最近読み始めた「探偵の探偵」は、第二巻に入っています。
最近は夜気づけばめがねをかけたまま寝てしまっていて、それくらい寝落ちが早いのですが、それでいてこれだけのスピードで読んでいるのは私としては驚異的なことです。というか、読みやすいんですよね。話の大筋は知っているわけですから、次々にページが進んでしまう。そして不思議なのは、ドラマ「探偵の探偵」のストーリーと殆ど同じで、違うところを探すほうが難しいということです。
普通、原作があってそれをドラマ化すると、どこかで抜け落ちてしまうストーリーがあります。濃密な小説の内容をドラマ化するのには限度があり、途中を省いてしまっていることが多い。けど、今のところ、物語がドラマ通りに進んでいるので、これだと第4巻にたどり着く頃には一体どうなってしまうんだろう?と思ってしまいます。だって、今読んでいる箇所は、ドラマの中の中盤以降の話に入っていますからね。これなら2巻でドラマ化された部分の再現が全て終わってしまい、3巻からは全く別のストーリーが始まってしまうという計算になります。一体どうなっているのかな?と。ドラマでは1巻、2巻に出てくるところのみを再現して、3,4巻での物語を完全に省いてしまっているのでしょうか?まぁそれは読んでいればわかるからいいのですが。
それにしても、この小説は単なる探偵小説でないところがいいです。私は現実に密着したストーリーというか、現実的な説得力がある物語が好きなので、本来の探偵業をうまく再現していると評判のこの本にはリアリティが再現されているからいいんです。架空の名探偵は、たいてい正義感が強かったり、頭脳明晰なところだけが取り柄だったりします。しかしここでは、実際には探偵業は違法な手段も厭わないところや、実際の探偵業務で使われるテクニックなどが詳細に再現されています。だから面白い。例えば、事務用のりが軟膏代わりになるっていうのは本当でしょうし。ドラマで脇にモノを挟んでおくと脈が止まるというのがありましたが、あれも事実でしょう。死んだふりができるというわけです。気になってきたから、一応調べておこう(^^;
とにかく、実に興味深い本だと思います。今晩も第二巻読破に向けて、楽しみな時間が待っています。