「特命指揮官」「インサイドフェイス」読破

随分読書感想を書いていなかったような気がしますが、2冊の本を読み終えました。

まず最初に読んだのは、梶永正史氏の著書「特命捜査官」です。こちらの本、なかなか面白かったです。捜査二課という詐欺などを専門に扱う課に所属する女刑事が、人質立てこもり事件の犯人に何故か交渉役に指名され、一体何が何だかわからないまま交渉役につきますが、そのうち、その立てこもり事件の真相が明らかになっていき、金銭目的ではなく、組織ぐるみの隠蔽に関する書類が金庫に保管されていることを知ります。戦後の日本を立て直すという名目で、二人の戦争の生き残りが国家制圧に乗り出し、そのことが何かしら記されたものが眠っていたのです。そして、それを奪還すべく、それぞれの思惑が交錯します。警察庁からいきなり捜査本部に現れた謎のの警視長や謎のスナイパーらも現場を混乱させます。

誰が味方で誰が敵だかわからない、手に汗握る展開は、なかなか私は好きでした。もう一度梶永氏の著書を読んでみたいと思いましたね。

次に私が一気に読んだ本は、佐藤青南氏の著書「インサイド・フェイス」です。ここでは、行動心理分析官・楯岡絵麻という女性刑事が大活躍します。心理学に興味があり、自らかなり勉強した私としては、彼女の取調べでの観察眼などに下を巻くばかり。行動心理学を駆使すると、犯人の心理なんて丸裸になってしまうんだってつくづく思いました。最初、この本が短編集かな?と思われる節があったので、読むのやめようかと思ったのですが、途中からちゃんと話が繋がってることに気づき、最後まで読むことに・・・。そして、最後の展開も予期せぬものだったので、「やられたな」と思いました。

この本は、好き嫌いがはっきりするかもしれませんね。犯罪捜査において、とにかく足で稼ぎ証拠を積み上げるタイプの刑事っって多いと思うんです。いかにも現代的な、プロファイリングや行動心理学を用いたやり方は、目に見える証拠に固執するタイプの刑事には受け入れがたいと聞きます。確かに行動心理学の手法を使って人々を聴取するやり方は、どことなく危なっかしいです。しかし、こういう技術がないと、今の取調官は勤まらないのではないかとも思えました。だから、古典的な警察小説を好む人にはこの作品は楽しめないかもしれないと思います。私は、古典的なのもプロファイリングなどを用いた現代的な警察小説も好きなので、この本も大いに楽しめました。

さて、今日から読み始めたのは、私の定番、今野敏氏の著書「隠蔽捜査4・転迷」です。隠蔽捜査シリーズは今までもずっと読んできましたから、私にとっては間違いのない作品です。勿論、ドラマも見ました。この本を楽しみにしているというより、もう楽しいってわかっているので、早く寝る時間になってベッドの中で読みふけりたいなぁと思います。

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