「ゴルゴタ」到着

本日また新規で本が届きました。深見真氏の著書「ゴルゴタ」です。

深見氏の著書は、以前「猟犬 特殊犯捜査・呉内冴絵」というのを読んだことがありましたが、あれはなかなか面白かったです。だからまた購入、というのではなく、単に話が面白そうだから。「ゴルゴタ」と聞くと、イスラエルのゴルゴタの丘を思い出します。キリストが最後に処刑された場所ですよね。そして、そんな地名を聞くと、私は何故かドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を思い出してしまうのですが、勿論話は全くの別物です(^^;) ある陸上自衛官の妻が、未成年者によって惨殺される事件が起きました。未成年であるが故保護観察処分で放免になった彼らにその自衛官は復讐を誓います。果たして彼は何を成し遂げるのか?非常に興味があります。確かに重そうなテーマですが、何だかんだいって、あっという間に読んでしまうタイプの本だと思っているので、楽しみにしています。

「策謀」読破

堂場瞬一氏の著書「策謀」を読み終えました。堂場氏の持ち味が存分に出た、いい作品だったと思うのですが、途中うとうとしていたせいで、覚えていない箇所も結構あります(^^;

ある捜査で追っていて海外に逃亡した殺人犯が日本に帰国すると連絡があり、超特急で空港に向かった西川。一方、同期の刑事・沖田は別の放火事件について調べていて、いつしかそれが一本の線で繋がっていきます。帰国した被疑者はひたすら黙秘を貫くか、あるいは質問に答えず、余裕で追求をかわしていました。普通、被疑者なら取調室に入っただけで威圧感を感じ、すぐに容疑を認めるところなのに、何故この被疑者はこんなに落ち着き払っていられるんだろう?また、海外で暮らしていたその資金源はどこから出ていたのか?何故資金が得られていたのか?数々の謎が新たな謎を生む事態になったのですが、結局西川と沖田の強力なタッグにより、事件はおもわぬ方向に向かい、そして解決に導かれます。

堂場氏が描く人間臭さは、適度な感じでいいですね。あまりこういうところでドロドロするのは嫌いなのですが、たまに事件の動機がドロドロネチネチしていて、後味のすっきりしないものはあります。堂場氏は、あくまで警察小説という主体からずれずにストーリーを盛り上げているところがいいです。これもまた、いい作品でした。

さあ、次に選んだ本は、八木圭一氏の著書「一千兆円の身代金」です。現実でも一千兆円の身代金事件がおきた事件はないだろうし、物語でもせいぜい10億円くらいが身代金の相場です。それ以上だと、運ぶのは不可能だし、送金なんていう足がつくやり方をする人はいないだろうし、たとえ可能でも、一千兆円の振込みなら時間がかかり、結局バレてしまう。もう、身代金の額が尋常じゃなくて、だから買っちゃった小説ですよ(^^;

まだあまり読んでいないんです。2,3ページかな。最近は寝つきがよろしすぎるので、全く本が進みません。しかし、何故一千兆円なのか、できれば今晩中にでも少しはわかればいいなぁと思っています。

医療ミステリー2冊購入

珍しく医療系ミステリーを2冊同時購入をしました。

まず1冊目、右側が鏑木蓮氏の著書「救命拒否」です。医療系ミステリーはあまり積極的に買わないので、この著者の本を読むのも恐らく初めて。Amazon内をネットサーフィンしているときに見つけました。これは救命医が爆死し、刑事がその真相解明に挑むというストーリーなので、厳密には警察小説です。だから、間違いなく楽しめるな、と。元々医療系ミステリーは嫌いではなく、たまにそういうものを選んで読んでいたりしたんです。警察小説オンリー的な嗜好はここ1,2年くらいなんじゃないかな??

そして、私がかつてとてもよく読んだ作家さんが、仙川環さん。彼女の本「疑医」も購入しました。天才医師がある日「脳卒中は手術するな」というとんでもない理論を発表し、時代の寵児となるのですが、その後ジャーナリストにより彼に対する色々な疑惑が浮上します。彼は果たして本当の天才医師なのか?それとも疑惑の医師なのか?ジャーナリズムの視点で真実に迫ります。

実は5年ほど前まで、私は仙川氏の著書の大ファンで、当時出版されていた著書を殆ど網羅してしまったんです。当時を振り返ると、私はある意味中毒症状が出ていて、一度彼女の本を読み出したら絶対に止まらず、朝方まで読んでしまう、というのを繰り返していました。それくらい徹底的に読み、読みつくして彼女の本がもうなくなってしまったので、そこでストップしてしまったのです。それから主に警察小説をずっと読むような生活になったのですが、ふとネットサーフィンでたまたま彼女の名前に遭遇し、5年ぶりに彼女の本を読んでみたくなりました。幸いにもこの5年間で彼女は次々に著書を出していたので、ここでまたハマれば、次もまた仙川作品を買うと思います。

そんなわけで、特に久々に彼女の作品を読むのを楽しみにしているのですが、最近は読む本が多くて・・・いつ読むのかは不明。案外大事に最後まで取っておくかも、と自分では予想しています。

「記憶の果て」購入

私は多分5月中旬に日本を離れるので、それまでに出来る限り文庫本を集めておこうと張り切っています。まず最初に届いたのがこの本。浦賀和宏氏の著書「記憶の果て」です。浦賀氏は、私にとって初めての小説家さんで、楽しみにしています。

父親が自殺してしまった受験生が、PC画面上に現れた謎の女性と交流していくうちに新たな謎が次々に浮上する、とあらすじには書かれています。その最後には何が待っているのか!?PCに突如現れた女性は、一体何者なのか!?これはいわゆる純警察小説ではないのですが、上下巻と超長編作品で、何となくのめりこめそうな印象だったので、2冊まとめて買ってみることにしたんです。もう1冊は別のお店から取り寄せていますが、明日には届くんじゃないかな?まぁこの手の小説って、周りの評判とは裏腹に私にはちっとも楽しめないとか、たまにありますが、そういうことを言いつつも期待しています。

それにしても、日本には本当に大勢のミステリー作家さんがいるんですね。新しい作家さんを発掘するたびに感心してしまう。まだまだ日本にはいい作家さんが沢山いそうなんで、引き続き色々と探してみたいと思います。

「地球の歩き方・タイ」購入

私は推理小説も買いますが、旅行好きなので旅行関連のものも買います。今回購入したのは、「地球の歩き方・タイ」です。

実は私は仕事の関係で5月からタイに渡る予定なんです。いつ帰国するのかはわかりませんが、数年現地で仕事をする予定。で、タイに行ったことがないもので(^^;) 慌ててタイについて学ぼうとしているわけです。これから暫く住むわけだから、色んなところに行くチャンスがありますよね。それにタイ国内だけでなく、近隣のマレーシア、ラオス、ネパール、カンボジアなどにも行くチャンスがあると思います。

まずはタイについてきっちり勉強したいです。恐らく、バンコクは私にとって暮らしやすいところ。そこに住めるなんてワクワクしますが、まずは足場を固めるべく、しっかり勉強しなくては、と思います。

私は10代の頃から、旅行関連のガイドブックは地球の歩き方、と決めています。やはり、コンテンツの充実度がほかのガイドブックよりも断然上ですからね。昔から韓国でも地球の歩き方って発売されていて、案外ワールドワイドみたいです。

この1冊が物凄く役に立つのではないかと期待しています!

「ドミノ倒し」読破

貫井徳郎氏の著書「ドミノ倒し」を読み終えました。これは、ある探偵が、元恋人の妹から、彼女の元彼が殺人事件で容疑をかけられていると相談され、その容疑を晴らし、更に真犯人究明のために奔走するお話です。舞台になっているのは架空の町ですが、最後大どんでん返しで、予想できないラストが待っていました。

探偵が徐々に真実に近づくくだりは面白かったんですよ。ちょっと小説のわりに口語調の表現が多くて読みにくいところもあったのですが、全体として読者を引き込むだけの魅力のある内容だったと思います。ただし、最後が本当にもう・・・私としては、ありゃないわ、と思いました。だって、町ぐるみの犯行だったんですもん。そしてその町は元から悪い人間を罰するために殺人を犯すことは許されていて、それが暗黙の了解になっていました。だから、声を掛け合わなくても、ご近所さんがみんな殺人隠蔽に協力しあう。よそ者から見ると、それがわからないから怖い。そして最後、元恋人の妹から真相を告げられ、「黙っていてくれ。そして私たちの味方になってくれ」といわれるのですが、殺人肯定論なんて到底受け入れられない探偵は、町民の隙を突いて、逃げ出すのです。そこで、物語は終わり。果たして無事に逃げ切れたのかどうなのかがわからず、なんとも後味の悪いラストだったので、それがかなり残念でした。

貫井氏は映画化された「愚行録」の著者ですが、映画はかなりよかったんですよ。だけど、原作は、もしかしてやっぱり「ドミノ倒し」みたいに切れ味の悪いラストだったのかもしれない。いや、映画も決していいラストだったとはいえなかったかな。面白い作風だとは思うのですが、ちょっと残念な作家さんという印象です。
さて、気を取り直して、よく読む作家さんの本を読むことにしました。堂場瞬一氏の著書「策謀」です。これなら間違いなく楽しめると思います。今キンドルで読んでいる本も、堂場氏の著書で「アナザーフェイス」シリーズの最新刊です。昨日「策謀」のほうは2,3ページ読んで終わってしまいました。今晩から本格的に読んでいきます。

3冊の本到着

昨日1冊の本が、そして今日2冊の本が同時に届きました。

多分別々に頼んだのでしょうが、寝ながら頼んだので、よく覚えていない(^^;) この間本屋さんをぶらぶらした時に幾つかの本に目をつけたのですが、それらの本の著者の人たちの過去の作品を買ってみようかな、と思ってAmazonで色々見つけたんだと記憶しています。

昨日届いた本が、梶永正史氏の著書「特命指揮官」です。警視庁捜査二課の郷間彩香という女性が主人公の、多分シリーズ者かな?あらすじに、二課所属なのに何故か立てこもり事件の人質交渉役に抜擢されたと書いてあり、何か面白そうだな、と思って買ってみたんです。

そして、今日2冊同時に届いたのは、佐藤青南氏の著書「インサイド・フェイス」と、右側の本、葉真中顕氏の著書「ロスト・ケア」です。これは間違いなく、本屋散策の時に出会った作家さんたちの作品ですね。

「インサイド・フェイス」は、行動心理官、楯岡絵麻という女性が主人公のようです。「行動心理官」というのがまた私の興味をそそる。アメリカで創設されたプロファイリングって、結局日本の捜査でも役に立つんですよね。行動心理官っていう職業は、まさに現代警察官の仕事ですよね。特にこの著書は、累計15万部を売り上げた大ヒット作らしいですから、かなり期待が持てます。

「ロスト・ケア」は、純警察小説ではなく、検察官の話、かな?戦後史上最悪の犯罪者に下された死刑判決をめぐる話というか・・・要するに、どういう話なのかはわかりません( ̄∇ ̄;)=З ただ、一人の死刑囚を巡る壮大なサスペンス及び人間ドラマだということがあらすじを読んでわかりました。検察官と死刑囚・・・これらの人たちが出てくるお話とは一体どんなものか?警察小説だけじゃなく、検察モノ、法廷モノも好きな私としては興味深いです。

一度に3冊の本が到着すると、気持ちが充実します。この先毎晩これらの本を読むのが楽しみになりましたね。

目をつけた推理小説!

まず、今日お取り寄せした本がこちら。八木圭一氏の著書「一千兆円の身代金」です。

最初、1千兆円なんて数えられなかった( ̄∇ ̄;)=З それに身代金の額としても破格だし、第一どうやって運ぶのかな?っていうのもある。あまりに非現実的な数字に思わず目を見張りました。1万円札が7g。それが1,000枚=1,000万円で7,000gだから7kg、1億だと70kg、10億だと700kg、100億で7トン、1000億で70トン、1兆で700トン、10兆で7,000トン、100兆で70,000トン、1000兆で・・・700,000トン!?もう、フツーに考えたら答えの出ない重量です。そんなもの運べないし、この金額を何故選び、どうやってゲットしようというのか、犯人の意図もこのタイトルだけで色々と考えてしまいます。この八木圭一氏について、私は知りません。恐らく初めて読む作家さんなのではないでしょうか?しかも、これが「このミステリーがすごい!」とか何とかいうのに選ばれた優秀作品らしいから、読み応えがありそうなものです。今全然違うのを読んでいますから、次回のお楽しみですね。

さて、私は大抵、Amazon公式ページをブラウズしながら次に買う本を決めていますが、どうもそれだけだと読み逃しているものが沢山あるような気がしていました。今日都心に出て、ふっと10分くらい時間ができて、本屋さんに寄ってみることにしました。

そこで目をつけた本をちょっとだけご紹介します。

まず佐藤青南さんの著書「ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻」という本。警察小説の中でも、特にプロファイリングや心理捜査官という文字がついたものは、私が確実に楽しめる作品です。元々心理分析やプロファイリングに興味があるので、犯人像を一緒になってプロファイリングしながら、自分でも犯人を探していく、みたいなのが好きなんです。これは新刊じゃなくて安く買えそうだったら、まず買いたいですね。

こちらは、中山七里氏の著書「テミスの剣」 中山氏の本は最近になって読み始めたのですが、ハズレと感じたことはこれまでのところ、ありません。どれも読み応えがありました。これもまた帯を読んだら面白そうで・・・。いわゆる「冤罪モノ」の作品で、ある刑事が真犯人を追い求めると同時に、不可解な事件に巻き込まれていく・・・という、なんともありがちな設定です。それでも、この作品にはこの作品独自のアングルみたいなのがあるのでしょうから、面白そうです。

次は、葉真中顕氏の著書「絶叫」です。これはまた独特な感じで、ブラック企業やらブラック社会やら、色んなものが絡んできます。それに、女性刑事が果敢に挑んでいく、といった感じです。刑事が主人公の小説は、間違いなく警察小説の王道を行っていますから、ある程度読みやすいというのは想像できます。というわけで、これも次に買うものの候補。

最後に、鈴峯紅也氏の著書「警視庁公安J」 公安モノというのは、慎重に選ばないと読むのを挫折します。それくらい難しいものが多く、実際に公安にいた人なんかが書いていたりします。だからこれも気をつけないといけないのですが、それでも公安の話には凄く興味があるし、読みやすいのであれば、是非公安モノを読みたいと思いました。かつて公安モノで面白かったのは、今野敏氏の「倉島警部補シリーズ」でした。逆に、難しすぎてギブアップしたのは、濱嘉之氏の「青山望シリーズ」でした。さて、鈴峯氏の著書はどうなのでしょうか?ワクワクしつつ、やっぱ私には無理!?とも思いつつ、いつか買おうと思います。

全部新刊っぽいですね。まぁ、今日本屋さんで見たのは、来年くらいに買うことになるのかな・・・古本で1円で出てきた時に買います。

「複合捜査」読破

堂場瞬一氏の著書「複合捜査」を読み終えました。「検証捜査」「共犯捜査」、そしてこの「複合捜査」からなる3部作のラスト、正直、私が思っていたほど面白くはありませんでした。それだけ「共犯捜査」の出来が私の中で抜きん出ていたのです。シリーズだからといって、全てが面白いわけじゃない。特にこの「複合捜査」は、一体誰が主人公で、事件が次々に起こりすぎて何がどう繋がっているのか、最初は凄くわかりづらかった。わかりづらくても読み応えがあればいいのでしょうけど、主人公の刑事・若林のキャラが凄くイラっとするので、そこまで入り込めなかったのが正直なところです。最後のほうは、ストーリーの全体像をやっと把握できて、一気に読めて面白かったのですが、「共犯捜査」ほどの凄さやインパクトはなかったように思います。残念!!

さて、次に私が読むことにしたのは、貫井徳郎氏の著書「ドミノ倒し」です。貫井氏の本・・・・ああ、先日映画「愚行録」を見てこの著者に興味を持ったんでしたっけ。ということは、貫井氏の本を読むのは初めてです。映画は面白かったけど、その原作者がどんな作風なのかはまだわからないので、読むのを楽しみにしています。

「友罪」読破

薬丸岳氏の著書「友罪」を読破しました。

吉川英治文学新人賞というものを獲得したこの作品、確かに迫力がありました。物語の主人公は、冴えない若者の益田。彼はジャーナリズムに興味を抱き、プロのジャーナリストを目指していましたが、途中で挫折。その後住み込みで金属化工業の職場でひとまず働くことにしたのですが、そこで同期で入社してきたのが、鈴木という同じ年の青年。同期入社ということで二人とも親近感を持っていたのですが、益田は徐々に鈴木に隠された過去に気づいていきます。またそのほかにも、同僚社員で元AV女優の女性や、過去に事件を起こし、矯正のために鈴木の教育に携わった女性などがキャラの濃い、苦悩するキャラで登場します。益田と鈴木を取り巻く環境で様々な人が思い悩み、大きな決断をしなければならないのですが、それもこれも、全て鈴木が犯した罪による苦悩であるというのがなんとも痛ましいです。

鈴木は過去に小学生の男の子2名を虐殺した事件を起こしています。恐らくこれは、酒鬼薔薇聖斗事件をモチーフにした設定だったと思うのですが、彼の中で、「僕の罪は生涯許されないものなのか!?僕には普通に生活する権利が与えられないのだろうか!?」という葛藤が生まれているところが、凄くリアルでした。少年犯罪を犯す人、殺人を犯す人は少なからずいるわけで、彼ら全てが生涯許されない罪を背負っていかなくてはならないのか?という問いに対し、誰も答えは出せないでしょう。私なら・・・事件に関わりのない第三者なのだから、もう少し客観的な目で犯罪者を見たい、という願望もありますね。そもそも、何が罪で何が罪でないかは、曖昧なことが多い。それを断言口調でこうあるべきだ、と誰かが言うのなら、それには違和感を覚えると思いますね。

とにかく、単にサスペンスなのではなく、人間の苦悩がリアルに表現された、秀作だと思います。もっとも、私は人の苦悩を物語にするより、単に推理するだけの、事件の構造が複雑な警察小説のほうが好きなのですが・・・。

ということで、私が次に選んだのは、堂場瞬一氏の著書「複合捜査」です。ああ、私にはやっぱりこの手の警察小説が一番なんだな、とつくづく思います。まだ最初しか読んでいないのですが、犯人の動機が読めなかったり、犯人の意図するところが全く読めないような、不可解な事件が好きなんです。引き続き今晩も読みます。