姉小路氏の著書購入

IMAG9354 新しく本が届きました。姉小路祐氏の著書「緊急発砲」です。

これは、あらすじを読んでかなり面白そうだと思いました。公園で二人の男が乱闘騒ぎを起こしていて、やむを得ず緊急発砲。被疑者は死亡し、被疑者に刺された男はその後失踪・・・しかも、被疑者の妻から「職権の乱用」として発砲した警察官は訴えられます。その後事件は一体どのように展開していくのでしょうか?

いかにも警察小説にありがちな題材ですが、それが逆に私に安心感を与える。小説はいつも娯楽のためにあるもので、私にとっては慣れ親しんだ感じのものを読むのが最も心が安らかになります。姉小路氏の著書は毎回どれを読んでも面白いし、今回も期待できそうだと思いました。

今は新しく読み始めた今野敏氏の著書「ペトロ」に集中しますが、その後はこの本をまず読みたいと今は思っています。なかなか楽しみです。

「沈黙の檻」読破

IMAG9358今回はは随分時間がかかりましたが、ようやく堂場瞬一氏の小説「沈黙の檻」を読み終えました。

この小説は、面白みが出てくるまで私の中ではだいぶ時間がかかりました。事件が全く動かなくて・・・時効を迎えた殺人事件の被疑者の証言がずっと引き出せず、被疑者の「ノーコメント」のセリフがずっと続く。じれったくもありましたが、この手の小説はラストスパートが意外に面白いものだと直感的にわかっていたので、最後まで読みとおせたのです。推理小説を読んできたキャリア、とでもいいましょうか・・・途中で読むのをやめて投げ出す本もあるのですが、これは投げ出すと勿体ない作品だと思いました。そして例によって最後のほうで急にスピード感が増し、一気に読んでしまった感じです。

推理小説の中では、ごくありふれた事件です。世の中に殺人事件が多く発生していると思いたくはありませんし、実際にどのようなストーリーを持つ殺人があるのかは知りません。しかし小説を読んできた中では、わりと動機が単純な事件でした。それでも、人の心に何かを問いかけて終わるタイプのものは、後々まで心に残ります。決して円満解決ではなく、最後は「沈黙の檻」に入れられた登場人物たち。このハッピーエンドではないあたりが、味があってよかったです。

IMAG9360さて、今晩から私が読もうとしているのは、今野敏さんの著書「ペドロ」です。これは、ロシア人が関係する小説だったっけな?今野さんの小説で最も衝撃的かつ面白かったのは、旧KGB職員が登場する「凍土の密約」です。それ以降、「ST」シリーズなど今野さんの作品の多くに魅了されてきました。今回の作品にも期待しています。

 

「虚貌」–>「沈黙の檻」

IMAG9126 雫井修介氏の著書「虚貌」。この本、私が読んだことのある本だと確認が取れました。

途中までホント、うっすら「読んだことがあるんじゃないか」という思いで読んでいましたが、犯人である精神科医が登場したところで、思い出しました。確か複数の事件が絡み合っていたんですよ。ん?違うな・・・物語になっている事件を解決するために動いた刑事が通っていた精神科の医師、それが、犯人だった、のかな?いずれにしても、この本は読んだことがあると確信しました。だったら、あとはストーリーを思い出すだけで、新しい小説を読んでいるわけではないと思い、読むのをやめにしたんです。

IMAG9129残念ですね、雫井さんの作品は本当に好きですから、今まで見つけていなかった長編小説を見つけたんだと思って、喜んでいたのにね。

それで、次に何を読もうか考えました。その結果選んだのが、堂場瞬一氏の「沈黙の檻」です。別にどれから読んでもいいや、というのはありました。たまたま購入したての3冊の中で手に取ったのが「沈黙の檻」だっただけで、久々に誉田哲也さんの本を読んでもよかったんです。まだ読み始めたばかりで、どんな内容になっていくのか検討がつきません。けど、新しい本ならとりあえず安心できるものがあります。引き続き今晩読みたいと思います。

 

「偽装捜査官」読破・本購入

IMAG9086姉小路祐氏の著書「偽装捜査官 警視庁都民相談室 七曲風馬」を読み終えました。これは、今までの姉小路作品とはちょっと違った味を持った作品だと思いました。老人を狙った詐欺グループを追う、元劇団員にして現職警察官の七曲風馬。その設定からして、最初は滑稽に思えました。そしてエンディングでも彼が所属していた劇団員がひと芝居打って事件の真相を再現させるなんていう場面もあったりして、なかなか個性的な作品。詐欺グループに関する話は今まであまり読んでこなかったです。私の場合、ストレートに殺人事件に絡んだ作品が多かったように思います。ですから、詐欺グループの摘発というシナリオには味気なさを感じ、この小説は自分にとってあまり面白くないのかも、と思ったんです。まぁ、最後は別の事件も誘発し、かなり面白い展開になっていったのですが。それに、姉小路作品は私にとっては読みやすいんです。七曲風馬というキャラ設定では、この本が第一弾です。この続きを読んでもいいかな、と思っています。

IMAG9091そして、私が次に読むことにしたのは、雫井修介氏の作品「虚貌」です。

雫井修介氏の作品は本当に面白いのですが、最近はあまり読んでいませんでした。久々の雫井作品にして、上下巻から構成されており、かなりの圧巻です。今までも長編小説が好きでしたが、上下巻にまでなっているものはあまり読んだことがありませんでした。幾つかの作品は読んできているんですけどね。ですから、今回はどんな事件が起きても長丁場になりそうです。が、最後まで見届けたいと思います。

それで少し読み進めたのですが、もしかして・・・読んだことのある本!?はっきりと思い出せないんです。アマゾンで本のあらすじを読んだ時には、読んだことがあるとは全く思いませんでした。しかし、登場人物を見てみると、何となく知っている感じがしてきて・・・それでも、物語の詳細はまだはっきりと思い出せないので、もしかしたら似たような顔ぶれの違う著者の作品を読んだだけかもしれません。もう暫く読んでみて様子を見ようと思います。

ただ、気になってしまったので、もう一度あらすじを読んでみることにしました。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

今改めてこの箇所を読んでみると、読んだことがあるような気がするし、けど確信も持てない・・・いや知っている!?さっぱりわからない(^^;)私はたま~にこういうことを起こすので、困りものです。

IMAG9079ところで、新しい本を3冊取り寄せました。

まず一冊名は、今野敏氏の著書「ペドロ」。今野氏の作品は、その多くがドラマ化されるほど大人気です。私は東野圭吾作品がドラマ化・映画化されるのをよく見ますが、実際には今野作品のほうが好きです。東野さんには、ある種のカリスマ性があります。彼の本は一流の手品のように、本当によくできている。しかし、今野氏は、本当に警察組織の内部の内部まで知っているような気がしてくるくらい、リアリティのある作品を多く書く人です。今回の物語は、考古学や言語学などが絡んだ複雑な話になっていそうですが、こちらも早く読んでみたいです。

今回は私の好きな著者の本を1冊ずつ取り寄せてみました。最初は2冊だけ取り寄せるつもりだったのですが、アマゾンからクーポIMAG9082ンがもらえていたので、もう1冊追加することに。そして取り寄せたのが、堂場瞬一氏の「沈黙の檻」と、誉田哲也氏の「ドルチェ」です。今野氏、堂場氏の作品は最近の私の中では定番ですが、誉田哲也氏の作品は本当に久々です。「ストロベリーナイト」のシリーズでこの方もとても有名ですよね。今はとにかく「虚貌」が読んだことのある本なのかどうかを見極めるために読み進むことにしますが、その後どれから読もうか、今から考えるのが楽しみです。

 

「歪」読破

IMAG9006堂場瞬一氏の著書「」を読み終えました。

捜査一課の刑事・澤村慶司の事件解決。澤村は過去に事件で子供を死なせてしまったことがあり、そのことをずっと心に抱えている孤独な刑事です。決して優秀なエリートというわけではなく、捜査では常に浮いていて、一匹狼です。そんな彼が真摯に事件に向かい合う姿に共感できます。

今回の話では、同郷の男女が平気で殺人を犯し、逃亡する話です。その男女の姿は、現代人の姿に重なります。新潟の田舎町で生まれ育つ二人は、互いに自分のことを特別な存在だと信じています。自分は決して田舎で一生を終えない、どこかで大きな成功を必ず手にするのだと信じているのです。そのためには手段を選ばず、人を殺すこともやむを得ない、と思っています。殺された人間が無能だから悪いのであり、自分は選ばれてきたのだから何をしても許されるのだ、と。その二人は別々の道を歩んでいますが、とある場所で偶然再会し、互いに逃亡を手助けしあいます。

現代の心理学でも極めてその心をひも解くのが難しいように思います。そんな謎めいた思考を、無理なく描いているのは流石だと思います。私には、こういう若者が現代社会に存在すること自体には違和感はありませんが、それでも人間の心はどんな学問をもってしても決して解き明かすことはできません。そこにぶち当たる刑事の苦悩がすっきりと描かれています。決してドロドロし過ぎず、読みやすい感じに仕上がっていたのでよかったと思います。

IMAG9005次回読むことにしたのは、姉小路祐氏の著書「偽装捜査官」です。

こちらは私がトライするシリーズの第一弾。劇団員出身の男が警察官になったところから物語は始まります。昨晩、数ページ読んで、それで挫折して寝てしまいました。だから、まだ何も事件は起こっておらず、どんな物語になっていくのかわかりません。今晩から本格的に読んでいきますが、楽しみにしています。

3冊の本を購入

IMAG8915私はこまめに本を買っているようですが、読むスピードもそこそこに速いので、すぐに本のストックが切れてしまいます。というわけで、新たに3冊購入することに。

まずは、姉小路祐氏の著書「偽装捜査官 警視庁都民相談室 七曲風馬」です。偽装捜査って一体・・・?元劇団員の七曲風馬という男が、とあるきっかけで警察官になり、事件を解決していく、ということらしいです。これは、面白い着眼点ですね。劇団員がそう簡単に警察官になれるものなのでしょうか?でも、ここでは彼を中心に物語が進んでいくようなので、新しい展開が待っていそうでワクワクします。

もう1つは、上下巻で構成される久々の超長編小説で、雫井修介氏の著書「虚貌」です。これは、21年前という過去に起きた事件がベースになっており、21年後に新たな展開が待っているようです。

IMAG8917雫井さんは警察小説を書くだけではなく、その他のミステリ作品でも有名ですよね。犯罪者
なのに間違えて世に放たれた男が次々に事件を起こす「火の粉」、殺気を感じる不思議な能力を持った少女が主人公の「殺気!」など。親子でコンビを組んだ刑事が主人公の「ビター・ブラッド」はドラマ化され、それは面白かったです。今回私はこの「虚貌」という小説で、雫井作品の中でも最高に素晴らしい作品である「犯人に告ぐ」みたいな緊迫した展開が待っていることを期待しています。

いずれにしても、今回購入した小説は、全て私が楽しみにしているものです。

 

「エリザ」–>「歪」

IMAG8892 久々に本を途中放棄しました。

昨日まで読んでいた本は、安東能明氏の著書「復讐捜査線 通訳官エリザ」で、安東氏の著書はわりと好きなので期待をもって読んでいました。けど、期待はずれだったんだなぁ。いや、内容としては、多分安東さんらしい秀作なんです。ただ、日本のブラジル社会に焦点を当てたところまではよかったけど、元々の事件がブラジルで起きた大虐殺事件で、どちらかというとブラジルでのエピソードが重視されている。それはそれでいいんです。ただ、私は日本の純粋な警察小説が好きなので、読んでいて疲れるんです。ブラジル関連のものを読むなら、がっつりブラジルの小説を読んだほうがいい。

前に今野敏さんの「凍土の密約」という本を読んだことがあるんです。それは、旧KGBの兵士、ヴィクトルと日本の公安警察官の交流がメインになっているんですけど、きっちり日本の社会が描かれていたので、読んでいて躍動感があって凄くよかった。あの作品は、ロシアという土地が絡んでいて、むしろよかった作品です。しかし今回のブラジル絡みのテイストは、あまり好きにはなれません。

ということで、全く違う本に切り替えることにしました。堂場瞬一さんの著書「歪 捜査一課・澤村慶司」-です。これはシリーズもので、前回読んでなかなかおもしろかったので続編を買うことにしました。これなら読みやすさは確実でしょう。今晩から読み始めますが、楽しみにしています。

「セカンド・ジャッジ」読破

IMAG8883姉小路祐氏の著書「セカンド・ジャッジ 出口の裁判官 岬剣一郎」をあっという間に読み終えました。私は海外旅行をしていたので、その間の移動時間などを使って、結構サクサク読み進んだんですよね。最初は、この話はどこに向かっているんだろう?といった感じでした。「出口の裁判官」は、犯罪者の仮出所を認めるか否かを判断する仕事で、警視庁に勤めた経験のある若い岬剣一郎が、ある事件の被告を仮出所させるかさせないかで揺れるところから物語は始まります。被告は罪を認め反省し、刑務所でも模範囚でした。しかし、簡単に仮出所を認められない何かがあったわけです。その物語は意外な方向に進みます。

私はこの手の本は、苦手かもしれません。出口の捜査官は、起こった事件を追っているわけではないのですから。しかし、ここでは過去の事件の洗い直しからまた新たな事実を導くという展開が入っており、読み応えがありました。こういう形で事件がひっくり返ることも、実際にはあるんだろうなぁという思いで読んでいました。

これはシリーズ化されていますが、まったりと読み進む感じがいい時もあるので、引き続き購入して続きを読むことになりそうですが、暫くは違うものを読みたい感じです。

さて、次に私が読むことにしたのは、こちらの本です。

IMAG8882安東能明氏の著書「復讐捜査線 通訳官エリザ

こちらも私にとっては新しい本です。日本には外国人犯罪者が多くいますが、そこに不可欠なのが通訳官です。エリザは日系ブラジル人で、日本語とポルトガル語を話せることから、警察の通訳官になりました。まだ読み始めで物語がどう転がっていくのかわかりません。しかし、ブラジルで起こった事件が関係していそうです。このタイプの小説が好きになれるかどうかは、まだ判断がつきません。しかし、読み進むのを楽しみにしています。

「署長刑事 徹底抗戦」読破

IMAG8734姉小路祐氏のシリーズ「署長刑事」の最新版「徹底抗戦」を読み終えました。

そもそも何故このシリーズが終了なのかというと、署長である古今堂の署長としての任期が1年だからです。キャリア組の修行の一環で、大阪の警察署に1年だけ客人扱いで署長に就任していました。で、署長としての任務を終えれば、すぐに警察庁へ戻ります。これは、古今堂が警察庁へ戻る前の最後の事件、という位置づけだったようです。もっとも、察庁に戻ってからの彼の新たな物語が今後始まるかもしれませんが。

古今堂シリーズは既に3冊読んできているので、かなり読み慣れています。今回も素早く話にのめり込み、あっという間に読み終えたような気がします。面白かったですよ。事件の複雑さがそこそこなのがいい。内容があまりに濃
くてグロテスクで、ハードボイルド過ぎると私にはついていけなくなる。そこらIMAG8735へんのさじ加減ってのが、私には重要なポイントです。私にとって、このシリーズはとても読みやすい。だから、本当なら古今堂シリーズの続編が出るのを期待してしまいます。叶うといいんですけど・・・それは富樫倫太郎氏の「SRO」シリーズにも言えることですね。

さて、次に私が読むことにしたのは、吉川英梨氏の著書「アゲハ 女性秘匿捜査官 原麻希」です。吉川氏の本は初めてになりますが、果たしてどんな捜査官の物語なのか!?昨日ちょこっとだけ読みましたが、まだ全然内容も特徴も把握しておりません。今晩からj本格的に読んでいきますが、なかなか楽しみです。

 

新規で2冊購入

IMAG8719 また本のストックがなくなってきたので、2冊購入することにしました。

まず左。吉川英莉氏の著書  アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希

この本は、シリーズものです。ずっと注目していたのですが、なかなか買うタイミングがなかったんで、今回買ってみることにしました。鑑識の女性、原真希という女性が主人公の警察小説で、概説を読んでみると、かなり面白そうだなって感じたんです。

そして右の本は、姉小路祐氏のセカンド・ジャッジ。私の中では抜群の安定感を誇る姉小路氏の作品です。これもシリーズものらしく、元警察官僚で今は更生保護委員である岬剣一郎という男が主人公。保護委員という立場でありながら、事件に深く関わっていくようです。警察官僚関連の小説は今までにも沢山読んできましたが、仮出所を決定する仕事に関しては、私は全くわかりません。この手の小説は初めてです。でも、保護委員という視点からの警察小説は新しいから、逆に興味が湧いてきます。

まだ小説のストックはあるので、この先どの順番で読むかは決めていませんが、いずれにしても面白そうな本をゲットできたな、と思い、満足しています。まだまだ小説ざんまいの夜を過ごせそうです!