「ダブルトリック」読破

20150704_072853姉小路祐氏の著書「ダブル・トリック」を読み終えました。今回も、通称「出口の裁判官」である岬剣一郎が大活躍。2つの事件を同時に解決しました。

物語での人々の描かれ方は、きわめて古風だなぁと思います。岬の元婚約者前原美佳は、元上司・前原の娘ですが、岬の弟が殺人事件を起こしたことをきっかけに岬は美佳との結婚を諦めました。元々岬は警察キャリア出身、しかし弟が事件を起こしたのなら、組織では生き残れない。早々に警察に見切りをつけ、保護更生委員の職についたのです。美佳とのやり取りは、全て女性が丁寧語ですから、本当に「3歩後を歩いて夫を立てる妻」のような人なんですよね。そういう恋愛の仕方が今の時代にもあるんだか、それとも時代遅れなのか、私にはわからないですけど、少なくとも今は警察官もお見合いで結婚したり夫婦で遠慮しあうことはないだろうと思います。そこらへんが古風なのがちょっと印象的です。

物語は複雑極まりなく、この場で説明するのも困難です。しかし、次々と明らかになる事実を見ているのが楽しかったです。最後まで意外な展開続きでしたが、そこそこに楽しめたような気がします。

さて、次に読む本を決めました。

20150704_072831佐伯泰英氏の著書「ダブル・シティ」です。偶然にも「ダブル・・・」というタイトルのものが2冊続いていますが、単なる偶然です(^^;) 今回の佐伯氏の著書は、特にスペイン語圏のお話ではなさそうで、私にとっては新しい作風になると思います。読むのを楽しみにしています。

「サイゴンの夢」読破

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佐伯泰英氏の著書「サイゴンの悪夢」を読み終えました。

今回、犯行の舞台は主に日本にあります。ベトナム戦争時代に、米兵「ハーディング少佐」に寵愛されていた、天使のような風貌を持つ「リトル・チャーリー」。彼は戦火のベトナムを脱出し、そのアメリカ人とアメリカで平和でリッチに暮らすことを夢見ていましたが、結局裏切られ、打ち捨てられます。戦乱の中を何とか逃げ切ってフランスに辿りついた彼は、暗殺者として暗躍するようになります。その活動を影でささえるスペイン系フランス人の「マヌカン」とスペイン舞踏団日本公演のスタッフの中に紛れ込み、来日。必要とあらば団員も次々に殺していきます。誰もが、舞踏団のプリマが殺されたとき、「何故?」と思いました。そして、その舞踏団の公演を日本で管理している人物と親しかったアンナ・ヨシムラ・スタインベルクが恋人で警察官の「クゲマロ」こと根本と共に追求していきます。リトル・チャーリーの最終標的が、別人に成りすましてアメリカで大成功を収めたハーディングだったことに私たちが気づかされるのは、途中からのことです。舞台はサイゴン、フランス、スペインを彷徨う少年と、その少年をもてあそんで捨てたアメリカ人との間で往来します。今回も史実をたくみに取り入れながらリアルな犯罪小説を作り上げた佐伯氏、お見事だったと思います。

佐伯氏の描く、どことなく漂う哀愁が私は好きです。リトル・チャーリーの生い立ちを考えれば、ハーディングに対する復讐心も理解できますし、それがどんな過酷な試練を乗り越えて成功間近になったのかを思い描くと、居ても立ってもいられなくなる。貧困にあえぎ、一日を生きて乗り越えられるかさえわからない日常、親も誰もいない土地で一から生活を構築していくこと、それがどんなに大変なことか、外国で暮らした経験のある私には少なからず理解できるところがあります。そういうところに共感できてしまうから、私は佐伯氏の本を読み続けるのでしょう。

ただ、私の中のベスト冒険サスペンス小説は、相変わらず笹本稜平氏の「極点飛行」なのです。いまだにアレ以上の大作を見つけていません。果たしてそんなすごい作品にめぐり合うのかどうかはわかりませんが、引き続き冒険サスペンスは読んでいきたいと思います。

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次に私が読むつもりなのは、姉小路祐氏の「ダブル・トリック」です。久々にガッチリ日本国内の本を読むって感じです。出口の裁判官・岬剣一郎シリーズの2作目、今晩から読みますが、楽しみにしています。

 

「ユダの季節」読破

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佐伯泰英氏の著書「ユダの季節」を読み終えました。最後のほうは特に面白くなってきていて、睡眠を削ってでも最後だけは一晩で読破したかった。けど結局日ごろの疲れがあって眠気に負け続け(^^;)、3分割して読み終えた感じです。

ここに出てくる「ユダ」というのは、小磯という日本赤軍出身の男です。最初はまっとうな大学生活を日本で送っていましたが、とある事件をきっかけに転落の道をいく。しかし、相手の懐に入り込むことと裏切りに長けていて、色んな組織を渡り歩いた結果、スペインのバスク地方のゲリラ組織「ETA」に加わったのです。彼が端上という闘牛カメラマンの妻子を殺したことから端上は小磯に対する復讐心が芽生え、そしていつしか臨時の日本大使館員として端上は彼をギリギリまで追い詰めます。フランコ政権が終わりを迎える中、ファン・カルロス王と日本の皇太子ご夫妻を招いた闘牛大会で小磯たちは大規模なテロを計画していました。しかし、端上と日本大使館、スペイン警察の連携で、何とかそれを阻止。ここでいう「ユダ」というのは、生きるために組織を売って別の組織の懐に飛び込む、小磯のことだと思います。

ラストは、闘牛士と闘牛場を運営する人々が連携してテロ阻止をするのですが、そこで難しい闘牛用語が出てきて、一瞬ストーリーが頭の中から飛ぶことがありました。闘牛って、ただ牛を威嚇して殺すという単純な競技だと思っていたので、闘牛士の立ち位置や威嚇方法に様々な種類があるなんて知らなかったもので・・・。そこのところを辿っていると、結局どうやってテロを阻止しようとしたのかわからなくなってしまい、いつの間にかテロを未然に防いでいました。闘牛の描写については、きっとあれで合っているのだろうけど、私にとってはそこを読解することが難しかったです。ともあれ、充分に楽しめる作品でした。

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私が次に読もうと思っているのが、こちらの「サイゴンの悪夢」です。

日本で警察の通訳官として活動するアンナ・ヨシムラ・スタインベルクの話の第三弾です。「ユダの季節」が昨日読み終わったばかりなので、今日から早速こちらを読んでいこうと思います。

佐伯氏著書など次々到着

20150531_223016昨日・今日にかけて、本が数冊届きました。この際まとめ買いをしようと思って。もっとも、最近もっぱら佐伯泰英氏の著書ばかり読んでいますが、その中に久々に姉小路祐氏の著書も入れてみました。

まず昨日届いたのが、佐伯氏の「復讐の河」。これは、恐らく私が前に読んだ本「暗殺者の冬」のシリーズだと思います。これは「暗殺者の冬」より前に発売されたもので、私は続編を先に読んでしまったみたいです。まだ読んでみないとわからないのですが、アルゼンチンとニカラグアが絡んでいるところ、日本人カップルがニカラグアでひっそり暮らしているところを見ると、間違いなく連作です。

前回読んだ「暗殺者の冬」は、スリナムが舞台になった話で、物語の主人公がスリナムから中南米を縦断し、とある事件の真相究明に奔走します。

私はあまり古い本は読まないんです。それこそ古本ばかり買っていますが、時代設定が今に近ければ近いほどリアルに感じられると思っているので、基本的に選ぶのは、過去10年以内に初版が出版されたもの、今でいうと、2005年以降に出版されたものです。しかし、このシリーズには浪漫が感じられ、テクノロジーの香りがしないところが逆によくて、内容にも古臭さを感じない。だから読んでいこうと思いました。読むのを楽しみにしています。

そして、今日は一気に2冊届きました。

20150601_211400左が佐伯氏の「サイゴンの悪夢」、右が姉小路祐氏の「ダブル・トリック」です。

「サイゴンの悪夢」は、アンナ・スタインベルク・ヨシムラが主人公のシリーズの続きです。「サイゴン」と書かれているからには、次に舞台になるのはベトナムです。私はこれを読んだら間違いなくベトナムのホーチミンに行きたくなります。最近一人旅で東南アジアが私のブームなのです。これは間違いなく面白いです。

「ダブル・トリック」は、副題にある「出口の裁判官 岬剣一郎」のシリーズです。「出口の裁判官」とは、仮釈放の是非の最終判断を執り行う地方更生保護委員会の役職です。保護監察官とかがこれに当たるのではないかな?岬剣一郎は、刑務所にいる仮釈放対象者の仮釈放を決め、その後刑期を終えるまで面倒を見る、という仕事をしていたと記憶しています。これ、私、シリーズの第一弾を読んだことがあるんです。去年の9月ですね、覚えています、海外旅行の時でしたから。で、結構面白いなぁと思いました。それまでは、事件が起こってから解決するまでの物語ばかりを読んでいましたが、実際に事件はそこで終わりではありません。少なくとも事件を起こした当事者は裁かれ、罪を償う。そしてその後の物語が描かれているものを、今まであまり読んだことがなかったんですよね。最近、すっかり冒険サスペンスにハマっていたので、このシリーズのことを忘れていましたが、ちょっとアマゾンの購入履歴を閲覧していたら、このシリーズに気づきました。それで、また読んでみようかな、と。

両方とも楽しみですね。既に4,5冊の本が届いていますが、どれから先に読みましょうか?毎晩の読書の時間が暫く充実して過ごせそうです。

「幻夢」購入

20150531_083711またまた佐伯泰英氏の著書を買ってしまいました。今回購入したものは、「幻夢(イルシオン)」。今回のは、シリーズものではありません。ただ、流石に元闘牛カメラマンが書く小説だけあって、フラメンコダンサーが絡んでいるというのが特徴です。「イルシオン」は、英語の「Illusion」と全く同じ意味でしょうね。そして、今回出てくる都市は、アンダルシアです。

私はかつてアンダルシアを舞台にした小説を読んだことがあります。真保裕一氏の著書で、その名も「アンダルシア」。彼の連作「外交官・黒田康作」は非常に有名で、「アマルフィ」は織田裕二さん主演で映画化され、大ヒットしました。そして、「アンダルシア」も映画化されていたんですよね。思えば、真保さんもとてもいい冒険小説をお書きになる人です。ただあの時、「冒険小説」というジャンルにハマりきらない自分がいました。「アマルフィ」も「アンダルシア」も原作を読んで凄く良かったんですけど、彼の場合はまたテイストが違って、国内で起きる事件を扱う警察小説同様の気軽さで読むことができるんです。一方、佐伯氏の著書は、ずっとスペインか中南米が舞台になっている分、スペインに精通した人が書いた本なのだとすぐにわかります。書き手の人生がそのまま小説に映し出されてしまうんでしょうね。だから、真保氏の著書よりも、もっと佐伯氏の人生そのものを理解しなければ小説も理解できない、というところがあると思います。

テイストの違うもので、同じアンダルシアを舞台にしたサスペンスを比べてみるのも面白そう。正直、恐らく佐伯氏の本のほうが私には難しい気がしますが、それでも読むのを楽しみにしています。

「悲しみのアンナ」読破

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佐伯泰英氏の著書「悲しみのアンナ」を読み終えました。このシリーズ、徐々にハマりつつあります。私が主人公であるアンナ・スタインベルク・ヨシムラという警視庁の通訳に共感しているからかもしれません。

今回は、アンナが誘拐されることを発端に事件が始まります。アンナは警視庁巡査部長の「クゲマロ」こと根本と中華街のとあるレストランで待ち合わせをしていました。ところが、根本のところにアンナは現れない。クゲマロの直感で、アンナに何かあったということがはっきりとわかりました。そしてアンナを探し、奪還するのですが、なぜかアンナは狙われ続ける。そして、どうして狙われるのかがわからない。根本は献身的にアンナを守り、事件の真相を導き出していきます。

前回、シリーズ第一作「五人目の標的」を読んだとき、この小説は読みやすくて好きだと思いましたが、いまいちわかりやすすぎたという面があって、だけど読みやすいには変わりないし、国際的な舞台をモチーフにした作品が最近のお気に入りだったので、続けて読むことにしたんです。今回の事件には、アンナの生い立ちが多いに関係していて、最後は悲しみの結末が待ち受けています。

アンナという女性は、ドイツ系アルゼンチン人と日系人のハーフで、アルゼンチンで幼少期を過ごしたのですが、両親を何者かに殺され、妹が行方不明になり、天涯孤独になります。多民族の血が流れ、色んなところに住んでみたけど、どこもいまいちピンとこない。きっと彼女は典型的な「無国籍人」です。そして、それは私にも共通するところがあります。私はロシア系の家系に生まれ育った日本人ですが、典型的日本人の社会からはどちらかというと疎外されていると感じながら生きてきました。だからイギリスに留学したり、世界放浪をしたりして、自分の居場所を探しているような気がするんです。今はいい職場に恵まれたと思っていますが、そこだって同僚の半分が外国人で、ラテン系のノリでやっている会社。性格的にはわりとラテン系と合う私にとってはパラダイスだし、何よりそこが無国籍な空間であるから、居心地がいいのかもしれない。私もどの社会でも生きていくのが難しく、国籍という枠を超えたところで生きている人間。だからこそ、世界中に家族がいるような気がする一方で、常に孤独でもあるのです。アンナの場合、悲しい生い立ちもあって、常に孤独な自分が前面に出ていますが、それでも日本で良き理解者に恵まれ、何とか自分を保っているように見えます。そういうところが私と重なるから、ついついこのシリーズは読んでしまうんでしょう。ディテールが巧妙にできているかではなく、主人公の人間的な部分が、私を惹きつけています。だから、この先もこのシリーズはコンプリートするまで読んでいくつもりです。

その前に、こちらの本を読んでいこうと思っています。

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同じく佐伯泰英氏の著書「ユダの季節」です。こちらはスペインが舞台になっています。

でも、この本を読んだら、暫くはまた普通の日本の警察小説に戻るつもりです。警察官が出てくれば何でも読むというのが私流ですから。今のペースで佐伯氏の本を読んでいくと、いつか彼の著書全てを読破してしまうでしょう。それは勿体無いので、色んなものを混ぜながら読んでいこうと思います。

「フォックス・ストーン」読破

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笹本稜平氏の著書「フォックス・ストーン」を読み終えました。

これは、私が不得意とするアフリカ大陸が物語で重要な役割をしているのですが、そこで使われていた国名は、恐らく架空のものです。舞台は東京からアメリカ、アフリカの知らない国々へと飛び、スケールの大きさを実感しました。そして、普通の警察小説も秀作が多い笹本氏の冒険モノも素敵だなぁと思いました。

今回は、日本人で元傭兵だった男性と、その相棒だったアメリカ人傭兵の友情が根底にあります。傭兵からジャズミュージシャンに転向し、東京でライブ活動などを行っていた元傭兵のダグが、何者かに殺されます。傭兵時代のあと、ずっと彼とご無沙汰だった日本人の元傭兵・桧垣は、彼の死の真相を知るべく動き出すのですが、その過程で何度も命を狙われ、また何人もの愛する人が命を落とすことになります。この作品では多くの傭兵を雇う軍事会社の実情が詳細に書かれており、それは興味深かったです。そして改めて思ったのは、私自身が旅人であるから、このような冒険小説にある種の共感を覚え、のめり込んでしまうのだということ。私は海外旅行を中学の時から始め、お金と時間のある限り旅を続けてきました。時には、旅支度が面倒で、旅の計画がストレスになることもあるけど、旅は私の人生に必要だとわかっているから、続けているんです。そして、傭兵として多くの国を放浪してきたここに出てくる男たちも、ある意味では同じような気持ちでいるのでしょう。日本に留まっていてはけない、自分が枯渇してしまうという危機感、そういうのもをDNAにもって生まれたのだと思います。

ただ、同じ笹本氏でいうと、「極点飛行」のほうが断然素晴らしかった。あそこには、壮大さの中にも人間の心の大きさがもっともっと含まれていた、というか、もっと豊かに描写されていたように思うんです。この作品もよかったのですが、笹本氏の冒険サスペンスでいえば、私は極点飛行のほうが断然好きです。

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そして次は、佐伯泰英氏の著書「悲しみのアンナ」を読みます。

こちらは連作なので、どんな感じかはわかっていますけど、どうも私は南米がらみの話が好きで・・・私が初めて憧れた外国というのが南米でしたから、思い入れが私の中で強いのが影響しているのだと思います。主人公のアンナは、日本人とアルゼンチン人のハーフで、必ず南欧や中南米が舞台になりますから。昨日1ページ読んで、すぐに寝てしまいました。今晩から本格的に読んでいこうと思います。

佐伯泰英氏の著書3冊購入

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今回、思い切って3冊の本を同時購入しました。しかも、全部佐伯泰英氏の著書という・・・ハマりすぎでしょ(笑)

1冊目は一番左、「悲しみのアンナ」です。先日私が読破した「五人目の標的」が、警視庁国際捜査班シリーズの第1作だったのですが、これは2作目です。このシリーズは無難に読みこなせそうなので、読み続けようかなぁと思って・・・。

2冊目は真ん中、「ユダの季節」です。これは、佐伯氏得意の、スペインのお話みたいです。軍事政権の指導者、フランコが出てくるあたりがとても楽しみ。これは「眠る絵」にも共通することで、スペインの王政は1975年に復古しましたが、それまで第二次大戦後からはずっとフランコ政権だったんですよね。その時代を背景にしたサスペンスは、最近本当に興味深く読んでいます。

3冊目は一番右、「ダブルシティ」です。こちらはそれまでの2作とはまた違い、日本で起きたテロ事件を扱っています。サスペンスなら断然国際モノを書くような印象があったのですが、どうやらこれは普通に警察小説だったりして!?いや、佐伯氏の傾向からすると、必ず国際組織とかが絡んでいるはず。まぁ絡んでいなくても、面白ければいいです。

どの順番から読もうかな?なんて今からワクワクしていますが、差し当たり今は「フォックス・ストーン」に集中したいと思います。

「5人目の標的」読破

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佐伯泰英氏の著書「五人目の標的」を読み終えました。

なかなか面白かったです。警察に通訳として非常勤で勤務する日系女性のアンナと、はぐれ者刑事・根本のコンビが、あるカレンダーのモデルに採用された日本在住外国人女性連続殺人事件を解決するために動き出します。実はアンナ自身も勝手にモデルとして選ばれていたので、もしかしたらアンナも標的になるかもしれない。そして、物語はスリリングに、意外な方向に向かいます。

このシリーズは、最近時代モノばかり書いているらしい佐伯氏の、純警察小説です。私は以前「眠る絵」を読みましたが、その時は、元闘牛カメラマンとしての知識がふんだんに生かされた、スペインの壮大な物語でした。しかし、今回は南米、特にメキシコが大きく絡んでおり、スペイン語圏の人たちが次々に登場しますが、特にスペイン色が強いというわけでもありません。その分、すんなり入っていけると思いますけど、国際犯罪としては、あまりにまとまりすぎた内容だったような気がしないでもなかったです。私としては、充分に楽しんだのですが、「眠る絵」のようなインパクトには欠けたような気がします。

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で、次に読む予定にしているのは、笹本稜平氏の著書「フォックス・ストーン」です。最近私の読む本の傾向が少しずつ変わってきているのは自覚しています。もちろん、今野さんや堂場瞬一さんのような、コテコテの警察小説を書くような作家さんの著書も相変わらず好きです。しかし、今はまた、壮大なお話を読みたい気分です。というか、思っている以上に自分の本のストックがなくなってきていて・・・普段、一度に本を数冊取り寄せるのですが、今回はこの1冊しか買わなかったので、あとは1,2冊読んでいないものがあるだけです。ま、私の中ではこの本は新着本ですが、早々に読むのを開始しようと思っています。今晩、寝ながらの読書の時間が楽しみです。

「フォックス・ストーン」購入

20150418_084257久々に本を購入したような気がします。アマゾンの履歴によると、私が紙ベースの本を購入したのは2月27日が最後でした。だからといって、本を読むのをやめていたというわけでもなく、単に本を読む時間が殆どなかっただけなのですが・・・購入した本は、笹本稜平氏の「フォックス・ストーン」。私がよく読む著者の本です。つい最近まで読んでいたのが「眠る絵」で、そのあと久々に純粋な警察小説が読みたくなって、昨年取り寄せた堂場瞬一氏の著書「相剋」を読んだんです。最近忙しいと嘆いていたわりにはけっこういいペースで読み終えました。で、今はまた冒険サスペンス系に戻って、佐伯泰英氏の「五人目の標的―警視庁国際捜査班」を読んでいます。で、その次に何を読もうか考えたのですが、笹本氏の冒険サスペンスも素晴らしかったので、ならばまたそれでいこうかな、と。

「フォックス・ストーン」は、日本、アメリカ、アフリカを舞台にしていると紹介文に書いてあったので、これはワクワクするな、と思いました。最近はそういうのが無性に読みたくなります。日本と外国がどう関わって犯罪に発展していくのか、それがとても興味深いのです。

読むのを楽しみにしているのは勿論です。が、私は松本智津夫の三女が書いた本も忘れてはならない。本のストックは何気にあと3冊くらいあります。読むのを忘れていたものもあったので・・・次はどれを読む気分になるのかわかりませんが、とりあえずこの本は読んで後悔することはなさそうです。