読む本チェンジ

IMAG7547高林さわ氏の小説「バイリンガル」は、まぁストーリーは難しくないけど、あまりにつまらないのでリタイアすることにしました。寝る時間は私にとってはもっと楽しいものでなければならない。何かこの本は評判がいいみたいですけど・・・

まず、設定がアメリカっていうのがちょっとね。アメリカで事件に巻き込まれた日本人女性や日米ハーフの少女などのことが描かれています。それだけならいいけど、いわゆる古典的な洋風ミステリーなわけです。はっきり言って、シャーロックホームズや名探偵ポワロ、ジェシカおばさんの事件簿みたいなテイストになっている。ホームズやポワロは、探偵という職業の人が事件を解決していきます。ジェシカおばさんもそれに近い感じ。この「バイリンガル」という作品では民間人が主人公になっていて、警察はあくまでわき役です。それが、ちょっとじれったいのかも。次々に事件が起こり、混乱している様子が延々と続いていて、半分読んだ時点で結局事件がどういう方向に向かっているのか、さっぱりわからない。ミステリー小説に必要なスピード感、躍動感がないんです。

私は小説に感情移入はしません。あんまりありきたりの日常を描かれすぎても困るし、SFみたいに現実を超越しているものも読みづらい。本で感動する必要はなく、「あ~楽しかった~~♪」ってなりたいタイプなんです。でも、この小説は全てがのろのろ進んでいる感じがします。

というわけで、気持ちを切り替えて、大好きなジャンルのものに戻ってみようかと思いました。

選んだ作品は、「SRO」です!

 

IMAG7546 アメリカの田舎で起きた事件よりも、猟奇殺人犯の事件のほうが好き。そういうのってちょっと怖い印象を持たれてしまうのですが(^^;) 私みたいにフツーの顔をしてフツーの生活をしている人間が、実は殺人事件の話が大好きだと知ると、みんな引いていきます( ̄∇ ̄;)=З それでも、好きなものは好きなんです。特にSROに関しては、女性猟奇殺人犯という違和感のある設定が違和感なく描かれている。これは本当にスゴイことなんです。富樫倫太郎氏の着眼点も凄いし、本当によく計算された物語だな、といつも感心しながら読んでいます。でも、SROシリーズは、これがラストです。悲しい!もっともっと続きが読みたいし、近藤房子と対決することで完結するのではなく、もっともっと色んな事件に取り組んでいく姿を見続けたいと思ってしまいます。

別冊で、近藤房子の生い立ちについて書かれた小説が出ているみたいですね。それもなかなか面白そう。

とにかく、今晩から「SRO」を楽しんで読もうと思います。

「SRO」シリーズ他・・・購入

IMAG7531ついこの間、本を2冊オンラインで購入したんですよ。Amazonでいつも買うのですが、私は本の価格が1円になっているものしか買わない(^^;) つまり、新作のは絶対に買わないし、準新作でも100円以上なら買いません。ってか、本当に1円の本しか買いませんね。

わたしの本を選ぶ時の条件はもう一つあります。20世紀のものはどんな名作でも選ばないということです。なるべく新しいものを読まないと、違和感が出てしまいます。ケータイを持ったばかりの警察なんて面白くないし、Windows2000で騒いでいる、今では当たり前のテクノロジーを「最新」と言っているようなものはリアルに感じられないからイヤです。そういう観点を含め、今回2冊選んでみました。

まず一冊目の「蟻の階段」。麻見和史氏の「警視庁殺人分析班」シリーズ
は、かつてキンドルで一冊読んだことがありました。その内容が面白かったIMAG7536ので、今回また同じシリーズで選んでみました。そういえば、この本は年代をチェックしてなかったなぁ・・・前回読んだ「石の繭」と同時期かそれよりも新しいと思うので、違和感なく読めるはずです。

もう一冊は、SROシリーズ最終章「ボディーファーム」です。SROシリーズは、とにかく読み始めると止まらない!!!私はSROシリーズのためにどれだけ今まで寝不足になってきたことか・・・毎日、朝起きたらもう寝ながら読書する時間のことを想像して、ワクワクしているんです。今読んでいる本を読み終えたら、真っ先にこれを読むんだと思います。何なら、今読んでいる本を投げ出してSROに入ってもいいくらいです。

ま、私はよほどのことがない限り、読書中本を途中でやめることはありません。ただ、今の本を早く読み終えてこちらに移りたいと思っています。

いずれにしても、今回は私にとってはかなり面白いラインナップです。相変わらずな話ですが、読むのを超楽しみにしています。

 

 

 

「SRO 黒い羊」読破

IMAG7522富樫倫太郎氏の傑作「SROⅣ 黒い羊」を読破しました。昨日は大学病院で診察の順番待ちをしていたので、その間に読破してしまったんです。

今回の話は、未成年の時家族4人を殺害した猟奇殺人犯の話。「蛾」がキーワードになっていました。いつも思うのですが、富樫さんのこのシリーズは、中盤までなかなか捜査の進展がないんです。それでもそこには沢山のことが盛り込まれていて、読んでいて全然飽きない。そしてラストに向かって一気に事件が解決します。

SROには、すぐ銃で被疑者を射殺してしまう針谷という刑事がいます。そして、今回も針谷が犯人を射殺してしまいました。何故すぐにそのような安直な行動に出るのか?針谷の生まれ育ちについてはある程度詳しく書かれているのですが、それが銃の頻繁な使用にどう関わっているのか、読んでいる私にはまだよくわかっていません。それと、前回女性猟奇殺人犯の房子にトラウマを植え付けられた麗子というSROの副室長。彼女がPTSD的症状に惑わされながらも何とか仕事を続けているのも、ちょっと疑問。精神医学的に、人が目の前で殺されて切り刻まれて行くのを見て、それでもその後仕事を続けることは可能なのでしょうか?多分、そんなことをすれば、精神が破綻します。それでもまぁ、麗子という女性は、悩み苦しみながらも仕事を続けていました。

こんな感じで、精神医学全般に精通する私でもちょっとした違和感をたびたび覚えたのですが、それでも全体の流れはとてもよかった。相変わらず読み応えがあり、私にとっては間違いなく傑作の一つになりました。

 

IMAG7518さて、私が次に選んだ本はこちら。高林さわ氏の著書「バイリンガル」」です。もう昨晩から読み始めました。何故これかというと、先日近所で借りてからひと月以上が経っており、いい加減に読んで返さなきゃならないと思ったから(^^;) 読んでみて、今まで読んできたミステリー小説とタッチが少し違うと感じています。正直、少し読みにくい。しかし、ストーリーの先には何が待ち構えているか、わかりません。こちらも引き続き楽しんで読もうと思います。

SRO

IMAG7466気付いたら「SRO-Ⅲ」を読み終えていました。昨晩ベッドに入って読み始めた時、まだ暫く読むものだと思っていました。事件の経過があまりに中途半端だったから。けど、読み始めて10分足らずで読み終わってしまった。そう、結局事件は解決しなかったんです。続きがあるんだろうなぁと思いました。ここでは、SROが発足して最初の事件で捕まった猟奇殺人犯である近藤房子が、彼女のファンによって逃亡に成功したという話から始まります。当然読み終わる頃には再び房子は逮捕されるものだと思っていましたが、そうではなかった。それどころか、SROメンバーの一人を新たな標的にして、房子は彼女に大きなトラウマを植え付けて逃亡し続けました。最後は、房子によってひどい目に遭わされたSRO副室長、麗子が「私は必ず彼女を逮捕してみせる・・・」と決意するところで終わっています。おー、続きがあるんだと思って、すぐに「SRO-Ⅳ」を読み始めました。

IMAG7467しかしですね、ここではまた全く違うストーリーが始まっていたんです。今度は一家を虐殺した少年が主人公になった事件みたいですが、それがどういう事件なのかは掴めずに寝てしまいました。またこれも面白そうです。

近藤房子の逃亡劇は、どこかでまた終わりを迎えるでしょう。それが、私は「Ⅳ」でのことだと思っていたのですが、どうやらまだらしい。それはそれで、不自然ではないことに気付いたからいいです。あんな猟奇殺人犯が逃げたままだと、誰だって怒ります(^^;) 近藤房子の話は「Ⅰ」でまず取り上げられ、「Ⅱ」ではまた違った事件の物語になっていました。これが、富樫倫太郎さんの書き方なのか、と今では思っています。

いずれにせよ、昨晩読み始めた「Ⅳ」の内容にも大いに期待していますよ。そして、もう続編「Ⅴ」が読みたくなってきました。

このシリーズは、やっぱ面白いです!

 

素行調査官 白日夢 -笹本稜平- 読破

IMAG7387笹本稜平氏の秀作「素行調査官」シリーズ第二作、「白日夢」を読み終えました。

ここに出てくる人物は、キャリア官僚の入江、その高校時代の同級生で元探偵、現役監察官の本郷、そして定年間近で巡査部長の北本の3人がメインで、脇に本郷の探偵事務所時代の友人サオリやその父らがいます。彼らが活躍し、現役警察官の腐敗と闇を暴いていくのです。

途中からやっぱりノンストップ状態で、読むのが止まらなくなりました。ま、いつも寝る前に読書し、眠気に負けてしまうのですが(^^;) 最後は一気に読み上げた感じです。

ちょっとラストが物足りなかったかな?最後の最後、一発逆転でやくざと癒着するノンキャリアの警視監、川喜多と、警察庁首席監察官・武藤を逮捕するのですが、そのシーンが尻切れトンボみたいになっていました。彼らがやくざと癒着し、潜入捜査官を死に追いやり、大量の覚せい剤密輸にかかわったことはもはや否定できないものになった。って、そこで終わってしまっていました。どうせなら、川喜多と武藤が悔しがるところまで描いてほしかったと思います。テレビドラマ「半沢直樹」みたいに、敵が敗北するシーンがあると、痛快!って思えるからです。

まぁそこは残念でしたが、全体的にはやはり面白かった。このシリーズは、まだ多分あると思うので、引き続き注目して読んでいきたいです。

 

IMAG7389そして私が次に選んだのは、やはり「SRO」です!

今まで何故この続編を読もうと思わなかったのか、自分でも不思議なんです。それくらい、ここに出てくるストーリーは面白い。完全に架空の部署をでっち上げ、通常ではありえない事件が起きてそれを解決するのですが、そこに不思議なほど違和感がないのです。今野敏さんの「色」シリーズもそうなんですけど、どうやって架空の部署を思いついてそれを事件に絡めていくのか、不思議でなりません。彼らは元警察官でもないし、徹底した取材だけでここまで発想を広げられるなんて、ホントに素敵です。

SRO、今晩から読みます。今から超楽しみです♪

 

SROシリーズ2冊購入

IMAG7293富樫倫太郎氏の傑作「SRO」シリーズを2冊購入しました。このシリーズ、既に第1弾と第2弾は読んでいて、非常によくできた作品だと思いました。

富樫さんは、警察小説専門に書いているというわけではないようで、時代劇なども手掛けているようです。しかし、私はその分野には疎い。あくまでSROシリーズのファンなんです。

SROシリーズは、警視庁に設置された架空の部署「広域捜査専任特別調査室」、略して「SRO」のメンバーが活躍するお話です。第1弾では、何年も経った白骨死体から女性の猟奇殺人犯を探し当てるという無理難題に見えるストーリーでしたが、それがなかなか不自然じゃなくて、自然な流れで事件が解決しました。女性の猟奇殺人犯は、世界的に見ていまだかつていないでしょう。だからそういう人物を描くのは難しいはずなんです。しかし、富樫さんはその難題を自然にこなしている感じがしました。これはシリーズで読む価値があるとずっと思っていたんです。だから、購入して今からワクワクしています。

第3弾では、第1弾で逮捕された女性猟奇殺人犯に再びスポットがあたるようです。果たしてどんな事件が待っているのか!?非常に楽しみにしています。

素行調査官 -笹本稜平- 読破

IMAG7084笹本稜平氏の「素行調査官」を読破しました。

元探偵で警察官僚である友人の口利きで警察官に転職した本郷という男を中心に物語は展開。「素行調査官」とは言葉どおりの意味で、いわゆる監察官。警察内部で起きた不祥事などを暴きだし、表ざたになる前に然るべき処罰をするという感じの部署です。警察内部では粗捜し専門家のようで嫌われものですが、本郷の場合は元探偵という嗅覚が事件解明に非常に役立っています。あまりほかの警察官との絡み、所轄刑事や警視庁のお偉いさんとの絡みなどはないのですが、今回のターゲットはまさに警察官僚で、私からすると、警察官になるなり、いきなりヤバい山を踏まされた感じです。それでも、物語は不自然なく進みました。事件の背景に中国マフィア「蛇頭」が出てきたから、かなり壮大で難しい話なんだろうと思いながら読みました。けど、私は笹本作品を多く読んできたから、問題なく読みこなせました。

おもしろかったです。物語の中盤過ぎまで、なかなか事件の核心に迫らなかった。だから「本当にこれ1冊でストーリーが完結するのだろうか?」と思ったこともありました。でも、最後は不自然に巻いたのではなく、わりとすっきり終わった気がします。本郷という調査官と、その相方に選ばれた北本巡査部長の人間臭さがとてもよかったです。

 

さて、次に私が選んだ本は、コチラです。

IMAG7089 雫井修介氏の「白銀を踏み荒らせ」

白銀というからには、雪山が出てくるんだろうなぁとすぐにわかりました。ウィンタースポーツが絡んだミステリーのようです。雫井さんは、私がお気に入りの作家さんの一人です。私が初めて読んだ雫井作品は「犯人に告ぐ」でした。あれは本当によかった!スリル満点!かなりの長編小説でしたが、物語にどんどん吸い込まれて、あっという間に読み終わったと記憶しています。小説において、スピード感はとても大切です。この小説も、そんな一冊であればいいなぁと思っています。

「霧の塔の殺人」読破・今野敏作品購入

 

IMAG6649 やっと読み終わりました、大村友貴美氏の「霧の塔の殺人

地方都市の伝統行事などの話も盛り込みながら話が進みました。だから、最初はややっこしい小説だと思ったんです。私、地方文化について意外に知らないので。でも、途中からは一気に読めました。とても面白かったです。

コトの発端は、地元の有力者が頭部切断の状態で見つかったという事件。そこから第二の殺人や犯人の逃走やら、色いろと描かれているんですが、私は最後まで、頭部切断をすることの意味が掴めませんでした。普通、どんなに憎しみがある相手に対しても、せいぜい殺すくらいのことしかできないでしょう。殺すことができるならば、わざわざ頭部を切断する必要もない。そんなことを強いられたら、普通無理です。殺人犯によってはそれが可能であっても、今回二人犯人がいて、二人でそのような遺体処理をしたところには、若干の違和感がありました。犯罪心理学を勉強して、何となくそういうことをするのは猟奇殺人犯くらいなもんだと、刷り込まれているのかもしれません。

私は「成一」という、犯人の濡れ衣を着せられた男のことが一番心に残っていました。エリートであることを暗黙に強要され、また言葉でも強要されることの辛さ、人生の選択肢を親が勝手に用意していると思い込み、そこから必死で逃れようとしてもなかなかそうできない姿・・・共感できるところがありました。彼は結果的に両親を猟銃で殺してしまうのですが、その秘めたる衝動の本質を、私は少しでも理解できたのではないかと思います。

 

IMAG6645 さて、次に読もうと思っているのは、今野敏さんの著書「硝子の殺人者」です。

私は神南署安積班シリーズ、実は一冊も読んだことがなかったんです。安積警部補シリーズを一回も読まなかった理由のひとつめは、短編が多いということ、それともう一つは、テレビで「ハンチョウ」シリーズを全部見てしまったからです。テレビでは、安積警部補役を、佐々木蔵之介さんが演じています。そのシリーズを全て制覇したら、何となく小説でこのシリーズを読破しなくてもいい気になってしまっていましたが、長編のものもあると最近知ったので、読んでみようかな、と。今野敏ファンなら、安積警部補のことを一度は小説で読まなくてはという、義務感のようなものがありました。

今晩から読みますが、非常に楽しみにしています。

 

そうそう、今日、また新たに小説が届きました。

IMAG6643 大村さんの本「犯罪に向かない男」です。

大村作品は、上にある「霧の塔の殺人」が初めてで、これが2冊目です。「霧の塔・・・」を途中迄読んで、この作家さんの本は信頼できると思ったんです。好みの作家さんだなって思って。それに「犯罪に向かない男」が警視庁捜査一課の人らしいから、それだけでも何か意味ありげな感じがしました。ん?犯罪に向かない男=捜査一課の刑事、なのかな?表紙だけ見ていたらわからなくなってきた・・・( ̄∇ ̄;)=З まぁいいや。これは今野作品を読んでから、恐らく読むのでしょう。大村さんの作品には、今後もっと注目していきたいと思っています。

警察小説2冊購入

IMAG6090 本を2冊購入。

最近読んでいる本が、一応ミステリーなのですが、あまり警察小説っぽくなかったんです。私はあまり情緒を揺さぶるような作品は好きじゃなくて、事件が起きて刑事が解決するパターンが好きなので、そっち系の本で何かいいものはないかと探しました。で、結局お気に入り作家の今野敏さんと笹本稜平さんの著書という、安直な選択になってしまいました。

今野敏さんの著書「硝子の殺人者」は、シリーズものみたいです。今までも今野さんのシリーズものは結構読んできました。「色シリーズ」なんて有名でしょう。あれはテレビドラマにもなりましたが、それは完全に失敗していましたが(^^;) 私は20世紀に書かれた本は読みません。特にテクノロジーの面から見て、20世紀と21世紀では断然に違う。90年代の本はまだアナログな雰囲気で、今の時代にそぐわないんです。何というか・・・もっと最新技術を駆使したような話のほうが好きなのかもしれない。時代の描かれ方が古いというのも好きではないし。私自身の性格が、過去を振り返るのが大嫌いで、80年代にも90年代にも未練がない。前だけを向いていきている人間にとって、古い設定の本は何となくイヤって感じですね。ですから、今野さんの作品の中でも、比較的新しいシリーズから読んでいます。このシリーズは一体どんな感じなのか、楽しみです。

笹本稜平さんの「素行調査官」もまたシリーズものみたいです。このタイトルからして、間違いなく警察モノなんだな、と思いました。私が小説を選ぶ時のもう一つのポイントは、決して短編ではダメということです。一個一個のストーリーがあまりに簡潔に終わると、拍子抜けしちゃうから。長編小説で尚且つ刑事とか公安の人が主人公だと、凄く読む気になります。笹本さんの素行調査官シリーズも、何となくそういうシリーズなのでは?と思いました。こちらも、早く読んでみたいですね。

現在私が読んでいるのは、「霧の塔の殺人」という、私には全く新しい作家さんの本です。仕事で疲れて最近は夜になるとすぐに寝てしまい、なかなか進みません。キンドルでは佐々木譲さんの「仮借なき明日」というのを読んでいます。佐々木さんもまた私の好きな作家さん。まずはこの2冊を読破しようと張り切っています。

警察小説は私にとっては理想郷です。警察小説こそが私のストレス発散で、内容が多少グロテスクでも、最高の気分転換になるんです。ですから、これからもどんどん警察小説を読んでいきたいですね。

次に開く1ページが毎晩楽しみです。

「捜査一課係長 柳原明日香」 読破

 

IMAG5792 黒崎視音さんの著書「捜査一課係長 柳原明日香」を読み終えました。最初、忙しさもあって本を読み始めるとすぐに眠くなって・・・全然進まなかったんです。でも、この本はそんなに分厚くない。一度ハマって読んでしまえば、あとは一気に読み進みました。警察小説にはあまり心理捜査官の話はないのですが、ここでは首を切断された警察官が被害者であり、その犯人像をプロファイリングする心理捜査官が大活躍しました。そして、そのプロファイラ―が登場してから、一気に事件が展開して、あっという間にラストまで行ったような感じです。スピーディーな印象でした。この手の心理モノなら、この倍くらい膨らませても面白かったのではないかと思います。折角プロファイラ―が登場して、そのプロファイラ―がもっと思考錯誤する場面があってもよかったと思うんです。しかし、そのプロファイラ―、吉村爽子っていうのですが、彼女の最初からの読みはみじんもずれてなく、的確すぎたような気がします。もっともっと読んでいたかっただけに、あまりにあっけなく読み終えたのが残念です。

 

IMAG5794そして、次に私が選んだ本は、笹本稜平氏の「偽りの血」です。笹本作品は大好きで、折角買った1冊をずっと取っておいたんです。そろそろ温存していたこの本を読んでもいいかな?と思いました。「越境捜査」シリーズはとても楽しかったので、これにも期待しています。でも、それとは別に、昨日は個人的には番外編みたいな形で、キンドルでちょとだけ違ったものを読んでみることにしました。

 

 

 

 

 

IMAG5799コレ、週刊文春が、キンドル向けに100円程度で販売していたものです。佐村河内守事件・・・まぁ実際に刑事事件が起きたわけではないけど(^^;)いっときこの報道が過熱していましたよね~~~、私もその報道に翻弄されながら、記事を片っ端から読んでいましたよ( ̄∇ ̄;)=З 私には絶対音感があり、譜面が読めます。昔チェロをやっていたので・・・だからこそ、この事件は実に不可解なんです。18年間も、全ろうでも絶対音感があるわけでもない人が、何故世間を欺き続けることができたのか・・・?私なら最初から胡散臭いと思っていたと思うんですよね。どんな巧みな技で自分のキャラを築き上げたかについては興味があります。そして勿論、新垣氏についても、具体的にどのような18年間を過ごしたのかが気になるんで、これも引き続き読んでいきたいと思います。