「相剋」読破

20150414_160816堂場瞬一氏の著書「相剋」を読み終えました。

久々に純粋な警察小説にハマったと感じましたね。最近私が好きだったのは、国をまたいだ壮大なミステリーです。けど、元々は私は警察小説マニアだったので、一度ここに立ち返らないと落ち着かないというのがありました。そういう意味で、「相剋」は原点に立ち返るちょうどいい題材の物語でした。

警視庁失踪課というほぼ閑職とも呼ぶべき部署に配属されている刑事、高城賢吾。彼は幼い一人娘が失踪したという過去を抱えながら自虐的に生きてきましたが、失踪課の仕事をきっかけに仕事上では徐々にまたうまくいくようになっていて・・・それでも、娘を失ったという辛い記憶からは決して立ち直っていない。そんな彼が、高校入学を間近に控えた少女の失踪事件を担当し、それが株がらみの大事件に発展していきます。結局少女は失踪したのではなく、誘拐されていましたが、何が理由で人がいなくなるかなんて、実際に調べてみないとわからないものです。物語の始まりから終わりまで無理なく進んでいき、堂場さんらしい、凄く読みやすい小説に仕上がっていたと思います。またこの続きは読んでいきたいです。

20150414_160904さて、次に私が読もうと思っているのは、佐伯泰英氏の著書「五人目の標的」です。

こちらは、元闘牛カメラマンである佐伯氏の仲でも、警視庁職員を題材にした新しい分野です。佐伯氏の幅広さには圧倒されますが、こちらは日本で外国人女性が次々と殺害されるという事件を追うというストーリーです。結局国際派なサスペンスにまた戻ってしまったのですが、佐伯氏には暫く凝ってみたいというのはあったので、ちょうどいいでしょう。

前に、オウム真理教元教祖の松本智津夫死刑囚の三女、アーチャリーの本を読みたいなんて書いていましたが、今は何となく、自叙伝を読む気にはなれないです。ですが、またそういう気になることもあるかと思います。アーチャリーの物語は、長年オウム信者たちを見てきた私にとって本当に大切なものです。しかし今はまぁ、佐伯氏の本を読んで、楽しんでいようと思います。

 

「眠る絵」読破

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佐伯泰英氏の著書「眠る絵」を読み終えました。

最後は結構あっという間にまとめて読んでしまった気がします。

物語は戦時中にまで遡り、当時スペインの名画コレクションを買い漁っていた外交官の孫が後に事件に巻き込まれていく、という話です。そこにはジャーナリストの菊村も深く関与し、やがて外交官の孫と菊村は恋人同士になり、スペインの地で命を狙われながらも真実にたどり着いていきます。私は最近南米の話などを読んだ関係で、スペインの歴史に触れる機会が多かったように思います。今回は、戦後暫くスペインを統治していた軍人フランコが大きく関わってきました。私はフランコ政権については殆ど興味を持ったことはありませんが、フランコの死後王政復古をし、現在は再び国王が国家元首になっていることくらいは知っています。元々王家が国を統治していたのに、どのようにしてフランコがのし上がってきたのかは全く知りませんでした。しかし、そうしたことが外交官であった木滑には深く関係しています。歴史の部分は、なかなか理解できなかった。しかし、大量に名画を収集した人物の壮大な人生、また絵画を巡る人々全ての壮絶な戦いを間近で見たような気がして、気持ちがどんどん大きくなっていきました。優れた冒険小説というのは、どれだけ殺人事件が絡んでいても、人の心を大きく揺さぶるものです。私はスペインに2回行ったことがありますが、改めてまたスペインという国を訪問し、見逃してきたことを見てきたいと思いました。この小説は、本当に素晴らしかったです。

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そして、私は次にオウム真理教教祖だった松本智津夫死刑囚の三女が書いた本を読む予定でいたことをすっかり忘れ、堂場瞬一氏の著書「相剋」を選んでいました(^^;

まいっか、こちらはなかなか進みません。仕事で疲れて、3ページくらいで挫折してしまいます。物語が進めばまた面白くなってきて、イヤでも読む気になってくるでしょうけどね、まぁ続きを楽しみにしています。

「止まった時計」購入

20150324_220409私が珍しく購入した、自伝です。

オウム真理教教祖の松本智津夫死刑囚の3女、「アーチャリー」の名前で呼ばれていた、松本麗華さんの著書「止まった時計」です。

オウム事件を知らない世代がどんどん増えてきていますね。私は、この事件はよく覚えているんです。東京にも数箇所オウムの道場があって、私はそのかなり大きな道場の近くに住んでいました。スーパーにはオウム信者が買い物に来ているのも見ました。またそれだけではなく、私は青山総本部があった場所に、母らとドライブにも行った(^^;) 地下鉄サリン事件には友達が巻き込まれていた可能性があり、電話で連絡を取ってみたりして本当に心配しましたが、幸い丸の内線を使っている友人は無事で・・・どれだけホっとしたことか。あの事件の被害者数は6,000人、その中に私の知り合いが一人でも含まれていてもおかしくなかったのです。

テレビでは初めて人が殺されるところを見ました。私は青山総本部からの生中継を見ていて、村井秀夫幹部が刺殺されたのです。あの映像を見ていたとき、最初は何が起こったのかわかりませんでした。でも、殺人事件が起きたと知って、本当にびっくりでした。後にも先にも殺害現場を生で(テレビを介してではありますが)見たのはあれだけだったので、もしあの画像が全く乱れていなくて殺害の一部始終をうっかり見ていたら、PTSDになっていたかもしれませんね。殺人事件を目撃した人にPTSDは多く見られる症状です。

とまぁ、私のオウムの思い出話は尽きませんが・・・あの事件が社会現象にまでなり、私は元教団幹部が書いた本などを片っ端から読みました。教団広報部長であった上祐氏の本も読みましたし、松本智津夫死刑囚の四女、松本聡香さんの著書も読みました。その中で、何故今まじめに生きる彼らが、あんな事件を起こしてしまったんだろう、何故松本家の人たちに不幸な境遇が待っていたのだろうかと、何度も考えました。

アーチャリーは、教祖から最も寵愛を受けていた子供です。私は事件が起きた当時、太った少女がテレビに映るたびに「この子はろくな子じゃないだろうな」と思ったものです。だって、教団という場所しか知らないわけだし、小さい頃からちやほやされていたら、我侭な子になるのが当然ってものでしょう。しかし、教団の起こした事件により、松本家はバラバラになりました。

今年でオウムが起こした地下鉄サリン事件から丸20年、その節目の年に、教団内で最も目立っていた子供、アーチャリーこと松本麗華さんがその半生を綴ったことを知り、読まなくてはと思いました。その前に四女の本も読んでいましたが、現在三女と四女では意見が対立していて、疎遠になっているようです。

私は麗華さんも聡香さんも、松本智津夫の娘というだけで、相当辛い人生を送ってきたんだろうなぁと思いました。彼らが事件を起こしたわけではないのに、加害者の家族というのは常に加害者という目線で見られてしまいます。けど、彼らには彼らの人生があっていいと私は思うし、事件に向き合って生きていれば、それ以外はどんな夢でもかなえる権利があると思います。三女麗華さんはインタビューにも答えていましたが、自分の中で事件を消化しきれていないようでした。そして、聡香さんとも真っ向から対立している。

私は聡香さんの著書を読んだのなら、麗華さんの著書も読まないと、松本家の子どもたちを平等に見られないのではないかと思いました。それが、本を購入した理由でしょうかね・・・そして、私は特に被害者遺族ではないので、客観的にあの事件を見てみたいと思います。

今はまた例によって冒険サスペンスを読んでいるところです。それが終わったら、多分すぐに麗華さんの著書を読むことになると思います。なかなか楽しみです。

「凍花」読破

20150303_001553前回ここに、次は今野敏氏の「闇の争覇」を読むと書いたのですが、書いた直後に気が変わって(^^;)、斉木香津氏の著書「凍花」を読むことにしたんです。斉木氏の著書を読むのは初めてでした。何故あの時急に心変わりしたかっていうと・・・よくわかりません。今野氏の著書はシリーズもので、最初からある程度登場人物がわかっていました。けれど、この著書に関しては何もわからない。アマゾンであらすじを読んだこと以外、私には情報がありません。それが逆に、「たまにはまっさらな気持ちで新しいもの読もうかな」という方向に繋がったんです。

なかなか興味深いお話でした。さほど躍動感があるわけでもないし、ただ淡々と事実整理が続くような話。仲良し三人姉妹の長女が次女を殺害。何故そのような事件が起きたのか、三女が事件の謎を解明20150303_002219していくという話です。三人姉妹というのが興味をそそられるポイントだったかも。私が三人姉妹だからです。私は次女。そして、うちもみんな仲良しです。

この事件の核となるのは、長女が持つ性格の二面性です。家族に見せていた顔と外で見せていた顔が全く違う。本人は自己統一を図りたいけど、どうもそれがうまくいかず、二面性を使い分けながら生きることに疲れていくんです。家では常にいい姉でいるように振る舞い、外ではちょっと横柄に振舞う癖がある。本当はみんなと仲良くしたいのに、誰も自分のことなんて見向きもしないと思い込み、孤立感を深めた挙句に発作的に殺人を犯してしまいます。

ここまで書くと、単なるネタバレになってしまうのですが・・・だって、長女は黙秘していて、三女も長女が持つ二面性にまだ気づいていないところから物語は始まっていくのですから。でもそれはさておき、長女の苦しみは少しはわかるような気がしました。自分もかつてはそうだったかもしれない。けど今は逆に、表裏がなさすぎて、誰もが私のことを見透かしているような気がして怖いのかも(苦笑)。外で粋がっていた時代はありましたし、それはそれで自分としては窮屈でした。人生の舵取りの仕方がわからない10代のころなら、誰だってそうでしょう。問題は、大人になっても自我が発達していないことだと思います。それがどんな結果を生むのか、この小説をもって学んだ気がします。

でも、この手の小説を今後も読みたいかといわれたら、そうではありません。私はもっとスピード感溢れるストーリー、壮大なドラマが読みたいのです。ですから、次に読む本は、佐伯泰英氏の著書「眠る絵」にしました。これは、警視庁が舞台となるお話です。この本はまだ読んでいませんが、今晩から読んでいくのを本当に楽しみにしています。

 

2冊購入、到着

20150225_200557随分久しぶりに本を購入した気がします。最近疲れて読書が進まなくなっているので、1冊の本を読み終わるのに1ヶ月とかかかることもありますからね。まぁできるだけこれからは読書時間を確保していきたいところですが・・・。

今回選んだのは、最近ちょっとずつハマりつつある冒険ミステリー小説。佐伯泰英さんの著書が気に入ったので、「五人目の標的」と「眠る絵」の2冊同時購入しました。「五人目の標的」は、一応日本の警察官が主人公になっているようです。事件が起こる場所も、日本です。もう一冊の「眠る絵」は、日本とスペインが舞台の壮大なミステリーです。この2冊は両方とも国際性に富んでいて、冒険的な要素もあり、大河サスペンス、ともいえるかもしれない。私はいつも、読書しながら頭の中で世界旅行をしてるんです。そうすると、気持ちが大きくなり、ただ寝ているだけの時間が、何か壮大なものに包まれていくような感じがしてきます。

いずれにしても、両方とも早く読みたいです。本当に、楽しみにしています!

「暗殺者の冬」読破

20150221_194751佐伯泰英氏の著書「暗殺者の冬」を、ようやく読み終えました。

結構今回もかかりましたね~~~、前まで読書時間は30分以上確保できていました。眠気が襲ってくるまでにソレくらい時間がかかっていたんです。しかし最近は、ベッドに横になると、5分以内で寝てしまう(^^;) それで最近読書が進まなかったんですよね~。面白い小説だと気づいてからも、なかなかまとまった読書時間を確保できずにいたので、今日は外に持ち出して喫茶店で読み終えることにしたんです。

面白かったですよ。前に読んだ、笹本稜平氏の著書「極点飛行」もそうですが、南米部隊のサスペンスには日本という土壌では決して描ききれないものが込められている。今回は、旧オランダ領土だったスリナムを部隊にして、物語は場所を転々としていきます。不運にも事件に巻き込まれていく女性や、南米の地でたくましく生きる日本人たちの姿がとても勇ましくて魅力的に見え、私も南米に移住したくなってきました。

佐伯氏は闘牛専門のカメラマンであり、かつて南米を放浪していた時期があったそうですね。だから、南米を舞台にした話をリアルに再現できる。今回はキューバのカストロ政権がらみの事件でしたが、その詳細があたかも本当の出来事のように見事に作られていました。躍動感があり、読んでいる人たちをぐいぐい引き込んでいくような作風。佐伯氏は現在時代モノに作風をシフトしましたが、私は彼の南米を舞台にした話をもっともっと読みたいと思いました。だから、先ほどまた佐伯氏の本を注文したところです。

10981214_889055501117853_2185831723884973239_n次に私が選んだ本は、今野敏氏の著書「闇の争覇」です。

今野氏の作品で一番最近読んだもの「警視庁FC」は、私の中ではかなりコケた作品でした。しかし「闇の争覇」は、私がかつて読んだことのあるもののシリーズみたいで、ならばそうそうハズレってこともなさそうだと思いました。

今晩から読んでいきます。正直、本当はもっと冒険サスペンスものを読みたい気がしているのですが、今私にはそういう在庫がないので・・・まぁ今野氏の作品なら楽しめるでしょう。今晩から早速読んでみます。

「警視庁FC」読破

IMAG0304今野敏さんの著書「警視庁FC」を読み終えました。

正直・・・今野さんの作品の中で、今まで読んだ中で最もつまんなかったかも( ̄∇ ̄;)=З

映画の撮影現場を管理し、外からの侵入者に備えるような部署、まぁそんなところがあってよしとしましょう。物語は、地域交通課からこの部署に派遣され、交通課とFCという部署を兼任することになった巡査が事件に巻き込まれていくという展開になります。しかし、その巡査の周りの警察官の反応が、どう見てもわざとらしい。殺人事件が絡んだ映画撮影に挑んでいて、その捜査に乗り出そうとも、なかなかそうはいかない。全てが「あれ?普通の殺人小説と違う」という違和感の中で、いい加減に途中で私もこの撮影現場にはヤラセが仕組まれていることに気づきました。巡査もそのうち気づくんです。そして管理官や先輩刑事らに問いただします。「この現場で誰も死んでいませんね?」と。

しかし、実は撮影に入る直前に、プロデューサーが謎の失踪を遂げていました。途中からこの話は、失踪したプロデューサーが絡んでいる臭いがしてきました。つまり、やらせの殺人事件のドキュメンタリーが本物の殺人事件現場になってしまった。そこからは、本物の捜査が始まったはず・・・ですが・・・それもまた嘘。巡査に二重のトラップを仕掛け、見事に殺人事件で恐怖におののき真剣に捜査する巡査たちのリアルな素顔の映像が撮れた、というわけです。失踪したというプロデューサーが、全ての仕掛け人でした。その映画の主演女優も、事件に巻き込まれて怖い思いをしているという「演技」をしていたに過ぎない。全部が全部、フェイクだったという話です。

こういう展開、ホントにイヤなんですよ~~~、私は事件解決のプロセスの中にハラハラしたものを見出し、その感覚が好きでやみつきになって警察小説を読んでいるのですが、警察がドキュメンタリー映画の撮影に協力したっていう話なわけですから、そんなのつまんないに決まってますよ。全然事件なんて起きていなかったんですもん。そういう感じは好きじゃないし、そもそも途中で私もヤラセの事件であることに気づいてしまったし。最後に大どんでん返しがあるものと期待していたのに、最後まで本物の事件は起きませんでした。

もうこのシリーズは、二度と読まないと思います。

IMAG0307気を取り直して、次に私は佐伯泰英氏の著書「暗殺者の冬」を読んでいきたいと思います。やらせがある小説のほうがレアですから、こっちのほうがはるかに面白いと思います。ただ、この作家さんの本を読むのは初めてなので、私が読みこなせるレベルなのかどうかが心配です。私が例の「極点飛行」に誘発されて購入した、南米を舞台にしたサスペンスです。今日から本格的に読んでいくので、楽しみにしています。

2冊同時購入

IMAG0236最近の私は本を読むスピードが遅くなったので、あまり本を購入する機会がなかったんですけど、ついにまた2冊買いました。

まず左側の一冊目、佐伯泰英氏の著書暗殺者の冬」 佐伯氏の著書を読むのは恐らく初めてですが、私は今回南米を舞台にしたサスペンス小説を探した結果、この本にたどり着きました。

佐伯氏は、闘牛カメラマンとして活動していたという変わった経歴の持ち主です。ならばスペイン語が堪能で、南米にも強いでしょう。今回のお話の舞台はスリナムで、あそこはオランダ語圏です。でも、きっとそのほかの南米地域の事柄も出てくるでしょうし、あらすじを読んでみる限りでは面白そうな作品です。

ただ、作家との相性ってものがあります。私は今野敏し、笹本稜平氏らとは相性が抜群で、彼らの本なら難なく読みこなしてしまいます。逆に、私は宮部みゆきさんとか全然ダメ。最近は、東野圭吾さんも以前ほど面白いとは思えなくなってきました。あと、私には難しすぎる本もあります。佐伯氏がどんな作風なのか、まずは見極めないといけません。もしハマれば、彼は冒険系ミステリーを多く手がけているようなので、今後も彼の本を買うことになると思います。

そしてもう1冊、青木香津氏の著書「凍花」 青木氏もまた、私にとっては初めての作家です。何故この本にたどり着いたかというと・・・覚えていない(^^;) いや、漠然とした理由なんです。ミステリー小説検索のネットサーフィンをしていた時に目に留まり、何となく面白そうだと思ったから購入することにしたんです。今までは生粋の警察小説ファンで今でもそれは変わりありませんが、南米チリを舞台にした壮大なミステリー「極点飛行」を読んでから、自分が楽しめるジャンルの本がほかにもあったんだとわかったので、警察小説以外のミステリーをもう少し読んでみようかな、と。そんな理由で、この本が選ばれたのです。警察小説はこれからも読んでいくでしょうし、けどたまには違った作風もいいだろうし。

まぁ一生恋愛モノや青春モノは読まないでしょう。テレビでもそういうのを見ると吐き気がしてきますもん。ああいうのは昔から相性が悪い。もうこれは、私のDNAがその類の本を拒絶しているとしか思えませんね。

何はともあれ、この2冊の本を読むのを楽しみにしています。

「極点飛行」読破

IMAG0206もんの凄く時間がかかったのですが、ようやく笹本稜平氏の著書「極点飛行」を読み終えました。

最初、この本を読むのはあまり乗り気ではありませんでした。殺人事件とか色々絡んでいて、そういう意味では普通の推理小説のような感覚で読める気がします。しかしそれ以上にクローズアップされていたのが、壮大な南米大陸と南極のこと、そこで生きる人々のこと。要するに、冒険小説というジャンルです。私はその手のものをあまり読んでこなかったので、読み進むのに随分と時間がかかりました。それだけではなく、これを読み始めたと同時に、物凄く忙しくなっちゃって、読む時間がなくなったというものありました。

ただ、途中から物凄くハマってしまいました。スリリングな展開だったからかもしれませんが、南米や南極の壮大さを本当に目の当たりにしているような気分になり、気持ちが大きくなり、感動すらしてしまったのです。

元々私は南米に興味がありました。私が初めて興味を持った外国が、南米だったのです。南米にあるアンデス山脈の文化、アマゾンなど、自然界が私を魅了しました。インディオたちが築く文化にも興味があった。そこを舞台に、日本人のパイロットと日系南米人の人たちが大活躍するんです。時はうんと遡り、ピノチェト政権時代の話から物語が続いていました。私にとってはある意味では新しいジャンルでしたが、本当に素晴らしい小説にめぐり合えたものだといまだに感動を覚えます。

それで、南米を舞台にした冒険モノをまた探してみたんです。笹本氏の本を主に探しましたが、彼はヒマラヤを舞台にした小説は多く書いているものの、あまり南米を舞台にしたものは書いていないようでした。また南米大陸関連の推理小説があったら、是非とも読んでみたいと思います。

IMAG0207さて、次に私が読むことにしたのは、定番、今野敏さんの著書です。「警視庁FC」 こちらは私が初めて読むシリーズです。警視庁が出てきたところで、何となく原点に帰ってきたなぁと思いました。まだ極点飛行の余韻が残っているのですが、今野さんの本ならすぐにまた読みこなしていくと思います。昨日から読み始めていますが、先に進むのが楽しみです。

「相剋―警視庁失踪課・高城賢吾」購入

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また一冊本が届きました。堂場瞬一さんの著書「相剋」(そうこく)です。そもそも、「相剋」という単語の意味がわからない(^^;)ので、調べてみることにしました。

1 対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。「理性と感情が―する」
2 五行(ごぎょう)説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木にそれぞれ剋(か)つとされること。五行相克。

(goo辞書より)

要するに、警視庁失踪課・高城賢吾シリーズの1作目を呼んでわりと面白いと思ったので、シリーズで暫く読んでみようかと思った次第です。

年末に向けて、私は3冊の買い物をしました。そのうちの2冊は先に届いていた今野敏作品の「FC」と「闇の争覇」です。1冊だけ遅れて届いたのがこちらの小説です。

最近は本を読むスピードが衰えています。いつも寝ながら本を読んでいて、ある意味寝る前の読書時間を一日で最も楽しみにしている面があるのですが、最近は仕事があまりに忙しくて、疲れて3ページくらい読むとすぐ眠りに落ちてしまうんです。まぁ、3ページは極端かな・・・?でもなかなか進みません。けどそれを考えると、年越しまであと3冊くらいのストックで足りるのでは?と思います。年末年始はどの本屋さんもお休みに入るのでしょうから、オンラインの注文もいつもみたいに早くは配達してくれないでしょう。そしたらその時は普通の本屋さんでたまには新品のものを買えばいいし。でも、差し当たりこの3冊の買い物で満足しています。今から読むのが楽しみです。