「所轄魂」購入

20161124_202421また1冊本を手に入れました。笹本稜平氏の著書「所轄魂」です。

以前に似たようなタイトルの本を読破しました。私が今月旅行している時にハマって読んでいた上下巻モノの本で、松浪和夫氏の「警官魂」の激震篇・反撃篇です。一瞬この「所轄魂」を見つけたとき、読んだことがあるという錯覚に陥りましたが・・・著者からして全然違う。しかし、笹本氏の著書はもとから読みなれているし、似たタイトル同士の本を見つけたのはたまたまのご縁ということで、購入してみることにしました。

笹本氏と松波氏は、思うに根本的に小説のスタイルが違います。松浪氏に関してはまだ「警官魂」しか読んでいないのでなんともいえないのですが・・・警察官の苦悩をより濃く描き出し、人間のネガティブな要素を取り入れた作風という気がしました。一方、笹本氏は、ポジティブさとネガティブさのバランスを保ちつつ、淡々と物語が進む印象です。ただし、笹本氏の場合、結構冒険小説も書いていて、その辺りもとても楽しく読んでいたので、そもそも人生で経験してきたことが二人の著者の間でかなりかけ離れているのではないかと思われます。そういうのが、作風に出るのでしょうね。

いずれにしても、「所轄魂」もまた面白そうな1作です。読むのを楽しみにしています。

 

「マインド」など購入。

20161122_221039本を2冊同時購入しました。今回は、一人が大好きな作家さん、そしてもう一人がまだ私が読んだことのない作家さんの本です。

まず、今野敏さんの著書「マインド」 以前からシリーズで読んでいる、碓氷警部補シリーズです。これは、1回だけハズレの物語があったな( ̄∇ ̄;)=З でも、あとはOKでした。特に「熱波」はオススメです。今野さんの本は、9割がた大当たりで、私はこの作家さんが大好きです。

もう一つの本は。、中山七里氏の著書「贖罪の奏鳴曲」 中山さんの本を読むのは初めてなんだと思うのですが、読んだこともあるような気がする・・・。それでも、アマゾンの注文履歴で中山氏の本は1冊もヒットしなかった、つまり、アマゾンでしか本を買わない私は、中山氏の本を買ったことも読んだこともない、ということになります。ただ、あらすじを読むと、何かワクワクしてきちゃったんですよね。今はまだ富樫倫太郎氏の著書を読んでいるので、これらの本に行き着くまでには暫く時間がかかると思いますが、いずれにしても読むのが楽しみです。

「警官魂」など読破

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最近2冊の本を読み終えました。

旅行に行っていて、旅行先で読破したのがこちら、松浪和夫氏の著書「警官魂 激震篇」です。これは、あるきっかけで捜査一課から警察学校に左遷された刑事が、刑事部長の娘誘拐事件のために一時的に現場に復帰し、娘さん奪還のために孤独に奮闘する物語です。これは厳密に言うと上・下巻になっていて、「激震篇」を読んだだけでは事件は解決しませんでした。それで、慌ててその続編「警官魂 反撃篇」をキンドルで購入しました。「激震篇 反撃篇」が上下巻になっているとは気づきませんでした。

でも、一気に読んでしまいたいと思ったくらい、スピード感溢れる面白い作品でした。身代金受け渡しの場所が二転三転しているうちに状況が変わり、最後には全く予想できなかった結末が待っていました。これは、かなりオススメです。

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続いて、読み始めたのがこちら、姉小路祐氏の著書「監察特任刑事」です。監察部を監察するという架空の部署に、元税理士という変わった職歴を持つ男が配属され、その時と同じくして起こったある事件に監察の身でありながらいち刑事として捜査していきます。最終的にはキャリアたちの壁に阻まれ、孤立無援状態。それでも、査問委員会にまで話を持っていき、何とかキャリアがもみ消そうとしていた殺人事件の実態を暴きます。

姉小路さんは私にとってはお馴染みの作家さんで、読んでいて安心感がありました。出だしで漠然と物語に入っていけないことがあっても、必ずどこかですんなり入っていけるところがある。ですから、この小説はハズレではない、という確信がありました。例によって、架空の部署で起こり得るキャリアとノンキャリとの確執など、リアルに描かれていて、凄くよかったです。この本は、今朝読み終わりました。

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さて、今晩から読もうと思っているのが、富樫倫太郎さんの著書「ヘッドゲーム」です。これは、「ファイヤーボール」の続編ですね。富樫さんのシリーズも、今のところ、ハズレなしできていますね。この本も楽しめると確信しています。もう寝る時間、早速読みます。

「回廊封鎖」読破

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佐々木譲氏の著書「回廊封鎖」を読み終えました。特に個性的なストーリーという感じではありませんでしたが、面白かったです。佐々木さんの本に間違いはないと、最近は確信しています。

バブルの時代、とある金融機関がヤクザまがいの取立てで多くの人を追い詰めていました。その企業の息子を、復讐のために狙う、というストーリーです。その企業のせいで破産し、死ぬ思いで生きてきた彼らは清掃会社を設立。社員同士、みな元被害者で、その企業にいた幹部連中たちを次々に殺していました。最後の獲物が、香港に移住していた社長の息子で当時専務だった男。その男の人相などはっきりしたものが手に入らず、ターゲットをどう狙うかなかなか作戦の立案は難航しましたが、最後は決死の思いで作戦を遂行。一方、そんな彼らの動きに気づいた刑事二人組は、個人的に被害者たちをマークし、最後には追い詰めますが、銃弾に倒れました。最後はみんな殺し合いの末に亡くなってしまった。最後、どう決着するんだろうと思っていましたが、まさか全員死んでしまうだなんて、想像もできませんでした。そういう意味では、いい感じで裏切られ、後味も悪くなかったです。

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今日から読み始めたのが、松浪和夫氏の著書「警官魂」です。松波氏の著書を読むのは初めてだと思うのですが、最初の2,3ページを読んだ感じだと、なかなか面白そうでした。今晩も引き続き読んでいきます。

「陰の季節」購入

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久々に横山秀夫氏の著書を購入しました。タイトルは「陰の季節」。横山氏の本、考えてみれば滅多に購入していませんでしたが、この作家さんのことは実は好きなんです。

私の中で完璧だと思った作品の一つが、横山氏の著書「半落ち」でした。警察官が妻を嘱託殺人で殺したところまではわかったのですが、その動機がいまいちはっきりしない。殺人を告白しているから「落ちて」はいるのですが、動機がはっきりしない以上事件は解決したとはいえない。だから、「半落ち」の状態だったのです。それを捜査員が一生懸命捜査して、ようやく真実にたどり着いたのですが、その行程が圧巻でした。私はこの「半落ち」と、雫井修介氏の著書「犯人に告ぐ」は最高傑作だと思っていますが、逆にいうと、それ以外のものをなかなか読む気持ちにはなれなかったんです。

まぁ、これを機に少しまた横山氏の本も読んでみたくなったし、ついでに最近続編が出た「犯人に告ぐ」の著者雫井氏の著書も読んでみたいと思いました。今から読むのにワクワクします!

「ファイヤーボール」読破

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富樫倫太郎氏の著書「ファイヤーボール」を読み終えました。

この間も書いたと思いますが、冒頭でちょっと富樫氏の別シリーズ「SRO」の容疑者のことが出てきたりして、うまく自分の作品をほかの作品に生かしていました。

で、このお話では、放火魔の話が主体になって複数の事件が重なっています。まず当然放火魔がいて、その人物はいわゆる「放火マニア」、通称ピロマニアで、燃える炎を見て興奮するタイプ。職場でいじめに遭っていたことからただの放火より一歩進み、放火殺人を犯そうとしているところを、闇カジノを経営していたヤクザに拉致され、仲間の口封じに利用されました。

・・・とまぁ、色んな事件が複雑に絡み合い、最後に一気に事件が解決するのですが、ここでの主人公は、キャリア刑事である冬彦。彼は空気の読めない人物で、謎解きなどお手の物で他人と自分を比べたりはしないのですが、とにかく失言が多く、周りから疎まれています。それでも、周りからどう扱いを受けているかに全く気づかないで、得意のプロファイリングであっという間に複数の事件を同時解決。この主人公は、なんというか、アスペルガー症候群なのかな?と思いました。何故か犯人の心理は読めるのに、周りの空気が読めず、周りに同調することができない。自分が頭がいいと堂々と言ってしまうあたりが既に失言なのですが、「頭がいいから頭がいいって言っているだけですので」とフツーいうのですから、まぁムカつきます。私の職場に同じような人間がいたら、絶対に話したくないですし、多分一緒に働くことがあったら、すぐに胃が悪くなりそうです。

しかしまぁ、全体的にまとまっていましたね。複数の事件を絡め合わせるのは難しいことだと思いますが、富樫さんは見事にやってのけた。さすがだなって思いました。冬彦シリーズは既に続きを買ってあるので、それも楽しめると確信しています。

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ひとまずそれは置いておいて、次に私が読もうと思っているのは、佐々木譲氏の著書「回廊封鎖」です。この人も私が信頼している、大好きな作家さんの一人です。帯を少し読んだだけでも面白そうだと思ったので、期待できます。今晩から読み始める予定です。

「第II捜査官」読破

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安東能明氏の著書「第II捜査官」を読み終えました。

高校の化学の教師だった刑事・神村が何故か警察官に転身し、抜群の推理力で事件を解決していくという物語で、元教え子の女性とコンビを組んでいます。このお話は、とある事件の被疑者の女性と刑事が取調べ中揃って抜け出して、その後二人とも遺体となって発見されることが発端になった事件の話です。その事件を、元教師の刑事が解決していくのですが、何かちょっと違和感がありました。事件には危険ドラッグが絡んでおり、その背景には暴力団組織がいて潜入捜査するのですが、何しろ神村という刑事がヤクザの懐に簡単に入っていくという筋書きが、そもそも現実離れしすぎている気がするんです。教師としての頭脳と刑事としての頭脳は全く違うはずなんですが、その違った頭脳を一人の人間が持ち合わせ、使い分けている感じなのでしょうが、それがうまく使い分けているようでいて、そうでない。元教師という部分と、現刑事という部分が解離しすぎていて、同じ人物を描いているようには思えないんです。それが不自然きわまりなかった。それに、元教え子の刑事も、本当に先生のキャラを理解できているのかな?という感じでした。私だったらこういう人間といると、違和感がありすぎて、ついていけないんですけどね。

とにかく、どんな事情で教師から刑事に転身したのかわかりませんが、いきなりこの「第II捜査官」から読むと、全体的に不自然な感じしかなくて、残念でした。

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さあ、気を取り直して、次に選んだ本です。

富樫倫太郎氏の著書「ファイヤーボール」 生活安全課0係シリーズの第一作です。私は富樫さんの「SRO」シリーズが大好きですが、冒頭にさらったお「SRO」シリーズの女性サイコパスの話が出てくるあたり、なんか感心しました。これは楽しめそうで、今晩も引き続き読んでいきたいと思います。

「生活安全課0係」シリーズ購入

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富樫倫太郎氏のシリーズモノ、「生活安全課0係」のシリーズを2冊まとめて購入しました。1冊目は「ファイヤーボール」、2冊目は「ヘッド・ゲーム」です。

富樫氏のシリーズは「SRO」というシリーズをコンプリートしています。それで凄くファンだったんです。「SRO」シリーズは女性の猟奇殺人犯と、警察庁の特別組織「SRO」との攻防を描いた作品で、途中には別の猟奇殺人事件を挟んできているのですが、とにかく全ての事件がオモシロくて・・・・で、ふと気づいたんです。もう一つ、シリーズモノがあるではないか、と。今まで何故目に入らなかったのかが不思議ですが、ドラマ化もされているらしいこの「生活安全課0係」を今度はコンプリートしてみようと思います。

これもきっと面白いに違いない!読むのが超楽しみです!!

「生贄のマチ」購入

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今日、もう一つ注文していた本が届きました。大沢在昌氏の著書「生贄のマチ

さて、私は一体どのような理由でこの本を購入しようと思ったのでしょう??正直、覚えていない(¯∇¯;)=з 私、間違えたんじゃないかって思って確認してみたんです。しかし、多分合っています。大沢氏の著書は難しそうなイメージがあったので、読んだことがなかったんです。でも、紹介文を読んでいたら、家族を何者かに惨殺された過去を持つ主人公が、潜入捜査に誘われて、そこで中国残留孤児らと出会いながら様々な成長を見せ、最後に事件を解決する、といった内容が書いてあり、<あ、これなら読めるかも>と、多分思ったんですね、私(^^;) 人との交流がきちんと描かれているのなら、小説としては読みやすいと思います。淡々と事件を解決する中に、ドラマティックな一面がないと、小説の魅力に欠けることがありますからね。

一体どういう寝ぼけ方でこの本を注文したのかは定かではありませんが、とりあえず、近々には読んでみようと思います。

 

「県警出動」購入

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新しく本を購入。麻野涼氏の著書「県警出動」です。

麻野涼氏の小説を読むのは、恐らく初めてなんじゃないかと思います。特に決め手があったわけじゃないけど・・・何となく、イントロダクションを読んで面白そうだと感じました。というか、無難かな?と・・・。今回のお話は群馬県警が主役になるのですが、ベテラン刑事と新人エリート刑事がコンビを組んで殺人事件を解決する、という話です。これは、シンプルに面白いのではないかと思いました。

警察小説を選ぶのは、ある意味大変です。私は短編小説は絶対に読まないし、複雑な公安舞台の小説だと、あまりに専門的すぎてわからなくなる。公安モノは好きで、今野敏氏の公安モノシリーズはわりと読んだのですが、読めなかった本もありました。ですから、県警がメインになっているもののほうが安心できるんです。それに、この著者の本が面白ければまた読むだろうから、読む作家さんの枠が広がります。

というわけで購入してみました。また本のストックが切れそうになってきていたので、ちょうどよかったです。さて、いつ読むのかな?順番を決めるのが楽しみですね。