ナント、僅か1日という短さで、今野敏さんの著書「マインド」を読み終えてしまいました。私は年末年始ということで、実家で年越しをしました。そのとき、ひたすら本を熟読していたんですよね。そして、最後にはもう、全部読まなくては眠れないところまで来てしまい、眠気を抑えながら読み終えました。
これは警視庁捜査一課の碓氷警部補シリーズ。人並みの普通の刑事なのですが、人の力を借りながらも着実に事件を解決していきます。今回は、前回の作品で初めて搭乗した、心理調査官・藤森紗枝という女性の力を借りながら、不可解な7つの事件に共通性を見出し、事件解決に導きます。藤森調査官の、等身大でちょっと劣等感もあるキャラというのは、読み手の心にもすっと入ってきやすい。だから、私は彼女に共感しながらも、一つ一つの謎解きに納得しながら進むことができたのです。そして、心理調査官の心の内を繊細に、かつリアルに描いているあたり、さすがは今野さんだな、と思いました。途中から本当に読むのが止まらなくなった傑作で、私は改めてこのシリーズに出会えてよかったな、と思いました。早く続編も出てほしいです。
次に私が読もうとしているのは、笹本稜平氏の著書「所轄魂」です。笹本さんも私にとってはお馴染みの作家さんで、笹本さんの作品もハズレが滅多にないから、安心して読めます。今晩から読みますけど、フツーに楽しめるってわかっているので、例によってワクワクしています。