「策謀」読破

堂場瞬一氏の著書「策謀」を読み終えました。堂場氏の持ち味が存分に出た、いい作品だったと思うのですが、途中うとうとしていたせいで、覚えていない箇所も結構あります(^^;

ある捜査で追っていて海外に逃亡した殺人犯が日本に帰国すると連絡があり、超特急で空港に向かった西川。一方、同期の刑事・沖田は別の放火事件について調べていて、いつしかそれが一本の線で繋がっていきます。帰国した被疑者はひたすら黙秘を貫くか、あるいは質問に答えず、余裕で追求をかわしていました。普通、被疑者なら取調室に入っただけで威圧感を感じ、すぐに容疑を認めるところなのに、何故この被疑者はこんなに落ち着き払っていられるんだろう?また、海外で暮らしていたその資金源はどこから出ていたのか?何故資金が得られていたのか?数々の謎が新たな謎を生む事態になったのですが、結局西川と沖田の強力なタッグにより、事件はおもわぬ方向に向かい、そして解決に導かれます。

堂場氏が描く人間臭さは、適度な感じでいいですね。あまりこういうところでドロドロするのは嫌いなのですが、たまに事件の動機がドロドロネチネチしていて、後味のすっきりしないものはあります。堂場氏は、あくまで警察小説という主体からずれずにストーリーを盛り上げているところがいいです。これもまた、いい作品でした。

さあ、次に選んだ本は、八木圭一氏の著書「一千兆円の身代金」です。現実でも一千兆円の身代金事件がおきた事件はないだろうし、物語でもせいぜい10億円くらいが身代金の相場です。それ以上だと、運ぶのは不可能だし、送金なんていう足がつくやり方をする人はいないだろうし、たとえ可能でも、一千兆円の振込みなら時間がかかり、結局バレてしまう。もう、身代金の額が尋常じゃなくて、だから買っちゃった小説ですよ(^^;

まだあまり読んでいないんです。2,3ページかな。最近は寝つきがよろしすぎるので、全く本が進みません。しかし、何故一千兆円なのか、できれば今晩中にでも少しはわかればいいなぁと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください