカレンダーのモデルに採用された日本在住外国人女性連続殺人事件を解決するために動き出します。実はアンナ自身も勝手にモデルとして選ばれていたので、もしかしたらアンナも標的になるかもしれない。そして、物語はスリリングに、意外な方向に向かいます。

このシリーズは、最近時代モノばかり書いているらしい佐伯氏の、純警察小説です。私は以前「眠る絵」を読みましたが、その時は、元闘牛カメラマンとしての知識がふんだんに生かされた、スペインの壮大な物語でした。しかし、今回は南米、特にメキシコが大きく絡んでおり、スペイン語圏の人たちが次々に登場しますが、特にスペイン色が強いというわけでもありません。その分、すんなり入っていけると思いますけど、国際犯罪としては、あまりにまとまりすぎた内容だったような気がしないでもなかったです。私としては、充分に楽しんだのですが、「眠る絵」のようなインパクトには欠けたような気がします。

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で、次に読む予定にしているのは、笹本稜平氏の著書「フォックス・ストーン」です。最近私の読む本の傾向が少しずつ変わってきているのは自覚しています。もちろん、今野さんや堂場瞬一さんのような、コテコテの警察小説を書くような作家さんの著書も相変わらず好きです。しかし、今はまた、壮大なお話を読みたい気分です。というか、思っている以上に自分の本のストックがなくなってきていて・・・普段、一度に本を数冊取り寄せるのですが、今回はこの1冊しか買わなかったので、あとは1,2冊読んでいないものがあるだけです。ま、私の中ではこの本は新着本ですが、早々に読むのを開始しようと思っています。今晩、寝ながらの読書の時間が楽しみです。

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