「緊急発砲」読破

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姉小路祐氏の著書「緊急発砲」を読み終えました。

なかなか面白かったですね。シンプルな設定だったと思います。とある町の二人の巡査が夜回りに出たところ、女性が山の上から「助けて!襲われた!彼がまだ相手と戦っている!」と駆け下りてきたところから物語はスタートしました。結局巡査のうち一人が加害者に向かって発砲、その場で被疑者は死亡しました。しかし、発砲とは日本でそうそうあるものではない。警察はあくまで「やむを得ない判断だった」と発表しますが、被疑者の内縁の妻が「絶対に殺されたんだ」と無実を訴える裁判を起こすことに。そして、物語は思わぬ方向へ行きます。

発砲モノは、日本人が書くとあまりリアルじゃないときが多いと思います。日本は銃社会ではないですからね、やくざ同士の抗争以外の場面で撃ち合いなどはありません。だから、描写に気をつけないと嘘っぽくなりますが、この作品はなかなかの秀作だったのではないかと思います。

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さて、次に私が読むことにしたのは、笹本稜平氏の著書「極点飛行」です。実は読み始めてはいるのですが、最近忙しさとかのせいであまり集中して読んでおらず、たぶんもう一度最初から読まないとわからないかもしれない(^^;) ただ、南極が舞台で、南米に関わる事件が起こります。壮大なスケールの小説で、最初からアルゼンチンの南端の町の名前が出てきて、何か心が広くなりました。「世界って広い!」って思える、まだちょっとしか読んでいませんが、そういう気持ちを抱かせる、とても気持ちのいい作品です。これから読んでいくのが楽しみです。

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さて、私の本棚にはストックがなくなっていることに気づきました。そこで3冊の本を取り寄せましたが、そのうちの2冊、ともに今野敏さんの著書ですが、それらが届きました。一冊目は「警視庁FC」、もう一冊は「闇の争覇」です。今野作品には毎回期待していますが、まずは「極点飛行」を頑張って最後まで読もうと思います。

「蝕罪」読破

IMAG9906堂場瞬一氏の著書「蝕罪」を読み終えました。

今回、かなりのめり込んで読んだ気がしていたのですが、毎回仕事疲れで読んでいる間に寝てしまっていて・・・それで、どこまで読んだのかわからない状態でまた翌日読みなおすとか、そんなことばかりしていました。でも、面白かったと思いますよ。これといって特徴のある刑事モノではありません。かつて娘が行方不明になってそのまま放置し、自ら自暴自棄になっていた刑事、高城賢吾が失踪課という閑職に追いやられたのですが、そこである人物の失踪事件を追っているうちに、徐々に自分らしさを取り戻す、という話です。話に意外性があったわけでもないけど、状況が二転三転しているところが読みやすかった。印象に残りにくいけれど、何故か読み進んでしまうという感じの本でした。って、悪口ばっかみたいになっているけど(^^;) 私はこのシリーズ、読んでいく気はあるんです。自分の中に幾つか定番のシリーズものがあると、何となく安心感がありますからね。

IMAG9908で、次に私が読んでいこうと思っているのが、こちら姉小路祐氏の著書「緊急発砲」です。

姉小路氏の著書も定番ですね。とにかく今回思ったのは、私としては警察が舞台で刑事が主役っていう小説がいかに読みやすくてのめり込むか、ってことです。たまにミステリーなんだけど、違うタイプのものを読むこともあるわけですからね。東野圭吾氏の「マスカレード・ホテル」なんかも、一応刑事が出張るところがあっても、決して警察が舞台ではない。そういうのばかり読んでいると、何かイヤになってくるというか、「早く警察に戻りたい!」って気持ちになっちゃうんです。変なもので。

これも昨日3ページくらい読んだかな?全く内容覚えていないです。今晩から本格的に読む感じですかね。

「アクティブ・メジャーズ」読破

IMAG9795今野敏氏の著書「アクティブ・メジャーズ」を読み終えました。

正直、期待していたほど内容盛りだくさんではありませんでした。ただ単に、とある新聞記者を殺したのは誰か?という話で、そこには公安絡みの事案が多く絡んでいるというだけです。要はその記者はロシアのスパイであり、そのスパイ行為に気付いた誰かが記者を抹殺した、というだけなのです。

ただここで面白いのは、公安警察というものをリアリスティックに描いているところ。公安警察官の中でもエリート中のエリートのみが抜擢されて研修を受けさせれられる「ゼロ」というところから帰ってきたばかりの警部補、倉島が初めて自らチームを組んでオペレーションをしていくのですが、自分のチームに加えるメンバーの選定の仕方とか、オペレーターの役割とか、そういうのが詳細に描かれているんです。そこは、感情のない世界です。でも、それがすんごく面白いんです。事件そのものはありふれているかもしれないけど、国家機密の漏えいに関わる大問題です。だからこそ、刑事警察がやるような目立った捜査ではなく、裏の裏に入り込んで慎重に事実を絞り出していくことが必要になります。人間は感情に左右される生き物ですから、感情を押し殺して動くのは本当に難しいし、駆け引きなんて私には無理無理!公安警察が何たるかをここで学ぶことができたことそのものが、私には面白かったです。勿論、本物の公安はまた違うのだと思いますが、国家の治安に関わることを扱う、諜報活動込みの公安警察には常々興味をそそられます。私は一度、公安の外事一課に本気で勤めてみたいと思っているし、諜報活動のノウハウをどこかで勉強できないかとわりと本気で思っています。

 

IMAG9798さて、私が次に読むことにしたのは、堂場瞬一氏の著書「蝕罪」です。

これは、昨日2ページくらい読みましたが、気付いたら寝てしまっていました。だから、内容は丸っきり覚えていません。今晩から本格的に読んでいく予定です。

 

「予知絵」読破

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安東能明氏の著書「予知絵」を読み終えました。

心理学の世界では、子供に好きな絵を描かせて、それをもって心理状態を診断する方法があります。今回は、それを使ったお話で、絵に不穏なサインを描いた子が次々に亡くなっていく、という話。このお話では、私自身、心理学と絵の関係について、とても勉強になってよかったと思います。

ただ、いまいち「ふんわり」とした、印象に残りづらい作品です。物語には登場人物がいて、それぞれが個性を発揮します。その個性が、どの人物にもさほど感じられなかったのです。それとラストのところで主人公の女性が殺されるのですが、物語がそこでプツンと終わっている。次のページがなかったのがちょっと意外でした。それくらい中途半端な感じで、不完全燃焼で読み終わった感じなんです。児童心理にある程度精通していれば、内容そのものはさほど難しいものではありません。私もどんどん読み進みました。でもね、あれだけ児童心理と絵についてきっちり描けるのであれば、もっと物語の内容を膨らませてほしかったというのが正直なところです。そういう意味で、ちょっと残念だったなぁ。安東氏の本には、ホントに当たり外れがある。刑事モノならまだ躍動感をもって描けるのでしょうけど、この物語は推理小説ファンの私としては、期待していたほど楽しめなかったです。

IMAG9679さて、次に私が読むことにした本は、今野敏氏の「アクティブ・メジャーズ」です。もうこのシリーズは間違いない!私は大の今野敏ファンですが、彼は多くのシリーズものを手掛けており、その中でも私が最も好きなのが、外事警察官である倉島警部補シリーズです。今晩から読むのですが、もうワクワクしますよ!!一気に読んでしまいたいです!

今野敏氏の作品購入

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今野敏さんの著書を2冊購入しました。

まず左側は、倉島警部補シリーズの「アクティブ・メジャーズ」 私はこの公安警察官の倉島警部補シリーズが大好きです。そもそも今野さんの作品を好きになった理由がこの倉島警部補シリーズにあります。公安とロシアとの緊張感溢れる心理戦が主に描かれていますが、私が最初に読んだ「白夜街道」や「凍土の密約」がスリリングで凄く楽しくてのめり込んで、それがきっかけで今野さんのファンになったのです。で、そのシリーズでもっとほかにないかとWikipediaで今野氏の著書一覧を見てみたら、この本だけ読んでいないことがわかりました。だから、購入したんです。

もっとも、ちょっとトラブりました。よくあることなのでそしょうけど・・・1円で本を購入できたはずなのに、それが在庫切れになっていたんです。在庫切れのものは注文できないはずですから、これは本屋さん側の情報更新ミスによるものです。ちょっと悔しくて、別のところでこの本を探しましたが、1円ではありませんでした(^^;)50円くらい!?それくらい払えって感じですかね(苦笑)

右側の本は、「赤い密約」です。あれ?私はどうやら、「密約」というタイトルのものに弱いようだ(^^;) そして、この本もロシア絡みの案件です。

今野さんはロシアについて本当に詳しい。勿論作家は取材活動をするものですが、中でもロシアについてはいつも綿密に調べてあるんですよね。今野さんの本で外国が絡んでくるものの中で、ロシア関係のものがダントツで面白いんです。そんなこともあって、今回赤い密約を購入してしまったんですよね。

今は全然違う本を読んでいますけど、もう何だかどっちも早く読みたくなってきた!次は多分、「アクティブ・メジャーズ」を読むんだろうと思いますが、差し当たりは今の本を読破することに専念します。

因みに「密約」というキーワードですが、外国の小説でも面白いのがあります。ジェフリー・アーチャーの「ロシア皇帝の密約」です。ん?これもロシアだ・・・。実はその昔、日本の推理小説ばかり読んでいたわけではなく、このアーチャー氏の本にハマっていました。そのきっかけになったのが、偶然実家にあるのを見つけて読んでみたこの「ロシア皇帝の密約」だったんです。懐かしいなぁ。こちらもかなりオススメですね。

「マスカレードホテル」読破

IMAG9642東野圭吾氏の著書「マスカレード・ホテル」を読み終えました。

これは、事前にホテルで殺人事件が起きることを察知した警察がホテルマンに扮し、犯人に迫っていく物語です。潜入捜査員は複数名いて、そのうちフロント係のスタッフにも一人警察官が紛れ込みます。最初は目つきなど刑事独特の雰囲気が出て扮装になっていなかったのですが、徐々にみんなホテルマンらしくなっていく。そして事件は意外な結末で解決します。

東野さんは、次々に新しい設定で物語を作っていく。多分、その腕は天才的で、ほかの推理小説家とは違うのだと思います。東野作品は毎回完成度が極めて高いにも関わらず、誰にでも読みやすい仕立てになっている。例えば警察小説を主に読む私ならどんな警察小説でも読めるけど、ほかの人だとそれは多分無理です。警察の専門用語や階級社会にある程度精通していたほうが、小説を面白く読めるんです。そういうハードルがないのが、東野作品のいいところなのだと思います。

ただ、何と言うか・・・無難、なのかな?この作品は。「プラチナ・データ」を読んだ当たりから思っていました。東野作品が徐々に大人しくなっていってると。「白夜行」が最高傑作であるほか、「天空の蜂」「使命と魂のリミット」など、渾身の作品と呼ぶべき作品が多かったんです。ところが最近、無難にまとまっている気がします。東野作品の勢いとか、繊細な造りとか、そういうものが失われてきている。その点が非常に残念です。

しかし、普通にエンターテイメントとして、誰もが十分に楽しめる作品でもあります。推理小説を読みたい方なら、どなたでも楽しめるのではないかと思います。

IMAG9643さて、次に私が読むことにしたのは、安東能明氏の著書「予知絵」です。

これも何となく手に取ったというか、とりあえず思いつきです。安東氏の本は私には合うものと合わないものがありますが・・・それはさておき、ひとまずミステリーであることは確認してあります。まだ数ページ読んだだけで内容がはっきりしてこないのですが、なかなかおもしろそうな心理サスペンスです。今晩も引き続き読んでいこうと思います。

「蝕罪」「色彩と心理のおもしろ雑学」購入

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本を2冊購入し、届きました。

まず1冊目。「「色と心理」のおもしろ雑学」です。

私は今、色彩心理学にちょっと興味があるんです。それは、職業柄とも関係あるんですけどね。色って面白いんです。色が持つ様々な意味については、誰もが知るところです。例えば純潔を表す純白のウェディングドレスや、喪に服す黒など。暖色系・寒色系っていう言葉もあります。しかし実際に科学的に色が人に与える影響は証明されていて、例えば赤みのある洋服を着ると体温が上がるとか、そういうことがあるんです。また、私たちは黒いものを「不吉なもの」と認識しますよね。真っ黒なカラスや黒ネコを何故か不吉なものの象徴とするし、明暗でいうと白は明、黒は暗を表すような気がします。そういったことの雑学をカジュアルな感じでまとめてあるのが、こちらの本なのではないかと思いました。勿論、寝る前の読書タイムは推理小説一筋ですが、これも中をぱらぱらっとめくってみたら、かなり面白そうなんです!明日外出するときに持ってでかけようかな。

そして、もう一冊は私のスタンダード、推理小説です。

堂場瞬一氏の著書「蝕罪IMAG9623

これは、堂場氏の「警視庁失踪課・高城賢吾」というシリーズらしいです。そういうシリーズがあるなんて知らなかった。シリーズものなら暫く読んでいられそうだからいいんです。気に入れば、その続きを何度でも購入する、それが私です。その代わり、気に入らなければさっさと私の愛読書リストからクビにするんですけど(^^;

この本も楽しみですね~~~、今結構本のストックができてきているから、この本の順番が巡ってくるのはいつになるかわかりません。私は気まぐれに本を選ぶところがありますから。

いずれにしても、楽しみにしています。

「翳りゆく夏」読破

IMAG9596赤井三尋氏の著書「翳りゆく夏」を読破しました。

私にとって新しい感じの小説だったような気がします。以前に新聞社が舞台になった小説を読んだことがあって、それは正直あまり面白くありませんでした。謎解きはやはり警察組織がやったほうが断然面白いんです。警察組織内にあるあらゆる部署が連携するのが最高に面白い。鑑識や捜査一課、マル暴、そして公安などの組織がうごめいて、その中の駆け引きのようなものがまた見どころだったりします。新聞社が舞台だと、その手の面白さがなく、あくまで素人独自の捜査っぽく見えてしまう。勿論、記者さんたちも取材のプロだから、それなりの情報収集能力があるんですけど。で、前に読んだ新聞社の話は、その素人っぽさが丸出しな感じがマイナスでした。

今回の「翳りゆく夏」では物語が二重構造になっています。一つは、誘拐犯の娘を新聞社で雇うことの是非について、そしてもう一つは、その誘拐事件の真相に迫るということです。この二つの物語が絶妙にシンクロしていて、スリリングな展開にもなっていて、結末の意外性も興味深くて、全体的にまとまりのある作品になっていたと思います。赤井氏の作品、いいですね。今まで読んだことあったかしら?私、ちゃんと著者名まで覚えていることがないもので(^^;)引き続き注目していきたいと思いました。

そして、次は思いっきりベタな本を選んでみました。

IMAG9597東野圭吾氏の著書「マスカレード・ホテル」です。何故こんなベタな本を買ってしまったかがそもそもの謎ですね、私としても。ただ、東野さんの本は10年以上前からずっと読んできて、今ほどの人気作家ではなかった頃から天才的なものを感じていました。それから、東野さんが売れっ子になりすぎて、暫く敬遠していたんです。あまりトレンドに乗っかるタイプではないのでね。それに、東野さんの著書は、古本になってもなかなか大幅な値下げはしないんです。私はいつもアマゾンで1円の本から探しているような人間ですから、東野さんの本は高く感じる。

けど、たまには原点回帰でもいいのではないかと思いました。私にとって、推理小説好きのきっかけともなった作家さんだったような気がするんです。10年以上前に初めて読んだ東野圭吾作品が、「白夜行」です。この本は、6時間くらいぶっ続けで読んで本当に面白くて、こんな面白い小説今まで読んだことがない!と本気で思いました。

「マスカレード・ホテル」は、たまたま買った本です。で、「翳りゆく夏」のあとに何を読もうか考えるまでもなく、たまたま一番手近にあったから読むことにしました。これは、東野氏の新シリーズになっているようですね。既に結構読み進んでいますが、なかなか次の展開が読めません。そこがまた楽しみですね。今晩も引き続き読もうと思います。

「予知絵」購入

IMAG9497安東能明氏の著書「予知絵」を購入しました。

最近思うのですが、安東さんの著書には当たり外れがあります。勿論、これは好みの問題ですけど。

私はミステリー小説が好きで、特に警察小説のファンです。ですから、警察官の誰かが主人公になっているタイプのものが最も読み応えがあると感じます。安東氏の著書で言うと、「潜行捜査 一対一〇〇」が好き。私が読んできた中では、横山秀夫さんの「半落ち」、雫井修介さんの「犯人に告ぐ」、今野敏さんの「凍土の密約」とかが好きかな。安東氏は、警察小説の専門という感じではなく、様々な視点で書いています。その中では「ポセイドンの涙」は結構好きなほうですが、私としては、よりスリリングな展開を期待したい。

今回の「予知絵」は、児童館で拾った1枚の絵から次々と謎の不審死が始まり、それを児童館の職員である女性が調査する、という内容です。まぁ、安東さんらしい設定なのかもしれませんね。ただ、どこまで事件性があるのかはわかりません。本のあらすじを見て、本当に警察小説に近い形の面白さがあるのではないか、と感じて購入しました。今はまだ別の本を読んでいて当分この本の出番は回ってきそうにありませんが、それでも楽しみにしています。

「極点飛行」購入

IMAG9460 本の在庫が切れかけているのに気付いて、慌ててちょっと本を買い足しました。そのうちの一冊が昨晩うちに到着。笹本稜平氏の著書「極点飛行」です。

最初この小説は純警察小説なんじゃないかって思ったんです。笹本さんはミステリー作家ですからね。で、確かにこの中にはミステリーの要素はあります。殺人事件や爆破事件が起こるみたいだし・・・けど、基本的には「冒険小説」っていうカテゴリに入るらしいです。南米大陸が舞台になった日本人の物語。そこには、私が思っていた以上に壮大なスケールの物語がありそうで、果たしてこの私が楽しんで読めるのかどうか、今になって心配になってきました。私は警察小説に心の安らぎを見出すので、冒険モノっていうカテゴリでくくられると、ちょっと抵抗がある。警察が動き出すような事件が絡んでいないと、読むのを途中で投げ出しそう・・・ただ、これはまた、私の新たなお気に入りカテゴリになるかもしれませんね。笹本さんの作品は基本的にはどれも好きなのですから、こちらも短編小説でない限り、外れでもないでしょう。

期待しています。